ITデザイン演習

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 ITデザイン演習
科目番号 0072 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 適宜配布する
担当教員 森下 功啓,岩坪 要

到達目標

1. GISの基礎を理解できる
2. GISを使った作品を作成し、発表できる
3. 3D-CADを使った構造模型の製図が出来る
4. 各自で考えた構造模型の設計が出来る

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
GISの基礎を理解できるGISの課題を全て提出できるGISの基礎をレポートにまとめる事ができるオープンデータをGISの地図上にインポートできない
GISを使った作品を作成し、発表できるテーマ性のあるオリジナルの地図を資料にまとめ、発表できるテーマ性のあるオリジナルの地図を作ることができるGIS地図のテーマ設定とそれに基づいた地図を作ることができない
3D-CADを使った構造模型の製図が出来る接合部など構造細部まで3D-CADを製図が出来る3D-CADを使った製図が出来る3D-CADを使った製図が出来ない
各自で考えた構造模型の設計が出来る加工まで考えた構造模型の設計が出来る考えた構造模型の設計が出来る考えた構造模型の設計が出来ない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は、土木エンジニアを目指す学生に必要なICTの技術を身に着けるための科目です。前期ではQGISを利用して様々なGISマップの作り方を学びます。テーマ性を持ったオリジナルの地図を作り、発表を行います。後期は3D-CADソフトとして,「Solid Works」を用いて構造設計の演習を行う。
授業の進め方・方法:
前期は、講義ごとに資料を参考にしながらGISの利用方法を学びます。前期の後半ではテーマを受講者各自で設定し、それに基づいた地図を作ります。作品のテーマは防災など何でも構いません。できた地図は資料にまとめ、最終的に発表会を行います。評価は提出されたレポートと小テストで行います。後期はSolid Worksを用いて骨組み構造の構造物のモデリングを行う。基本的な操作方法から始め,自身で考えた構造模型の設計までを行う。ただし,新型コロナウィルス対応の状況によっては,内容が変更されることもある。
注意点:
*前期を森下が担当し、後期を岩坪が担当します。
*前期と後期の平均点がこの科目の点数となります。
*試験は実施しません。
*課題の提出期限などは授業内で説明します。
*欠席者は欠席した分の授業資料を参照し、復習と課題の作成を行ってください。
*体調不良等で提出期限に間に合わない場合は、授業担当者に必ず相談しましょう。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、QGISのインストール QGISの環境を作成できる
2週 QGISの使い方と地図の作成 シェープファイルを読み込んで、簡単な地図を作る
3週 既存データの地図データと属性データ 数値標高モデルを使った地図を作る
4週 空間データ 座標系の変換を伴う地図の作成
5週 空間データの統合・修正 ラスタデータの結合と新規ベクトルデータ作成
6週 視覚的伝達 地図に色や大きさを付与した図の作成
7週 基本的な空間解析 面積などの計算を行う
8週 ネットワーク分析 最短経路探索と作図
2ndQ
9週 領域分析 一定距離内の領域作成と、点を基にしたボロノイ分割
10週 点データの分析 点データの密度を可視化する
11週 ラスタデータの分析 流域解析を行う
12週 課題作成 課題作成
13週 ポスター作製 課題作成
14週 ポスター作製と提出 課題提出
15週 作品の発表会 発表する
16週 講評 課題を振り返る
後期
3rdQ
1週 後期ガイダンス 後期のガイダンスと3D-CADの紹介
2週 3D-CADの基礎練習(1) 基本操作の練習(その1)
3週 3D-CADの基礎練習(2) 基本操作の練習(その2)
4週 3D-CADの基礎練習(3) 基本操作の練習(その3),前半課題の提示
5週 3D-CADの基礎練習(4) 課題の作成
6週 3D-CADの基礎練習(5) 製図図面の復習と2D図面化
7週 3D-CADの基礎練習(6) 課題の提出
8週 課題レポート 課題の修正・提出
4thQ
9週 後半課題の説明,設計演習(1) 課題の説明と設計条件の提示,アイデア検討
10週 設計演習(2) 全体設計
11週 設計演習(3) 構造の設計計算
12週 設計演習(4) 設計結果の提出,構造モデリング(1)
13週 設計演習(5) 構造モデリング(2)
14週 設計演習(6) 構造モデリング(3)
15週 設計演習(7) 設計課題レポートの整理と提出
16週 まとめ 設計課題のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。4
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。4
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。4
自然科学物理電気オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3
物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3
安全を確保して、実験を行うことができる。3
実験報告書を決められた形式で作成できる。4
有効数字を考慮して、データを集計することができる。4
工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学建設系分野製図与えられた条件を基に設計計算ができる。3
設計した物をCADソフトで描くことができる。3
分野横断的能力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3

評価割合

前期課題(小テストも含む)後期課題1後期課題2合計
総合評価割合502030100
基礎的能力250025
専門的能力25203075