到達目標
本講義では、『理系のための科学技術者倫理』を精読することを通じて、法規範を含む「あるべき技術」と「あるべき技術者」について考察し、もって私たちが近代市民として身に着けるべき技術者と法に対する認識を深めることを目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1なぜ技術者と法をまなぶのか。 | なぜ技術者と法をまなぶのかについて説明できる。 | なぜ技術者と法をまなぶのかについて理解できる。 | なぜ技術者と法をまなぶのかについて理解できない。 |
評価項目2組織における技術者、組織と技術者の責任、専門職としての技術者について。 | 組織における技術者、組織と技術者の責任、専門職としての技術者について説明できる。 | 組織における技術者、組織と技術者の責任、専門職としての技術者について理解できる。 | 組織における技術者、組織と技術者の責任、専門職としての技術者について理解できない。 |
評価項目3技術者の倫理綱領、技術者と国際規格・グローバル化、法的責任と知的財産権について。 | 技術者の倫理綱領、技術者と国際規格・グローバル化、法的責任と知的財産権について説明できる。 | 技術者の倫理綱領、技術者と国際規格・グローバル化、法的責任と知的財産権について理解できる。 | 技術者の倫理綱領、技術者と国際規格・グローバル化、法的責任と知的財産権について理解できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本講義では、『理系のための科学技術者倫理』を精読することを通じて、法規範を含む「あるべき技術」と「あるべき技術者」について考える。
あわせて、エンジニアリングとエンジニアとの区別についても考察する。
エンジニアとはエンジニアリングを作り出す者のことであるが、エンジニアはエンジニアリングの「あるべき使用法」を知ることが求められる。
「包丁」は鍛冶職人によって作製されるが、鍛冶職人を含む「包丁」を使用する者すべては、包丁の「あるべき使用法」を知ることが求められる。
エンジニアリングを使用するのはエンジニアだけではないが、エンジニアにはエンジニアリングを作り出した責任がある。
組織、専門職、グローバル化、法的責任、知的財産権、安全、技術革新、リスク、技術的専門知、公共性、先端科学技術、原子力などを鍵概念として、「技術者と法」について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義による授業を行う。
ソクラテス・メソッドを使用する。
この授業では対話法により授業中に当てられて問いに対して答えを求められる。
この授業では受講生を指名し教科書を読んでもらう。
この授業ではアクティブで主体的な学習意欲が求められる。
教科書を準備し、事前に精読しておく。
注意点:
大学ノート(B5判横書き・ルーズリーフは不可)を事前に準備する。
学問することへの意欲、探求心をもって授業に臨む。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
「技術者と法」を学ぶためのオリエンテーション |
「技術者と法」の学び方について説明できる。
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2週 |
なぜ技術者倫理を学ぶのか |
なぜ技術者倫理を学ぶのかについて説明できる。
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3週 |
技術者倫理に正解はあるのか |
技術者倫理に正解はあるのかについて説明できる。
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4週 |
組織における技術者 |
組織における技術者について説明できる。
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5週 |
組織と技術者の責任 |
組織と技術者の責任について説明できる。
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6週 |
専門職としての技術者 |
専門職としての技術者について説明できる。
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7週 |
技術者の倫理綱領 |
技術者の倫理綱領について説明できる。
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8週 |
技術者と国際規格・グローバル化 |
技術者と国際規格・グローバル化について説明できる。
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2ndQ |
9週 |
法的責任と知的財産権 |
法的責任と知的財産権について説明できる。
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10週 |
技術と安全・環境 |
技術と安全・環境について説明できる。
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11週 |
設計と技術革新の倫理 |
設計と技術革新の倫理について説明できる。
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12週 |
リスクと意思決定 |
リスクと意思決定について説明できる。
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13週 |
技術的専門知と公共性 |
技術的専門知と公共性について説明できる。
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14週 |
先端科学技術 |
先端科学技術について説明できる。
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15週 |
原子力と倫理 |
原子力と倫理について説明できる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 85 | 0 | 15 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 30 | 0 | 5 | 0 | 0 | 35 |
専門的能力 | 0 | 25 | 0 | 5 | 0 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 30 | 0 | 5 | 0 | 0 | 35 |