1. 道路構造令に定められる項目の根拠を理解し,道路設計に生かすことができる。
2. 地理的条件を整理し、その条件を踏まえた道路線形を描くことができる。
3. 設計課題を通して、道路の設計手順を理解し、基本的な図面、資料を作成できる。
概要:
社会資本整備に欠かせない“道路”の設計や施工に関する課題に取り組む。まず,道路を計画し,施工するまでに必要な法令や概略設計の進め方を学んだ後,実際に地形図上に道路を設計する。次に,舗装の構造や土質試験,舗装の構造設計法などを学び,概略設計を行った道路について舗装厚の設計を行う。
授業の進め方・方法:
地形図をもとに道路の概略設計,道路標準断面の構造設計(アスファルト舗装)を行う。これらの設計演習を行う際には,関連の専門知識を事前に確認し,不足する場合は必要に応じて講義しながら実施する。また,設計作業に必要な現場調査や現場見学等を適宜実施する。
* 測量学や土質試験の知識を活用する。事前に指示するので復習すること。
* 設計課題は授業だけではなく,放課後等の時間を確保して課題に取り組み,完成度を上げること。
* 道路を走った時感じたことを覚えておこう。そしてそれを道路設計に生かしてみよう。
注意点:
評価方法は以下の3通りである。
a)到達目標の1,2は前期中間試験で評価
b)到達目標の1~3は図面・レポートで評価
評価点は,評価方法a),b),c)の重みをそれぞれ30%,70%として算出し,60点以上を合格とする。
演習内容は既に学んだ測量学や土質工学の知識を活用することから,事前に復習する時間を確保すること。また,演習課題が示された後は,より良い成果が得られるように,参考書や関連する専門書を読みながら主体的に取り組むこと。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 地盤 | 土の締固め特性を説明できる。 | 2 | 後12 |
計画 | 性能指標に関する道路構造令の概要を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5 |
施工・法規 | 建設機械の概要を説明できる。 | 1 | 後15 |
製図 | 図の配置、尺度、表題欄、寸法と寸法線の規約について、説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13 |
与えられた条件を基に設計計算ができる。 | 4 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13 |
分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | 突固めによる土の締固め試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 2 | 後12 |