古典文学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 古典文学
科目番号 0256 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 土左日記(岩波文庫)
担当教員 道園 達也

到達目標

1.歴史的仮名遣いの古文を音読できる。
2.参考書を活用し、古典文法の基礎を踏まえ、古文を現代語訳できる。
3.自ら課題を設定し、自分なりに考察できる。
4.提示された論点を整理し、ディスカッションできる。
5.課題に対して、主体的に取り組むことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歴史的仮名遣いの古文を、流暢に音読できる。歴史的仮名遣いの古文を音読できる。歴史的仮名遣いの古文を音読できない。
評価項目2参考書を活用し、古典文法の基礎を踏まえ、古文を分かりやすく現代語訳できる。参考書を活用し、古典文法の基礎を踏まえ、古文を現代語訳できる。古文を現代語訳できない。
評価項目3自ら課題を設定し、自分なりに考察し、論理的に分かりやすく表現できる。自ら課題を設定し、自分なりに考察できる。自ら課題を設定し、自分なりに考察できない。
評価項目4提示された論点を整理し、積極的にディスカッションできる。提示された論点を整理し、ディスカッションできる。提示された論点を整理し、ディスカッションできない。
評価項目5課題に対して、主体的に取り組むことができる。課題に対して、主体的に取り組むことができる(8割以上)。課題に対して、主体的に取り組むことができない。

学科の到達目標項目との関係

本科到達目標 4-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
古典文学に表現された人間の知を読み解きたい。人生や社会、自然に対する思想と感性は、共通性と差異によって〈いま・ここ〉に生きる私たちの姿を照らし出してくれる。
今年度は『土左日記』を精読することで、その一端に触れたい。
授業の進め方・方法:
『土左日記』を精読する。学生は本文と現代語訳、および課題設定と考察の資料を作成、口頭発表を行う。また、その他の学生は事前に該当箇所を通読し、発表者の評価と同時に、発表後の質疑応答をおこなう。以上の作業によって学習単位への対応とする。古文への抵抗感をやわらげ、その世界が身近に感じられるように配慮したい。
注意点:
全受講生は、次時の範囲を読むこと。
発表担当者は、本文と現代語訳、および課題設定と考察の資料を作成すること。
全受講生は発表担当者の評価、および質疑応答をおこなう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業の進め方 授業の概要および発表資料の作成と口頭発表の手順を理解する。
2週 紀貫之と「土左日記」について 紀貫之と「土左日記」の文学史的位置を理解する。
3週 「土左日記」精読(1) 発表担当者は担当箇所について、発表資料を作成し、口頭発表を行う。また、発表後の討論に参加する。
4週 「土左日記」精読(2) 同上
5週 「土左日記」精読(3) 同上
6週 「土左日記」精読(4) 同上
7週 「土左日記」精読(5) 同上
8週 前期中間試験 精読(1)~(5)の範囲で、論点について考察を記述できる。
2ndQ
9週 「土左日記」精読(6) 発表担当者は担当箇所について、発表資料を作成し、口頭発表を行う。また、発表後の討論に参加する。
10週 「土左日記」精読(7) 同上
11週 「土左日記」精読(8) 同上
12週 「土左日記」精読(9) 同上
13週 「土左日記」精読(10) 同上
14週 「土左日記」精読(11) 同上
15週 前期末試験 精読(6)~(11)の範囲で、論点について考察を記述できる。
16週 前期末試験の返却と解説 「土左日記」の文学史的位置、および表現の特色について学んだことを再確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3前2,前8,前15,前16
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3前1,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験発表(含討論)合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000