地域及び都市計画

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 地域及び都市計画
科目番号 0148 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高見沢実「初学者のための都市工学入門」鹿島出版
担当教員 内山 忠,勝野 幸司

到達目標

1 都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができる。
2 都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解し説明することができる。
3 我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができる。
4 都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができる。都市や地域を計画することの意義について理解している。都市や地域を計画することの意義について理解し、説明することができていない。
評価項目2都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解し説明することができる。都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解している。都市及び都市計画の歴史の基本的事項を理解できていない。
評価項目3我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができる。我が国の都市計画の制度について基本的事項を部分的に説明することができる。我が国の都市計画の制度について基本的事項を説明することができない。
評価項目4都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができる。都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を部分的に理解することができる。都市交通や歩行空間に関する基本的な考え方を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
都市や地域計画に関する基礎的事項についての理解を目的とする。都市や地域の最終的な目的は「すみやすいまち」であるが、どのようなまちが住みやすいのだろうか?本講義ではこのような視点のもと、まず都市の起源や歴史・近現代の都市計画論について学ぶ。また、我が国の都市計画制度の基礎及び、歩行者や自転車、公共交通機関などの持続可能な都市交通の基礎、住民参加のまちづくりの意義について学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義においては板書だけでなく、プロジェクターを用いて国内外の事例写真や資料の紹介しながら、理解を深めていく。
注意点:
・自分たちが住んでいる地域も「都市の一部」として捉えてみましょう。日頃から身近なまちの様子を観察し「住みやすい」要因や「ここは改善したい、するべき」要因を考える習慣を身につけましょう。
・授業でわかりにくかった部分やより詳しく知りたい場合は、図書館や学科書庫等を利用しより深い理解にしましょう。教員室への来室も歓迎します。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、導入 この科目を学ぶ意義を理解し、全体の流れを把握する。
2週 総合計画やマスタープラン 総合計画やマスタープランについて、国土と地域について説明できる。
3週 現代社会における都市計画の課題
都市計画法と関連法の概要
現代社会における都市計画の課題や位置づけ、都市計画法と関連法について説明できる。
4週 土地利用計画
区域区分
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。区域区分と用途地域について説明できる。
5週 土地利用計画交通計画 土地利用計画と交通計画について説明できる。
6週 市街地再開・市街地再開発事業 市街地を開発する仕組みや、市街地開発・市街地再開発事業について説明できる。
7週 試験返却と解説
土地区画整理事業
土地区画整理事業について説明できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 公園緑地の計画 緑化と環境整備について、都市の防災構造化について説明できる。
10週 都市交通と街路計画 市街地形成と都市交通のあり方、街路計画の手法と理念について説明できる。
11週 都市計画の変遷 その1 日本や世界における古代、中世、現代の都市計画論について説明できる。
12週 都市計画の変遷 その2 日本や世界における古代、中世、現代の都市計画論について説明できる。
13週 都市計画の変遷 その3 日本や世界における古代、中世、現代の都市計画論について説明できる。
14週 ゲスト講義 質問等の積極的な態度での参加と理解に努める。
15週 定期試験
16週 試験返却と解説、自己点検 この科目を通して学んだことや、今後の展望について自己点検を通して振り返る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野計画国土と地域の定義を説明できる。3前2
日本、世界における古代、中世および現代の都市計画の思想および理念と実際について、説明できる。3前11,前12,前13
都市計画法と都市計画関連法の概要について、説明できる。3前3
土地利用計画と交通計画について、説明できる。3前5
総合計画とマスタープランについて、説明できる。3前2
都市計画区域の区域区分と用途地域について、説明できる。4前4
緑化と環境整備(緑の基本計画)について、説明できる。3前9
都市の防災構造化を説明できる。3前9
土地区画整理事業を説明できる。4前7
市街地開発・再開発事業を説明できる。4前6
建築系分野計画・歴史現代社会における都市計画の課題の位置づけについて説明できる。3前3
近現代都市の特質と課題について説明できる。3前11,前12,前13
近代の都市計画論について説明できる。3前11,前12,前13
現代にいたる都市計画論について説明できる。3前11,前12,前13
市街地形成と都市交通のあり方について説明できる。3前10
街路計画の手法と理念について説明できる。3前10
日本の土地利用計画の仕組みについて説明できる。3前4
市街地を開発する仕組みについて説明できる。4前6
土地区画整理事業について説明できる。4前7
市街地再開発事業について説明できる。4前6

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000