1. 細胞の構造と細胞内小器官の働きを説明できる.
2. 体細胞分裂の過程と染色体の分配を説明できる.
3. 生殖細胞の形成と減数分裂の過程を説明できる.
4. 動物の発生の仕組みを説明できる.
5. メンデルの法則(優性, 独立, 分離)を説明できる.
6. 遺伝子の本体がDNAであることを証明した実験を説明できる.
7. DNAの基本構造と性質を説明できる.
概要:
生命体の基本単位である細胞の働きと生命活動を維持する様々な現象の基礎を理解させることを目的とする. また, 生命の連続性に関わる生殖や発生, 遺伝子についての基礎を理解させる.
以下の科目と関連が深い。
1年:「生物工学演習Ⅰ」「総合理科I」 2年:「生物2」 3年:「生化学I」 4年:「分子生物学」「生化学II」「タンパク質化学」5年:「遺伝子工学基礎」「細胞機能工学」
授業の進め方・方法:
高等学校「生物」の教科書を中心に講義を行っていくが,様々な新しいトピックも取り入れ解説していく.本講義では,全体を通して以下の達成目標に掲げる生物学の基本的な知識を習得させ, 専門科目への導入をスムーズに行えるようにすることを目標とする.
注意点:
講義の最初に必ず前回のまとめを行うので,事前に復習してくること.
普段から生物学に興味をもって過ごし,分からないことがあれば, すぐに様々な文献や資料,インターネットなどを使って自分で調べる習慣を身に付けること.
板書を書き写すだけではなく, 参考書などを利用して自分なりのノートづくりをして欲しい.
先輩やクラスメイトの勉強法を聞いて,参考にしてみてください.
生物に関する科目は様々ありますが,そこで使われる教科書の関係箇所を使って勉強してみてください.教科書は,各人の好みもありますから,自分にとって分かりやすい物を自分で見つけてください。教科が違ったとしても,生物について述べている訳ですから,必ず共通点を見出せると思います。
質問はいつでも受け付けますが,まずは自分自身でじっくりと考えて,自分の考えをまとめてください.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 前2,前3 |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 2 | 前2,前3 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 2 | 前3 |
DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 2 | |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 2 | 前13 |
染色体の構造と遺伝情報の分配について説明できる。 | 2 | 前10,前11,前12,前13,後1,後2,後3,後4,後5 |
細胞周期について説明できる。 | 2 | 前6,前7,前10,前11,前12,後4,後5 |
分化について説明できる。 | 2 | 前10,前11,前12,後6,後7,後9 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。 | 2 | 前11,前12,後1,後2,後3,後4,後5 |
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。 | 2 | 前4,前5 |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 1 | 前1 |
リン脂質が作るミセル、脂質二重層について説明でき、生体膜の化学的性質を説明できる。 | 1 | 前4,前5 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 1 | 前4,前5 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 1 | 前1,後14 |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 1 | 後10,後11 |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 1 | 後10,後11 |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 2 | 後12 |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 1 | 後13,後14 |
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。 | 2 | 後13,後14 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 1 | 前2,前3 |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 1 | 前2,前3 |