建築社会工学実験II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 建築社会工学実験II
科目番号 0094 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 土質試験-基本と手引き- 地盤工学会,配布プリント
担当教員 岩部 司,岩坪 要,後藤 勝彦,森下 功啓

到達目標

1.実験の目的を理解し,関連科目との繋がりを説明することができる。
2.実験機器の名称や役割などを理解し,適切に操作することができる。
3.実験データを指示通りにまとめ,わかりやすい図表を作成することができる。
4.実験結果を検証するために理論計算をしたり,あるいは文献等を参照することができる。
5.得られた結果を工学的に分析し,考察することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.実験の目的を理解し,関連科目との繋がりを説明することができる。実験の目的について,関連する科目の知識もとに,その意義や効果を具体的に説明することができる。実験の目的を関連する科目の知識を使って説明することができる。実験の目的を説明することができない。
2.実験機器の名称や役割などを理解し,適切に操作することができる。実験機器の名称や役割などを理解し,積極的に操作することができる。実験機器の名称や役割などを理解し,操作することができる。実験機器の名称や役割などを理解せずに操作したり,あるいは操作しようともしない。
3.実験データを指示通りにまとめ,わかりやすい図表を作成することができる。実験データを指示通りにまとめ,正確かつ見やすい図表を作成することができる。実験データを指示通りにまとめ,図表を作成することができる。実験データを指示通りにまとめたり,図表を作成することができない。
4.実験結果を検証するために理論計算をしたり,あるいは文献等を参照することができる。実験結果を検証するために,正確に理論計算をしたり,あるいは適切な文献等を参照することができる。実験結果を検証するために理論計算をしたり,あるいは文献等を参照することができる。実験結果を検証することができない。
5.得られた結果を工学的に分析し,考察することができる。理論計算結果や文献等をもとに工学的に分析し,結果の妥当性や問題点,改善点などを考察することができる。理論計算結果や文献等をもとに,結果の妥当性や問題点などを考察することができる。得られた結果に対して,工学的な考察ができない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 2-2 説明 閉じる
本科到達目標 3-4 説明 閉じる
本科到達目標 6-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,土質試験,構造実験,ICT系実験を行う。土質工学や構造力学で学んだ現象や理論などについて,実験を通して確認する。また,建設工事等で用いられる各種センサーによる計測技術を学ぶ。
実験・試験で得られたデータを整理し,レポートを作成することで,データ整理の手法や工学的な見地での考察などを学び,工学レポートを作成する訓練を行う。
授業の進め方・方法:
土質に関する試験や,構造力学や鋼構造に関する実験・試験を行うことで,理論と実現象を結びつけ,関連する専門科目の理解を深めることを目的として行うものである。実験は,前期3テーマ,後期3テーマを班ごとに行い,各テーマを終了した後にレポートを作成に入り,実験データの結果を整理し,レポートを提出して実験が完結する。なお,実験を休んだ場合は,空き時間に再実験等の指導を行う。
注意点:
*班別に実験を行うので,自分の役割や責任を自覚して,積極的に参加すること。
*結果の妥当性を理論値や参考資料から考察し,誤差の原因や改善点などを指摘できるようにすること。
*実験を行う際は,安全面に注意し,実習服を着用すること。サンダル履きなどは禁止である。
*実験機器は丁寧に扱い,準備,後片付けをしっかりすること。
*担当教員に積極的に質問すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,安全教育 各実験テーマについて,概要を理解する。また,実験時の安全意識を心がけるために必要なことを理解する。
2週 土の一軸圧縮試験
一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。
3週 土の一軸圧縮試験 一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。
4週 土の一軸圧縮試験 一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。
5週 レポート 実験データをまとめたり,理論計算をしたり,文献を参照したりすることで結果をまとめることができる。
6週 単純梁の支点反力とたわみの影響線 単純梁の支点反力とたわみの影響線について理解し、器具を使って実験できる。
7週 単純梁の支点反力とたわみの影響線 単純梁の支点反力とたわみの影響線について理解し、器具を使って実験できる。
8週 [前期中間試験]
2ndQ
9週 単純梁の支点反力とたわみの影響線 単純梁の支点反力とたわみの影響線について理解し、器具を使って実験できる。
10週 レポート 実験データをまとめたり,理論計算をしたり,文献を参照したりすることで結果をまとめることができる。
11週 たわみ計測による弾性理論の検証 たわみ計測による弾性理論について理解し、器具を使って実験できる。
12週 たわみ計測による弾性理論の検証 たわみ計測による弾性理論について理解し、器具を使って実験できる。
13週 たわみ計測による弾性理論の検証 たわみ計測による弾性理論について理解し、器具を使って実験できる。
14週 レポート 実験データをまとめたり,理論計算をしたり,文献を参照したりすることで結果をまとめることができる。
15週 [前期期末試験]
16週 まとめ
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 各実験テーマについて,概要を理解する。
2週 土の一面せん断試験 土の一面せん断試験について理解し、器具を使って実験できる。
3週 土の一面せん断試験 土の一面せん断試験について理解し、器具を使って実験できる。
4週 土の一面せん断試験 土の一面せん断試験について理解し、器具を使って実験できる。
5週 レポート 実験データをまとめたり,理論計算をしたり,文献を参照したりすることで結果をまとめることができる。
6週 ラーメンの載荷実験 ラーメンの載荷実験について理解し、器具を使って実験できる。
7週 ラーメンの載荷実験 ラーメンの載荷実験について理解し、器具を使って実験できる。
8週 [後期中間試験]
4thQ
9週 ラーメンの載荷実験 ラーメンの載荷実験について理解し、器具を使って実験できる。
10週 レポート 実験データをまとめたり,理論計算をしたり,文献を参照したりすることで結果をまとめることができる。
11週 各種センサーによる環境計測実験 各種センサーによる環境計測実験について理解し、器具を使って実験できる。
12週 各種センサーによる環境計測実験 各種センサーによる環境計測実験について理解し、器具を使って実験できる。
13週 各種センサーによる環境計測実験 各種センサーによる環境計測実験について理解し、器具を使って実験できる。
14週 レポート 実験データをまとめたり,理論計算をしたり,文献を参照したりすることで結果をまとめることができる。
15週 [学年末試験]
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3後1
安全を確保して、実験を行うことができる。1後4,後5
実験報告書を決められた形式で作成できる。2
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学についての基礎的原理や現象を、実験を通じて理解できる。3
物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。2
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。2前2,前3,前4
いくつかの分野の実験・演習・調査などについて理解し、その実験や実践ができる。2前6,前11,後6,後11
実験・実践の結果を解析等によって考察することができる。2前5,前10,前14,後5,後10,後14
建築系分野【実験・実習能力】建築系【実験実習】実験の目的と方法を説明できる。2前6,前11,後6,後11
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。2前7,前12,後7,後12
実験結果を整理し、考察できる。2前5,前10,前14,後5,後10,後14
構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)によるいずれかの構造形式(ラーメン、トラスなど)の試験体を用い、載荷実験を行い、破壊形状と変形の性状を観察することができる。2前6,前11,後6,後11
物理的特性を実験により明らかにすることができる。2前4,前9,前13,後13

評価割合

レポート合計
総合評価割合100100
基礎的能力3030
専門的能力7070
分野横断的能力00