概要:
これまでに習得してきた知識の集大成として取り組むべき科目である。設計課題に基づいて機能的で、しかも独創性に富んだ建築を計画・設計できる能力を養うことを目標とする。具体的には与えられた設計課題についての様々な調査やデータの分析をおこない、設計についての要求条件を自らの手で整理する。さらにはデータを設計に展開し提案していくことでより高度な設計能力を養う。
授業の進め方・方法:
課題内容は各課題の最初の講義でプリントとして配布する。授業は4年生の「建築設計演習Ⅰ」と同時に進め教員毎にグループを構成するスタジオ形式で進める。適宜PBL(Problem Based Learning)的手法を用いる。
課題Aは全国高専デザコンのテーマとする。与えられた課題に従って現実社会で何が問題となっているのか等をグループで調査しコンセプトを設定する。建築単体の設計に終始するのではなく、まず計画地周辺地域を理解するための現地調査から始める。また地元の人々や行政担当者の意見を聞き計画に反映する。課題Bは時間制限を付けた設計課題である。与えられた設計条件を充たし、機能や法規を満足し、かつ優れたデザインを限られた時間内に提案する。
注意点:
課題Aでは、調査から感じとったものを設計コンセプトとしてまとめ、建築を作り上げるのであり、現地や住民に対する調査の重要性を認識し取り組む必要がある。課題Bは短時間で発想をまとめあげ、図面として完成させる練習でありこれを達成するには十分な事前準備が必要である。
エスキス段階でのコンタクトは非常に重要です。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
課題A:科目ガイダンス、テーマ説明 課題B:課題B-1説明、資料収集、エスキス、添削 |
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2週 |
課題A:現地ウオッチング 課題B:エスキス、添削 |
課題A:調査によって地域の問題等を発見し計画につなげることができる
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3週 |
課題A:現地ウオッチングまとめコンセプト策定 課題B:製図作業(制限90分) |
課題B:締め切りまでに作品を完成させることができる
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4週 |
課題A:現地ウオッチングとコンセプトの発表 課題B:課題B-2説明、資料収集、エスキス、添削 |
課題A:調査結果等を踏まえてコンセプトを提示することができる
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5週 |
課題A:エスキス 課題B:エスキス、添削 |
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6週 |
課題A:エスキス 課題B:製図作業(制限180分) |
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7週 |
課題A:中間発表1 課題B:製図作業(制限180分) |
課題A:コンセプトを踏まえてエスキスをまとめることができる 課題B:締め切りまでに作品を完成させることができる
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8週 |
課題A:基本構想案作成 課題B:課題B-3説明、資料収集、エスキス、添削 |
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2ndQ |
9週 |
課題A:基本構想案作成 課題B:エスキス、添削 |
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10週 |
課題A:中間発表2 課題B:エスキス、添削、矩計図の描き方 |
課題A:基本構想を図面や模型等によってまとめることができる
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11週 |
課題A:製図作業、模型製作 課題B:エスキス、添削、矩計図の描き方 |
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12週 |
課題A:製図作業、模型製作 課題B:製図作業(制限270分) |
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13週 |
課題A:製図作業、模型製作 課題B:製図作業(制限270分) |
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14週 |
課題A:プレゼンテーション作業 課題B:製図作業(制限270分) |
課題B:締め切りまでに作品を完成させることができる
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15週 |
(定期試験) |
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16週 |
課題A:最終報告会 課題B:課題手直し |
課題A:締め切りまでに作品を完成させ、作品の考え方や特徴についてわかりやすく説明することができる
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | モデュールについて説明できる。 | 3 | |
建築設計に関わる基本的な家具をはじめとする住設備機器などの寸法を知っている。 | 3 | 前11,前12,前13 |
建築計画・設計の手法一般について説明できる。 | 4 | |
計画の立案ができる。 | 4 | 前3,前4,前5 |
企画の手法について理解できる。 | 4 | |
動線について説明できる。 | 4 | 前8,前9 |
ゾーニングについて説明できる。 | 4 | 前8,前9 |
設計・製図 | 製図用具の特性を理解し、使用できる。 | 4 | |
線の描き分け(3種類程度)ができる。 | 4 | |
文字・寸法の記入を理解し、実践できる。 | 4 | |
建築の各種図面の意味を理解し、描けること。 | 4 | |
図面の種類別の各種図の配置を理解している。 | 4 | |
図面の尺度・縮尺について理解し、図面の作図に反映できる。 | 4 | |
建築図面を模写し、模写した図面が理解している。 | 4 | |
立体的な発想とその表現(例えば、正投象、単面投象、透視投象などを用い)ができる。 | 4 | |
ソフトウェアを用い、各種建築図面を作成できる。 | 4 | 前11,前12,前13,前14 |
各種模型材料(例えば、紙、木、スチレンボードなど)を用い、図面をもとに模型を製作できる。または、BIMなどの3D-CADにより建築モデルを作成できる。 | 4 | 前11,前12,前13,前14 |
与えられた条件をもとに、コンセプトがまとめられる。 | 4 | 前3,前4 |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 4 | 前5,前6 |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などがかける。 | 4 | 前11,前12,前13,前14 |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 4 | |
講評会等において、コンセプトなどをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 4 | |
与えられた条件をもとに、動線・ゾーニングのエスキスができる。 | 4 | |
与えられた条件をもとに、配置図、各階平面図、立面図、断面図などが描ける。 | 4 | |
敷地と周辺地域および景観などに配慮し、配置、意匠を検討できる | 4 | |
設計した建築物の模型またはパースなどを製作できる。 | 4 | |
講評会等において、設計趣旨などをまとめ、プレゼンテーションができる。 | 4 | |
美術・デザイン | 建築の構成要素(形と空間の構成)について説明できる。 | 4 | |
デザインプレゼンテーションができる。 | 4 | |