概要:
生涯にわたり健康な生活を送るためには、運動は欠かせないものである。生活習慣病が社会問題となっている今日、運動を日常生活の一部として行っている人も少なくない。そこで健康科学では、生涯スポーツの見地から、健康に関する知識を土台とし、年齢に応じたスポーツやゲームを取り入れ、余暇の善用と運動の必要性を学び、日常生活に役立てるようにする。
授業の進め方・方法:
授業は講義と実技からなり、授業前半を講義、後半を実技とする。
講義については、本授業で身につけた知識を高専時代に留まらせず、将来の生活における健康や安全に活用する態度を養う。
実技については、安全を第一に効率よく技術を身につけ、運動・スポーツの楽しさを味わい、ルールやマナー、指導法についても理解する。
注意点:
授業中に配布した資料を読み、よく理解しておくこと。また、授業で取り扱ったスポーツに関する資料を図書館やインターネットを利用し、収集しておくこと。
授業を安全に展開するために、指定した品位ある身なりと態度・マナーで受講すること。
授業内容や健康づくり、体力づくり及びスポーツ関係の質問、相談については、昼休みと放課後に教員室及び第一体育館教員控室にて受ける。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション(全体) グループごとのオリエンテーション
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授業の進め方や評価方法を確認する。
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2週 |
QOL(生活の質)と運動について学ぶ。 体組成の測定 |
QOLについて理解する。自身の体組成を測定し現状を把握する。
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3週 |
現代の健康問題(生活習慣病) |
生活習慣病についてまなび、現代の健康問題について理解する。
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4週 |
健康ブームの背景 |
健康ブームがおこった背景を理解する。
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5週 |
形態の意味 |
形態を表すものは何かを学ぶ。
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6週 |
脂肪蓄積のメカニズム
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脂肪蓄積のメカニズムを理解し、その影響について学ぶ。
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7週 |
健康と運動 適切な栄養・食事摂取
体組成の測定
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健康と運動の関わりについて理解する。 適切な食事とは何か、理想的な食事の摂取について理解する。 体組成を測定し現状を把握する。
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8週 |
前期中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験の返却と解説 |
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10週 |
健康と運動 適切な栄養・食事摂取
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健康と運動の関わりについて理解し、摂取エネルギー量と消費エネルギー量の計算法を学び自身の現状を把握する。
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11週 |
健康と運動 ストレス論
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健康と運動の関わりについて理解する。 ストレスが人に与える影響とその解消法について学ぶ。
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12週 |
健康と運動 嗜好と依存症
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健康と運動の関わりについて理解する。 嗜好と依存症の違いについて理解する。
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13週 |
適切な運動のための運動強度設定方法 体組成の自己測定 |
適切な運動強度設定の方法を学ぶ。 体組成を測定し現状を把握する。
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14週 |
生活習慣病と運動・食事 体組成の自己測定 |
生活習慣病を予防するには、適切な運動と食事が重要であることを理解する。 体組成を測定し現状を把握する。
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15週 |
前期末試験 |
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16週 |
前期末試験の返却と解説 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
新体力テスト |
新体力テストの測定を行い、自身の体力を把握する。
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2週 |
運動とエネルギー 体組成の自己測定 |
運動をするためのエネルギー獲得機構について理解する。 体組成を測定し現状を把握する。
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3週 |
生活習慣病と運動・食事 酸素摂取量の仕組み |
酸素摂取がどのように行われているのかを理解する。
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4週 |
有酸素運動がもたらす効果 |
適切な有酸素運動が人にもたらす効果を理解する。
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5週 |
運動量の計算 (カロリーとメッツ) 適切な有酸素運動 |
運動量の計算方法を学ぶ。 それぞれに合った有酸素運動の方法を知る。
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6週 |
運動量の計算 (カロリーとメッツ) 基礎代謝の計算 |
エネルギー消費量の計算方法を学ぶ。 基礎代謝の計算方法を学ぶ
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7週 |
栄養素と食事とカロリー 体組成の自己測定 |
食事に含まれる栄養素の量とエネルギー(カロリー)について理解する。 体組成を測定し現状を把握する。
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8週 |
後期中間試験 |
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4thQ |
9週 |
後期中間試験の返却と解説 |
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10週 |
栄養・身体活動量 |
エネルギーバランスから、適切なエネルギー摂取と消費および体組成との関わりについて理解する。
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11週 |
飲酒と健康
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飲酒と健康の関わりについて理解する。
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12週 |
喫煙と健康
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喫煙と健康のかかわりについて理解する。
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13週 |
喫煙と健康
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喫煙と健康のかかわりについて理解する。
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14週 |
疾病(感染症とその予防) 体組成の自己測定 |
感染とその予防法について学ぶ。 体組成を測定し現状を把握する。
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15週 |
学年末試験 |
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16週 |
学年末試験の返却と解説 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |