ソフトウェア工学概論

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 ソフトウェア工学概論
科目番号 0260 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 建築社会デザイン工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 Webおよびe-Learningシステムにより配布
担当教員 藤本 洋一

到達目標

1. UMLの基礎的な利用ができること。
2. ソフトウェアや情報システムなどの,企画,設計,製作,検査,保守について説明できること。
3. ソフトウェアや情報システムなどの問題に対する改善案を考えることができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. UMLの基礎的な利用ができること。ユースケース図,クラス図を利用して課題となるソフトウェアや情報システムなどを表現することができる。ユースケース図,クラス図を利用してソフトウェアや情報システムなどの構成を説明することができる。ユースケース図,クラス図の利用ができない。
2. ソフトウェアや情報システムなどの,企画,設計,製作,検査,保守について説明できること。企画,設計,製作,検査,保守の概要について例を示しながら説明ができる。企画,設計,製作,検査,保守の概要について説明ができる。企画,設計,製作,保守について説明することができない。
3. ソフトウェアや情報システムなどの問題に対する改善案を考えることができること。示された課題について,問題点を指摘し,その改善案を説明することができる。示された課題について,問題点を指摘することができる。示された課題について,問題点を指摘することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
大規模なシステム構築,容易なメンテナンス作業を実施できるようにするためにはドキュメントの作成や表現の統一が重要である。これらの点にポイントを置きながら,品質のよいプログラムを作成するために考慮しなければならないことや,オブジェクト指向も含めた大規模なプログラム作成に必要な注意事項は何かなどについて演習を入れながら講義する。
授業の進め方・方法:
ドキュメントの書き方のひとつとしてUML(Unified Modeling Language)と呼ばれるモデリング言語を使用する。これを中心に,他者と情報を共有し,品質のよいプログラム(あるいは各学科に関連する製品)をつくることや,メンテナンスなどについて皆で議論しながら進めていく。C++やJava(Processing)によるプログラムをサンプルとして使用する。
注意点:
積極的に発言や質問をすること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス システムの利用方法を理解する
2週 モノづくりについて ソフトウェアや情報システムなどの,企画,設計,製作,検査,保守について説明できる
3週 ドキュメントについて ソフトウェアや情報システムなどの,企画,設計,製作,検査,保守について説明できる
4週 ユースケース図 ユースケース図の概要を説明できる
5週 ユースケース図(その2) ユースケース図を利用して,システムの説明をすることができる
6週 クラス図 クラス図の概要を説明することができる
7週 クラス図(その2) クラス図を利用してシステムの説明をすることができる
8週 中間試験
2ndQ
9週 中間試験の解説
演習課題
ユースケース図とクラス図を利用して,簡単なシステムの設計をすることができる
10週 演習課題 ユースケース図とクラス図を利用して,簡単なシステムの設計をすることができる
11週 演習課題 ユースケース図とクラス図を利用して,簡単なシステムの設計をすることができる
12週 演習課題 ユースケース図とクラス図を利用して,簡単なシステムの設計や改善を検討することができる
13週 演習課題 ユースケース図とクラス図を利用して,簡単なシステムの設計や改善を検討することができる
14週 演習課題(発表会) ユースケース図とクラス図を利用して,簡単なシステムの設計や改善を検討することができる
15週 期末試験
16週 期末試験の解説
科目のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。3前2,前3,前9,前10,前11,前12,前13,前14
要求仕様に従って、いずれかの手法により動作するプログラムを設計することができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14

評価割合

試験課題発表・質疑応答合計
総合評価割合603010100
基礎的能力40201070
専門的能力2010030