環境情報計測

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 環境情報計測
科目番号 0184 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 資料を配布します。適宜参考書を購入してください。
担当教員 森下 功啓

到達目標

1. モニタリング装置を作成できる
2. 観測情報をSNSへアップロードできる
3. モニタリングデータを統計処理できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
モニタリング装置を作成できる様々なセンサーをマイコンに接続できるデータを無線送信できるマイコンのプログラムを作成できない
観測情報をSNSへアップロードできるアップロードされたデータに基づいたアクションが取れるソフトウェアを作れるSNSへの情報をアップロードできるSNSへの情報のアップロードができない
モニタリングデータを統計処理できる統計データに基づくレポートを作成できるExcelやPythonなどを使って基本統計量を求めることができるアップロードされたデータをローカルPCにダウンロードできない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 現代はインフラ設備を維持・管理し、より省エネな生活を実現させ、高度で省力的なサービスを提供することが求められている。本講義では、センサネットワークを通じて環境情報を収集する技術について学ぶ。
※実務との関係
 この科目は、企業でハードウェア開発とデータ収集及び分析を担当していた教員が、その経験を活かし、センサネットワークを通じて環境情報を収集する技術について講義及び演習形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
 本科目では、インフラの維持管理を想定して、建築物そのものの状態や建築物内の人の状態などをモニタリングするIoT機器を作成します。計測デバイスとしてobnizやm5stickなどの小型コンピューターを利用します。ここで、obnizはブロックプログラミングが可能な、2時間で何か作れるハードウェアです。C言語が分からない人でも使えます。
 授業の第1週~第3週までは講義とハンズオン(実際に自分のパソコンでプログラムを構築)を行います。残りの週は自身でテーマを設定し、何らかの役に立つシステムを作成してください。テーマは、例えば「寮室の使用電力を計測し、ヒーター類のつけっぱなしを検出して火災を防止する」などが挙げられます。試験はありません。役に立つシステムの完成と、その運用報告レポートを提出して下さい。受講後には、センサーで計測する技術が身についていることを期待しています。
注意点:
*課題のために、授業時間外の活動がかなり必要です。
*作成したプログラムコードはフォルダ分けしたり、クラウドに保存するなどして管理してください。
*マイコンでデータを集めることができない場合、成績は60点未満となります

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 マイコンのハードウェアとIOポート操作と通信 マイコンのIOポートの操作方法を習得する
3週 マイコンを用いて自動で温度計測 マイコンを使って自動でセンサーの値を取得する
4週 様々なセンサー センサーの種類と使い方を説明できる
5週 モニタリング装置の作成 何を作るか、計画を立てる
6週 モニタリング装置の作成 マイコンにセンサーを接続し、物理量を計測できる
7週 モニタリング装置の作成 計測したデータをネット上にアップロードできる
8週 モニタリング装置の作成 アップロードされたデータをSNSと連携させる
4thQ
9週 モニタリング装置の作成 アップロードされたデータをSNSと連携させる
10週 モニタリング装置の運用 装置を実際に設置する
11週 モニタリング装置の運用と改良 設置した装置からのデータを基に、改良を加える
12週 モニタリング装置の運用と改良 設置した装置からのデータを基に、改良を加える
13週 モニタリング装置の運用と改良 設置した装置からのデータを基に、改良を加える
14週 運用結果を報告書にまとめる モニタリング結果をまとめる
15週 成果発表 作品とその運用結果を発表する
16週 講評

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

作成した機器運用レポート合計
総合評価割合5050100
基礎的能力101020
専門的能力304070
分野横断的能力10010