都市計画I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 都市計画I
科目番号 0063 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「みんなの都市計画」 脇田祥尚 著 理工図書
担当教員 鄭 一止,森山 学

到達目標

1 都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができる。
2 都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解し説明することができる。
3 我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができる。
4 都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができる。都市や地域を計画することの意義について理解している。都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができていない。
評価項目2都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解し説明することができる。都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解している。都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解できていない。
評価項目3我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができる。我が国の都市計画の制度について基本的事項を部分的に説明することができる。我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができない。
評価項目4都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができる。都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を部分的に理解することができる。都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 3-3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 5-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
都市や地域計画に関する基礎的事項についての理解を目的とする。都市や地域の最終的な目的は「すみやすいまち」であるが、どのようなまちが住みやすいのだろうか?本講義ではこのような視点のもと、まず都市の起源や歴史・近現代の都市計画論について学ぶ。また、我が国の都市計画制度の基礎及び、歩行者や自転車、公共交通機関などの持続可能な都市交通の基礎、住民参加のまちづくりの意義について学ぶ。
授業の進め方・方法:
理解度の確認のため、毎回ミニレポートを提出する。このミニレポートと学年末の定期試験によって成績を算出する。
注意点:
・自分たちが住んでいる地域も「都市の一部」として捉えてみましょう。日頃から身近なまちの様子を観察し「住みやすい」要因や「ここは改善したい、するべき」要因を考える習慣を身につけましょう。
・授業でわかりにくかった部分やより詳しく知りたい場合は、図書館や学科書庫等を利用しより深い理解にしましょう。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、導入 この科目を学ぶ意義を理解し、全体の流れを把握する。
2週 都市のデザイン 都市のデザイン、現代社会における都市計画の課題や位置づけについて説明できる。
3週 まちづくりと市民参加 市民参加のまちづくり、緑化と環境整備について説明できる。
4週 地域資源を活かしたまちづくり 地域資源を活かしたまちづくりについて説明できる。
5週 防災まちづくり 都市の防災構造化について説明できる。
6週 交通と福祉のまちづくり 交通計画、都市交通のあり方、街路計画について説明できる。
7週 都市計画のマスタープラン 国土と地域、都市計画法(関連法)、総合計画とマスタープランについて説明できる。
8週 土地利用計画 土地利用計画について説明できる。
4thQ
9週 用途地域と地区計画 区域区分と用途地域について説明できる。
10週 都市施設の計画 都市施設の計画について説明できる。
11週 土地区画整理事業と市街地再開発事業 土地区画整理事業、市街地開発・市街地再開発事業について説明できる。
12週 都市再生 都市再生について説明できる。
13週 海外の都市計画史 世界の古代から現代に至る都市の特質、都市計画論、方法・制度の変遷について説明できる。
14週 日本の都市計画史 日本の古代から現代に至る都市の特質、都市計画論、方法・制度の変遷について説明できる。
15週 定期試験
16週 答案返却・振り返り この科目を通して学んだことや、今後の展望について自己点検を通して振り返る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。2後7
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。3
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。3後2,後7,後8
土地利用計画と交通計画について、説明できる。3後6,後8,後10
総合計画とマスタープランについて、説明できる。3後7
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4後4,後9
交通流調査(交通量調査、速度調査)、交通流動調査(パーソントリップ調査、自動車OD調査)について、説明できる。2後6
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。3後4
都市の防災構造化を説明できる。3後5
土地区画整理事業を説明できる。4後4,後11,後12
市街地開発・再開発事業を説明できる。4後6,後11,後12
計画の意義と計画学の考え方を説明できる。3後2
建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3後2,後12,後14
近現代都市の特質と課題について説明できる。3後13,後14
近代の都市計画論について説明できる。3後13,後14
現代にいたる都市計画論について説明できる。3後13,後14
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3後6
街路計画の手法と理念について説明できる。3後6,後10
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3後8
方法・制度の変遷について説明できる。3後2,後14
景観形成・風景計画、用途・形態規制の仕組みについて説明できる。2後4
市街地を開発する仕組みについて説明できる。4後11
土地区画整理事業について説明できる。4後5
市街地再開発事業について説明できる。4後11
地区計画制度について説明できる。2後9
建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。2後3
都市と農村の計画について説明できる。3後2,後10
都市・地区・地域・建築物の規模に応じた防災に関する計画、手法などを説明できる。2後5

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000