基礎電気工学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 基礎電気工学
科目番号 0092 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「電気基礎1」 岡部洋一 監修 町田康広,升田幹也 執筆 オーム社
担当教員 磯谷 政志

到達目標

1. 電流、電圧、抵抗の概念が理解できる.
2. 電気回路の基本法則であるオームの法則とキルヒホッフの法則が理解できる.
3. 電流と熱エネルギーとの関係が理解できる.
4. 磁気に関する基本概念が把握できる.
5. コンデンサの原理からその働きに至るまで電気回路素子としての役割を理解できる.
6. 電磁力と誘導起電力について理解できる.
7. 交流の電力の概念が理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
電流、電圧、抵抗の概念が理解できる.電流、電圧、抵抗の概念を説明できる。それらを用いて応用的な演算が出来る。電流、電圧、抵抗の概念を説明できる。それらを用いて簡単な演算が出来る。電流、電圧、抵抗の概念を説明できない。それらを用いて簡単な演算が出来ない。
電気回路の基本法則であるオームの法則とキルヒホッフの法則が理解できる.電気回路の基本法則であるオームの法則とキルヒホッフの法則を説明できる。それらを用いて応用的な演算が出来る。電気回路の基本法則であるオームの法則とキルヒホッフの法則を説明できる。それらを用いて簡単な演算が出来る。電気回路の基本法則であるオームの法則とキルヒホッフの法則を説明できない。それらを用いて簡単な演算が出来ない。
電流と熱エネルギーとの関係が理解できる.電流と熱エネルギーとの関係を説明できる。それらを用いて応用的な演算が出来る。電流と熱エネルギーとの関係を説明できる。それらを用いて簡単な演算が出来る。電流と熱エネルギーとの関係を説明できない。それらを用いて簡単な演算が出来ない。
磁気に関する基本概念が把握できる.磁気に関する基本概念を説明できる。それらを用いて応用的な演算が出来る。磁気に関する基本概念を説明できる。それらを用いて簡単な演算が出来る。磁気に関する基本概念を説明できない。それらを用いて簡単な演算が出来ない。
コンデンサの原理からその働きに至るまで電気回路素子としての役割を理解できる。コンデンサの原理からその働きに至るまで電気回路素子としての役割を説明できる。それらを用いて応用的な演算が出来る。コンデンサの原理からその働きに至るまで電気回路素子としての役割を説明できる。それらを用いて簡単な演算が出来る。コンデンサの原理からその働きに至るまで電気回路素子としての役割を説明できない。それらを用いて簡単な演算が出来ない。
電磁力と誘導起電力について理解できる。電磁力と誘導起電力について説明できる。それらを用いて応用的な演算が出来る。電磁力と誘導起電力について説明できる。それらを用いて簡単な演算が出来る。電磁力と誘導起電力について説明できない。それらを用いて簡単な演算が出来ない。
交流の電力の概念が理解できる。交流の電力について説明できる。それらを用いて応用的な演算が出来る。交流の電力について説明できる。それらを用いて簡単な演算が出来る。交流の電力について説明できない。それらを用いて簡単な演算出来ない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本科目は各工学科に対する電気工学の導入科目であり,技術者ならば当然知っておくべき電気に関する基礎的な知識と技術を習得させるための共通基盤として講義する.内容は直流を中心とし,オームの法則,キルヒホッフの法則,電力などを扱う.そして,インダクタンスやキャパシタンスの引き起こす現象やモータ・発電機の動作原理の紹介を行う.また,交流の範囲としては,電気機器を使用するときに必要となる電力計算の方法について発熱から来る制限なども含めて説明する.
授業の進め方・方法:
本講義では教科書を中心に進めるとともに身の回りにある電気を利用したものについての話題も適宜取り入れながら講義を行う.直流回路の計算や文字式を使った計算方法については例題や演習を通して習得,適宜実施する小テストで理解度を確認してもらいたい.
注意点:
短時間でよいから必ず予習と復習をする.授業をよく聴くように心がけて,重要な事項は何かを理解する.また,例題や練習問題を何度も解いて問題に慣れることが理解力を深める。解き方を暗記するのではなく、なぜその解き方で答えが出るのかを考えること.
疑問点があるときはどんどん遠慮せずに質問して欲しい.授業の前後・メール・来室など空いている時間はいつでも対応する.教員室前に授業や会議のスケジュールを掲示しているので来室の際の参考にしてもらいたい.レポートや試験の解答は,他人に自分の思考(方法・順序など)が伝わる記述をするように心がけて欲しい.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,電子と電流,電圧・起電力・電位
2週 導体と抵抗,電気回路の構成とオームの法則
3週 抵抗の直列接続,合成抵抗,各点の電位
4週 抵抗の並列接続,合成抵抗,電流の分流
5週 抵抗の直並列接続,合成抵抗
6週 電圧降下と電池の内部抵抗,キルヒホッフの法則
7週 キルヒホッフの法則の使い方
8週 [中間試験]
2ndQ
9週 中間試験の返却と解説
10週 ジュールの法則,電力と電力量
11週 電力量と発熱量,電線の許容電流
12週 磁石と磁気,磁束と磁界
13週 電流のつくる磁界,ビオ・サバールの法則
14週 アンペアの周回路の法則,直線電流による磁界の計算
15週 〔前期末試験〕
16週 前期末試験の返却と解説
後期
3rdQ
1週 電磁力の向きと大きさ,方形コイルに働く力
2週 平行導体間に働く力
3週 磁束の変化による誘導起電力
4週 導体が磁束を切る時の誘導起電力
5週 自己誘導と自己インダクタンス
6週 自己インダクタンスの計算
7週 静電気の性質,電界と電束
8週 [中間試験]
4thQ
9週 中間試験の返却と解説
10週 電界と電束,電界と電位
11週 静電誘導,誘電分極,静電容量とその計算
12週 静電容量とその計算
13週 コンデンサの接続と合成静電容量
14週 直流と交流,交流の電力,皮相電力と有効電力
15週 〔後期学年末試験〕
16週 学年末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
クーロンの法則を説明し、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3

評価割合

試験課題(小テスト)合計
総合評価割合8515100
基礎的能力8515100
専門的能力000
分野横断的能力000