防災工学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 防災工学
科目番号 0196 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 防災工学」渕田邦彦,疋田 誠,檀 和秀 他著 コロナ社
担当教員 岩坪 要

到達目標

到達目標1 発生メカニズムなど地震の基礎的事項が説明できる。
到達目標2 耐震設計の基本を理解して設計水平震度の計算ができる。
到達目標3 各種構造物の地震時被害の特徴の概略を説明できる。
到達目標4 各種自然災害の内容とその対策が説明できる。
到達目標5 自然災害に対する公的機関の役割について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標1 発生メカニズムなど地震の基礎的事項が説明できる。地震のメカニズムと防災上の災害状況を説明できる。地震のメカニズムを説明できる。地震のメカニズムを説明できない。
到達目標2 耐震設計の基本を理解して設計水平震度の計算ができる。耐震設計の基本に基づき,設計水平震度の計算ができる。耐震設計の基本を説明できる。耐震設計を説明できない。
到達目標3 各種構造物の地震時被害の特徴の概略を説明できる。構造物の被災状況と構造的なダメージを説明できる。構造物の被災状況を説明できる。構造物の被災状況を説明できない。
到達目標4 各種自然災害の内容とその対策が説明できる。各種災害とその対策を説明できる。各種災害を説明できる。各種災害を説明できない。
到達目標5 自然災害に対する公的機関の役割について説明できる。日本における災害に関する法律と官公庁・自治体の活動について説明できる。防災計画と災害発生時の公的機関の役割が説明できる。防災計画と公的機関の役割について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前半は地震災害と耐震設計について,振動工学の内容も含めながら学習する。後半はグループ学習の中で,その他の自然災害について学習する。
授業の進め方・方法:
前半は地震災害について,地震工学,耐震設計,振動工学について学習する。後半では,様々な自然災害から防災基本計画についてグループ学習を通じて学習する。
注意点:
(事前学習)前回の講義内容を復習しておくこと。防災工学はまずは災害の知識を増やすこと。正しく説明できるように振り返りが大事。
(事後学習)スライドとテキスト,ノートを再度見直して,説明のポイントを整理しておくこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 講義ガイダンス、自然災害概論
2週 地震の発生メカニズムと規模(マグニチュード)、震度階、地震波の性質 プレートテクトニクス理論に基づいた発生メカニズムとその大きさ(震度階級)、及び地震波の性質を理解する。
3週 地震動特性、地震計・地震観測 表層地盤の固有周期、地震計の簡単な原理を理解する。
4週 耐震設計基準の基礎事項1 
震度法、設計震度
震度法および設計震度の基礎的な考え方を理解する。
5週 耐震設計基準の基礎事項2
地震時保有水平耐力法、設計水平震度算定演習
地震時保有水平耐力法の基礎的な考え方を理解し、設計水平震度を算定する。
6週 振動工学(1) 物体の自由振動
7週 振動工学(2)、グループ学習の説明 物体の減衰振動と後半のガイダンス
8週 後期中間試験 到達目標1~3を確認する試験を実施する
4thQ
9週 後期中間試験の返却と解説
グループ学習(1)河川・土石流災害
後期中間試験答案の返却と解説を行う
担当となる自然災害について講義をする
10週 グループ学習(2)海岸災害 担当となる自然災害について講義をする
11週 グループ学習(3)地盤災害 担当となる自然災害について講義をする
12週 グループ学習(4)火山災害 担当となる自然災害について講義をする
13週 グループ学習(5)災害計画と防災計画 災害発生時の行政対応と関連法などを知る
14週 グループ学習(6)都市の防災構造化 都市計画上の防災対応について知る
15週 後期末試験 到達目標4~5の確認をする試験を実施する
16週 後期末試験の返却と解説 後期末試験の返却と解説,まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理津波と高潮の特徴を説明できる。1後10

評価割合

後期中間試験後期末試験グループ学習その他合計
総合評価割合4040200100
専門的能力4040200100