到達目標
1.空気調和設備の概要を理解し、熱負荷計算法について説明できる。
2.給排水衛生設備の概要を説明できる。
3.電気設備・防災設備の概要について説明できる。
4.持続可能な社会の構築に向けて建築設備の果たすべき役割について意見を表明することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
1.空気調和設備の概要を理解し、熱負荷計算法について説明できる。 | 熱源方式や各種空調方式の仕組みと特徴を十分に理解し、各建物の用途や熱負荷特性に合わせて適用することができる。 | 熱源方式や各種空調方式の仕組みと特徴を説明でき、空調負荷について定常計算法で見積もることが出来る。 | 熱源方式や各種空調方式の仕組みと特徴、熱負荷計算法について説明できない。 |
2.給排水衛生設備の概要を説明できる。
| 給排水衛生設備の概要を十分に理解し、建物に適用することができる。 | 給排水衛生設備の概要を説明できる。 | 給排水衛生設備の概要を説明することができない。 |
3.電気設備・防災設備の概要について説明できる。 | 電気設備・防災設備の概要を十分に理解し、建物に適用することができる。 | 電気設備・防災設備の概要を説明できる。 | 電気設備・防災設備の概要を説明することができない。 |
4.持続可能な社会の構築に向けて建築設備の果たすべき役割について意見を表明することができる。 | 持続可能な社会の構築に向けて建築設備の果たすべき役割について十分に理解し、建築設備に関する正しい知識に基づいて、意見を表明することができる。 | 持続可能な社会の構築に向けて建築設備の果たすべき役割について意見を表明することができる。 | 持続可能な社会の構築に向けて建築設備の果たすべき役割について意見を表明することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
建築設備とは空調設備、換気設備、消火設備、給水設備、排水設備、電気設備など様々な機械、器具を用いて安全で快適な建築空間を創造するための技術の総称である。本授業では建築環境工学を基礎として、主に建物の空気調和設備と給排水衛生設備を中心に基礎知識を学び、設備設計の基本について理解する。
授業の進め方・方法:
本授業では建築設備の基礎について省エネルギーや節水のための新技術について実例を交えながら概説する。また、空調負荷計算の演習や施設見学などを通じて建築設備の重要性や現状の問題点について考える。
注意点:
本授業では教科書は参考書的に使用するだけなので、講義ノートが重要である。丸暗記的な学習ではなく、エネルギーや環境の視点から、進化し続ける建築設備を自ら学ぶ姿勢が重要である。質問や要望は随時受け付けるので、教員室前の掲示を見て空き時間に訪れること。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンス、湿り空気の性質 |
湿り空気の性質を理解し、空気線図から空気の状態値を求めることができる。
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2週 |
湿り空気の状態変化 |
計算や空気線図を用いて湿り空気の状態変化を求めることが出来る。
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3週 |
空調設備の概要 |
空調設備の目的と、その概要を説明できる。
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4週 |
熱源方式1 |
一般熱源方式の仕組みと特徴を説明できる。
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5週 |
熱源方式2 |
特殊熱源方式の仕組みと特徴を説明できる。
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6週 |
新エネルギーの利用 |
建築設備における自然エネルギーや未利用エネルギー等の活用方法について説明できる。
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7週 |
空調方式 |
各種空調方式の違いと特徴を説明できる。
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8週 |
〔前期中間試験〕 |
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2ndQ |
9週 |
答案の返却と解説,空調負荷計算1 |
空調負荷計算の概要について説明できる。
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10週 |
空調負荷計算2 |
定常計算により、冷房負荷を見積もることができる。
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11週 |
給水設備と給湯設備 |
給水設備と給湯設備のしくみや注意点について説明できる。
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12週 |
管径の算定 |
給水配管の管径を見積もることが出来る。
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13週 |
給水設備の汚染防止・衛生器具 |
給水設備の汚染防止の考え方と衛生器具の役割について説明できる。
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14週 |
排水・通気設備 |
排水・通気設備の役割と仕組みについて説明できる。
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15週 |
電気設備と防災設備 |
電気設備と防災設備の概要について説明できる。
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16週 |
〔前期定期試験〕 |
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評価割合
| 試験 | 課題レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
専門的能力 | 80 | 20 | 100 |