環境エネルギーシステム

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 環境エネルギーシステム
科目番号 0093 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 配布資料
担当教員 森下 功啓

到達目標

1. 風力,太陽光,地熱,水力,火力,原子力発電の仕組みと特徴を説明できる
2. 石炭,石油,天然ガス,シェールガス,メタンハイドレート,バイオマスについて説明できる
3. 電気エネルギーの伝送と貯蔵について説明できる
4. 気候変動を説明できる
5. 電力を安全に使うための配線や保安設備について説明できる
6. 将来の電力システムについて説明できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
風力,太陽光,地熱,水力,火力,原子力発電の仕組みと特徴を説明できるそれぞれの発電方式に対し、安定性や持続可能性や気候変動への対応を説明できる発電方式の機械的仕組みを説明できる発電機の仕組みを説明できない
石炭,石油,天然ガス,シェールガス,メタンハイドレート,バイオマスについて説明できる。気候変動に対するそれぞれの燃料の持つ性質を説明できるそれぞれの採掘方法や輸送方法や資源の分布を説明できる。それぞれがどの様な燃料か説明できない
電気エネルギーの伝送と貯蔵について説明できる電力需要に基づき、蓄電設備に必要な容量を計算できる電気を蓄積する方法を1つ以上説明できる電気を蓄積する方法を1つ以上説明できない。
気候変動を説明できる気候変動についてあなたの考えを説明することができる温室効果ガスによる温室効果の一般的な原理を説明できる温室効果ガスによる温室効果の一般的な原理を説明できない
電力を安全に使うための配線や保安設備について説明できる。短絡事故が起きた際に重大事故を防止するための方法を1つ以上挙げることができる電力を伝送するために必要な施設と役割を説明できる電気の面から見た絶縁体と導体の違いを説明できない
将来の電力システムについて説明できる将来利用可能と考えられているエネルギー源を3つ以上挙げ、その方式と利用可能と考えられる時期を説明できる将来利用可能と考えられているエネルギー源を1つ以上挙げ、その特徴を説明できる将来のエネルギー源について1つも説明できない

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 3-3 説明 閉じる
本科到達目標 6-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本科目では,現代社会のインフラとして不可欠な電力システムと、それと切り離せない課題である気候変動について学ぶ。
授業の進め方・方法:
 電力を中心に、エネルギーと環境についての関係を講義形式で解説していきます。我々の生活を文明たらしめている根幹はエネルギーです。受講後には、エネルギーについての基礎知識を身につけるともに、これからの社会をエネルギーの面から創造できるエンジニアとしての素養を身につけることを期待します。
注意点:
*授業では毎回アンケートを取ります。分かったことや質問事項や気になったことを記載してください。
*試験終了直後にノートを回収します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 人間活動とエネルギーの関係を説明できる。
2週 エネルギーとは何か,エネルギー資源 エネルギー資源を説明でいる。
3週 気候変動と社会 気候変動の理由と現状を説明できる。
4週 発電機・各種発電方式 交流電気と直流電気を説明できる。発電の原理と代表的な発電方法を説明できる。
5週 送電施設と保安設備 送電設備と保安設備の種類や構成を説明できる。
6週 原子力発電 原子力発電の原理を説明できる。
7週 原子力発電 原子力発電のメリットとデメリットを説明できる。
8週 太陽光発電と風力発電と水力発電,電力政策 太陽光発電と風力発電と水力発電の現状とこれからの見通しを説明できる。
4thQ
9週 中間試験
10週 試験返却,地熱発電 地熱発電について説明できる。
11週 バイオマスエネルギー,メタンハイドレート,波力発電 再生可能エネルギーの種類とそれらの発電原理と限界を説明できる。
12週 充放電システム 電力貯蔵システムについて説明できる。
13週 電力需要の予測 電力需要予測の原理を説明できる。
14週 電力需要の予測 電力需要予測の精度を上げることができる。
15週 期末試験
16週 試験返却,未来の電力システム 将来的な電力システムについて論じることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。2前3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。2前3
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。2前3
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。2前3
マグマの生成と火山活動を説明できる。2前3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。2前3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。2前3
地球上の生物の多様性について説明できる。2前3
生物の共通性と進化の関係について説明できる。2前3
生物に共通する性質について説明できる。2前3
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。2前3
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。2前3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。2前3
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。2前3
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3前3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3前3
人文・社会科学社会地歴人間活動と自然環境との関わりや、産業の発展が自然環境に及ぼした影響について、地理的または歴史的観観点から理解できる。3前3
社会や自然環境に調和した産業発展に向けた現在までの取り組みについて理解できる。3前3,前16
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。3前6,前7,前8
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。3前6,前7,前8
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。2前3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。2
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。2
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。2
専門的能力分野別の専門工学建設系分野環境環境容量を説明できる。1
建築系分野環境・設備省エネルギー(コジェネレーション等を含む)について説明できる。1

評価割合

試験ノート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力502070
専門的能力30030
分野横断的能力000