プログラミング基礎I

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 プログラミング基礎I
科目番号 0087 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 Cの絵本 (株)アンク著 翔泳社
担当教員 米沢 徹也,村田 美友紀,藤本 洋一

到達目標

1.コンピュータの基礎知識を説明できる.
2.VisualC++の開発環境を使うことができる.
3.基本的なプログラムを作成できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1授業内容以外の基礎知識について説明できる.授業で扱ったコンピュータの基礎的な内容について説明できる.授業で扱ったコンピュータの基礎的な内容について説明できない.
評価項目2VisualC++の開発環境で更に高度な機能を用いることができる.VisualC++の開発環境でC言語のプログラムの作成,実行ができる.VisualC++の開発環境でC言語のプログラムの作成,実行ができない.
評価項目3C言語により基本的なプログラムよりやや高度なプログラムを作成できる.C言語により基本的なプログラムを作成できる.C言語により基本的なプログラムを作成できない.

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 2-1 説明 閉じる
本科到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンピュータの急速な発展によりあらゆる分野でコンピュータが使われるようになってきており,工学の各専門分野においてもコンピュータの基礎知識を身につけることは重要である.本科目はコンピュータを使う上で必要となる基礎知識やプログラミング言語のひとつであるC言語の基礎を習得するための授業である.
授業の進め方・方法:
コンピュータの基礎知識については準備した資料に基づいて授業を進める.C言語の授業では教科書の内容を中心に進め,準備した資料で学習内容を補う.本授業ではコンピュータの基礎知識とC言語の基礎の習得が図れるように,演習やコンピュータ実習の時間を多く取り入れる.
注意点:
演習やプログラミング実習には多くの時間が必要である.特にプログラミング実習は授業時間だけでは理解に必要な十分な時間が確保できないと思われるので,空き時間を活用して必ず自分の力でプログラムを作成することが本科目の目標達成のためには重要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 コンピュータの基本構成(ハードウェア,ソフトウェア)
2進数・10進数・16進数
・コンピュータのハードウェア・ソフトウェアの意味が分かる.
・2進数・10進数・16進数が理解でき,基数変換ができる.
2週 整数の表現
実数の表現
論理演算
・コンピュータ内部での整数・実数の表現が理解できる.
・論理演算が理解できる.
3週 フローチャート
・フローチャートの意味が分かり,基本的な処理の流れを表現できる.
4週 フローチャート
定数
変数
代入文

・C言語の定数,変数,代入文について理解できる.
・VisualC++の開発環境でC言語のソースプログラム作成から実行まで操作できる.
5週 printf()関数,scanf()関数
・C言語のprinf()関数・scanf()関数を理解し,使うことができる.
6週 型と演算
キャスト演算子
演算子

・整数型の演算,実数型の演算,混合演算について理解できる.
・キャスト演算子の働き,演算子について理解できる.
7週 比較演算子
論理演算子
三項演算子
条件分岐
・比較演算子・論理演算子・三項演算子について理解できる.
・if文について理解できる.
8週 [中間試験]
4thQ
9週 条件分岐

・if文を使うことができる.
10週 for文 ・for文について理解し,使うことができる.
11週 while文 ・while文について理解し,使うことができる.
12週 do while文 ・do while文について理解し,使うことができる.
13週
break文
continue文
switch文
・break文・continue文・switch文について理解し,使うことができる.
14週 課題実習
・条件分岐や繰り返し処理のプログラムが書ける.
15週 [期末試験]
16週 期末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。2後1,後2
数値計算の基礎が理解できる1後6
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。1後1
データの型とデータ構造が理解できる1後6
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング変数とデータ型の概念を説明できる。1後6
代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。1後4,後7
制御構造の概念を理解し、条件分岐や反復処理を記述できる。1後9,後10,後11,後12,後13,後14
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。1後6,後9,後10,後11,後12,後13
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。1後6,後9,後10,後11,後12,後13
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。1後4
ソフトウェアアルゴリズムの概念を説明できる。1後3
計算機工学整数・小数を2進数、10進数、16進数で表現できる。1後1
整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。1後2
基数が異なる数の間で相互に変換できる。1後1
基本的な論理演算を行うことができる。1後2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力100000010
専門的能力7000002090
分野横断的能力0000000