ITデザイン演習

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 ITデザイン演習
科目番号 0106 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 高本孝頼著「みんなのArduino入門」リックテレコム
担当教員 入江 博樹

到達目標

1.□グループで協力して、与えられた課題に必要な計測モニタリングの情報を抽出ができる。
2.□環境モニタリングの為に、Arduinoを使った電子回路を企画することができる。
3.□センサ回路で得られた電気的な情報を整理し、環境情報の把握に利用することができる。
4.□グループワークに参加し,意見を述べたり製作を担当したりすることができる。
5.□グループで検討した企画を適切な資料と共にプレゼンテーションをすることができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
課題に必要な計測モニタリングの情報を抽出ができる。測定した計測データをパソコン取り込み、保存して、整理することができる。対象とすべき測定物を理解し、必要な測定機器を用意して、測定することができる。対象とすべき計測物を認識することが出来ない。必要な測定機器を操作できない。
電子回路(Arduino)を使ったデータ収集ができる必要に応じて、センサーデータを取り込むためのプログラムを作成することができる。それに応じた簡単な電子回路を組み立てることができる。与えられた電子回路と例題プログラムを利用して、センサーデータを取り込むためのプログラムをコンパイルすることができる。自分一人では、ArduinoをPCに接続して、プログラムを動かす準備ができない。
センサの情報を整理し、環境情報の把握に利用ができるPCに取り込んだデータを環境情報として、Excel等を利用して、適切な物理量として取り扱うことができる。必要なグラフを描画することができる。適切なセンサからの電気信号をArduino経由で取り込むことができる。取り込まれたデータと実際の物理量の対応式を示すことができる。適切なセンサからの電気信号をPCに取り込むことが出来ない。取り込まれたデータの意味が理解できない。
グループワークに参加し,意見をまとめたり、作業を分担できる。与えられた仕事においてリーダシップを取り、自分の役割を果たすことができる。他のメンバーへ、共同作業の依頼ができる。班においてメンバーの役割分担や仕事量を理解し、自分に任せられた役割とそれに合った働き方を、説明することができる。グループ内での自己の役割分担を認識できていない。グループの示す目標やメンバー相互の関係を理解できていない。
グループで環境計測機器を企画し、計測結果をプレゼンテーションで示すことができる。各自がそれぞれの役割で適切なリーダシップを発揮し、プレゼンテーションすることができる。質問や意見にも適切に対応することができる。グループでの話し合いに参加し、プレゼンテーション資料を分担して作成し、発表会に望む。グループの示す目標とその結果を示すことができる。プレゼンテーション資料を作ることができない。発表会に参加しない。グループの示す目標が分からない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 3-4 説明 閉じる
本科到達目標 6-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では,地球環境や社会基盤に関係するテーマを与え,PBL形式でICT技術を活用した検証を行う演習を実施する。具体的には,ワンチップマイコンを使った計測・分析を行うために,そのアプローチや必要な計測機器の製作,調査,データ整理などの一連の流れをグループで取り組み,得られた結果はレポートと発表会にて報告する。
授業の進め方・方法:
・ グループワークは,チームワークを発揮し,役割分担を明確にすること。
・ 授業時間以外にも、積極的に情報を収集すること。情報量が良いアイデアを導く。
予習)参考書掲載の事例および各種データの確認しておく 
復習)ノートの整理と配布資料から、必要な図面や文章の作成。関連する事例の調査には、参考文献およびWebサイトなどを利用する。
注意点:
* 建設分野の仕事は共同作業が多い。意思疎通や取りまとめの訓練を行ってもらいたい。
* 質問などは授業外でも歓迎する。不在時はメールやSNS利用でも受け付けます

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 講義のガイダンス,グループ分け
2週 [テーマの提示]地球環境や社会基盤に関係するテーマを提示する。
3週 [マイコン技術の修得]Arduinoをつかったプログラミング技術を修得する
4週 [目標の設定とアプローチの検証]与えられたテーマに対し,検証内容やその方法の検討
5週 [マイコン技術の修得]Arduinoをつかったプログラミング技術を修得する
6週 [マイコン技術の修得]Arduinoをつかったプログラミング技術を修得する
7週 [目標の設定とアプローチの検証]企画して発表する
8週 〔中間試験〕(マイコンの知識確認、設定したテーマの内容についての確認)
2ndQ
9週 [機器の設計と試作(1)]企画したプランに従い,計測機器の設計と試作を行う。作業には安全性に十分に留意する。
10週 [機器の設計と試作(2)]
11週 [機器の設計と試作(3)]
12週 [機器の設計と試作(4)]
13週 [機器の設計と試作(5)]
14週 [機器の設計と試作(6)]
15週 〔前期末試験〕(グループ作業評価と反省)
16週 前期のまとめと振り返り、後期の製作/調査の計画
後期
3rdQ
1週 [製作/調査(1)]製作した計測機器を用いてデータ収集を行う。データ収集では随時状況を評価し,なるべく多くのデータをサンプリングするように努める。
2週 [製作/調査(2)]
3週 [製作/調査(3)]
4週 [製作/調査(4)]
5週 [製作/調査(5)]
6週 [製作/調査(6)]
7週 [製作/調査(7)]
8週 〔中間試験〕(中間報告)
4thQ
9週 [データ整理と分析(1)]得られたデータを整理し,データを用いて説明できるように分析する
10週 [データ整理と分析(2)]
11週 [データ整理と分析(3)]
12週 [報告書の作成(1)]報告書を作成し,プレゼンテーションを実施するための準備を行う
13週 [報告書の作成(1)]
14週 報告会
15週 〔学年末試験〕(デーマのまとめ、IT関連の知識の確認、チームワークの成果について確認)
16週 全体のまとめと振り返り。借用品等の返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。3
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。3
英語の発音記号を見て、発音できる。3
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。3
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。3
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。3
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。3
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。2
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。3
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。3
英語運用能力の基礎固め毎分100語程度の速度で平易な物語文などを読み、その概要を把握できる。3
自分や身近なことについて100語程度の簡単な文章を書くことができる。3
毎分120語程度の速度で物語文や説明文などを読み、その概要を把握できる。3
自分や身近なこと及び自分の専門に関する情報や考えについて、200語程度の簡単な文章を書くことができる。2
日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合30401010100100
基礎的能力0000000
専門的能力0000000
分野横断的能力30401010100100