到達目標
1.景観形成に関わる上で必要な基礎的考え方を理解することができる。
2.周辺環境の違いを考慮し、より良いまちなみ景観を創造するために必要な景観計画手法について、基本的な理解ができる。
3.景観法や景観条例等の制度について理解することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 景観に関する考え方を完全に理解することができる。 | 景観に関する考え方の一部を理解することができる。 | 景観に関する考え方を全く理解することができない。 |
評価項目2 | 周辺環境の違いを考慮した景観計画手法について、完全に理解することができる。 | 周辺環境の違いを考慮した景観計画手法について、基本的な部分について理解することがきる。 | 周辺環境の違いを考慮した景観計画手法について、全く理解することができない。 |
評価項目3 | 景観法や景観条例等の制度について、事例も含め基本的な内容を理解することができる。 | 景観法や景観条例等の制度について、一部の内容を理解することができる。 | 景観法や景観条例等の制度について理解することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
Gカレンは著書の中で「一つの建物は建築だが二つの建物はタウンスケープである」と述べている。建築は単体から街なみまでを創造する仕事であり、建築を学ぶ者にとって景観に関する知識を得る事は必要不可欠である。そこでこの講義では、建築物による景観形成や都市デザインに必要な専門的知識を習得することを目的に、主に住宅景観、商業建築を中心とした景観、歴史的建築を中心とした景観を対象として、景観に影響を与える建築要素の把握、景観計画・景観形成の手法、景観評価などについて講義を行なう。
授業の進め方・方法:
景観を考える際に必要な知識・概念、景観形成やまちなみデザインの手法、景観行政や国内外でのさまざまな事例などについて学び、良好な景観を形成し、まちをデザインしていくために必要な知識の習得を目指す。教科書やプリントを用いて景観についての基本的な考え方の説明を行うと同時に、スライドなどにより事例の紹介も行い、理解が深まるよう考慮する。また、授業中に学生による景観に関する発表を行ってもらう。
注意点:
・ 景観は日常生活に密接に関連するものでもある。日々の生活で常に意識するよう心がける。
・ 各種メディアによって関連する情報が発信されることが多いので、注意深く情報収集に勤める。
・ 質問は随時受け付ける。メールも活用してもらいたい。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
科目ガイダンス、景観形成の意義 |
景観の意義を理解できる
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2週 |
建築と景観の関係、景観の構造 |
景観に関する基本的な考え方や捉え方を理解できる
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3週 |
景観に関するボキャブラリー |
景観に関する基本的な考え方や捉え方を理解できる
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4週 |
まちなみを造る建築群の特性を知る1 住宅景観 |
周辺環境に応じた景観の特徴を理解できる
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5週 |
景観計画手法1 住宅景観 |
周辺環境に応じた景観の特徴を理解できる
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6週 |
まちなみを造る建築群の特性を知る2 商業景観 |
周辺環境に応じた景観の特徴を理解できる
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7週 |
景観計画手法2 商業景観 |
周辺環境に応じた景観の特徴を理解できる
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
まちなみを造る建築群の特性を知る3 歴史的景観 |
周辺環境に応じた景観の特徴を理解できる
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10週 |
景観計画手法3 歴史的景観 |
周辺環境に応じた景観の特徴を理解できる
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11週 |
景観法による景観形成 |
景観に関する法制度等を理解できる
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12週 |
景観計画、景観条例、建築デザインガイドラインについて |
景観に関する法制度等を理解できる
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13週 |
景観形成の事例 |
景観に関する事例について、背景、特徴、関連制度等を理解できる
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14週 |
ランドスケープ・エコロジー |
ランドスケープに関する考え方を理解できる
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15週 |
定期試験 |
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16週 |
まとめ
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建築系分野 | 計画・歴史 | 現代におけるコミュニティの役割について説明できる。 | 4 | 後1,後11,後12,後13 |
参加協働によるコミュニティ開発について説明できる。 | 4 | |
環境対策と景観形成について説明できる。 | 4 | |
景観計画と事例について説明できる。 | 4 | 後12,後13 |
都市景観計画に関する法制度について説明できる。 | 4 | 後11,後12 |
地域資源(たとえば、指定・登録文化財、伝建制度・地区、観光資源、特産物など)について説明できる。 | 4 | 後9,後10 |
地域資源の保存・再生(たとえば、リノベーション、コンバージョンなど)手法について理解している。 | 4 | 後10,後13 |
評価割合
| 試験 | 発表 | レポート | | | | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 10 | 10 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |