政治・経済

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 政治・経済
科目番号 0015 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『改訂版 政治・経済』(数研出版)。講義プリントをWebclassにアップするので印刷して持参すること。その他、授業で適宜紹介する。
担当教員 遠山 隆淑,時松 雅史

到達目標

「政治経済」では、日本の政治体制である現代のデモクラシーを支えるしくみを次にあげる諸点から、原理的に理解することを目的とする。①現代デモクラシーを支える政治思想(三権分立や立憲主義、基本的人権など)、②現代デモクラシーを支える我が国の諸制度と戦後日本の政治史(選挙制度、政党、内閣、国会など)、③現代デモクラシーを支える国際関係(グローバル化、日米関係―在日米軍基地など―など)に分け、日本においてデモクラシーが成立している要因を理解してほしい。また、本年度はNIEを採り入れて、特に政治的なテーマについて調査、発表の機会を設ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
政治経済の基礎的な語句(新聞の内容程度)について知識を得て試験で正確に答えることができる。政治経済の基礎的な語句(新聞の内容程度)について知識を得て試験で正確に説明できる。政治経済の基礎的な語句(新聞の内容程度)について知識を得て試験で答えることができる。政治経済の基礎的な語句(新聞の内容程度)について語彙を覚えていない。
現代デモクラシーの基本的な考え方について理解できる。現代デモクラシーの基本的な考え方について正確に説明できる。現代デモクラシーの基本的な考え方について知識を得て試験で答えることができる。現代デモクラシーの基本的な考え方に関する語彙を覚えていない。
現代デモクラシーの諸制度を理解する。現代デモクラシーの諸制度を正確に説明できる。現代デモクラシーの諸制度の知識を得て試験で答えることができる。現代デモクラシーの諸制度の語彙を覚えていない。
新聞を中心に主体的にメディアを活用して現代社会を理解できる。新聞を中心に主体的にメディアを活用して現代社会を理解できる。新聞を中心に主体的にメディアを活用できる。新聞を中心に主体的にメディアを活用できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代の我が国を取り巻く政治経済について、「現代日本の政治」のしくみの理解に重点を置きながら、特にデモクラシーが成立するための諸条件の理解をめざす。
新聞やインターネットの情報を活用しながら、現代の政治問題を取り上げて、選択したテーマについて自分の考えをまとめ発表する。
授業の進め方・方法:
本講義では、配付プリントを中心に、教科書を補足的に使用しながら「講義」を進める。また、講義内容のより十全な理解のために、映画などの視聴覚資料を用いることもある。
後期では、NIE(Newspaper in Education)を採り入れて、各自で政治問題について情報を収集・分析して報告会で発表を行う。
注意点:
・中学校での「公民」の知識を「前提に」講義を進めるので復習しておくこと。
・配付のプリントに沿って講義を進めます。しかし、テストに出るのは、プリントに書かれているものだけではなく、口頭で伝えるもののありますので、講義のポイントや論理的な展開を押さえながら、きちんとメモをとること。
・試験対応という点では、知識に習得を問うものが8割程度を占めるため、講義で紹介された「言葉を覚える」ことが主要な作業になる。そのため、学習時間をしっかりと確保できている者ほど、高得点を獲得できる。試験直前に知識を無理矢理詰め込むことのないよように、早めに学習習慣を身に着けること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 イントロダクション
視聴覚教材①-1
本講義の進め方、ねらい、プリントの使い方について理解する。本講義の基本的な視座になる視聴覚教材(映画)を鑑賞する。
2週 視聴覚教材①-2 引き続き視聴覚教材を鑑賞し、感想について議論する。それをふまえて教材の解説を行う。
3週 大衆社会の諸相① 現代社会の特質を大衆社会という観点から理解する。
4週 大衆社会の諸相② 現代社会の特質を大衆社会という観点から理解する。
5週 大衆社会の諸相③ 現代社会の特質を大衆社会という観点から理解する。
6週 デモクラシーの基本原理① 立憲主義成立の歴史ならびにその原理について理解する。
7週 デモクラシーの基本原理② 立憲主義成立の歴史ならびにその原理について理解する。
8週 デモクラシーの基本原理③ 立憲主義成立の歴史ならびにその原理について理解する。
2ndQ
9週 デモクラシーの基本原理④ 立憲主義の歴史ならびにその原理について理解する。
10週 デモクラシーの基本原理⑤ 立憲主義成立の歴史ならびにその原理について理解する。
11週 視聴覚教材②-1 「選挙」を題材にした視聴覚教材を鑑賞する。
12週 視聴覚教材②-2 「選挙」を題材にした視聴覚教材を鑑賞する。
13週 選挙のしくみ① 日本を中心にした選挙のしくみについて、国会や内閣などの諸制度との関係も含めて理解する。
14週 選挙のしくみ②
日本を中心にした選挙のしくみについて、国会や内閣などの諸制度との関係も含めて理解する。
15週 選挙のしくみ③ 日本を中心にした選挙のしくみについて、国会や内閣などの諸制度との関係も含めて理解する。
16週 前期期末試験 これまでの授業の理解を問う。
後期
3rdQ
1週 戦後日本の政党政治史① 戦後日本の政党の動きを中心にそ日本を中心にした選挙のしくみについて、国会や内閣などの諸制度との関係も含めて理解する。
2週 NIE実践 本授業の進め方について説明し、NIE研究発表会のテーマやグループを決める。
3週 戦後日本の政党政治史② 戦後日本の政党の動きを中心にその他内閣や国会のしくみに留意しながら、日本政治の歴史を概観する。
4週 NIE実践 自主活動
5週 戦後日本の政党政治史③ 戦後日本の政党の動きを中心にその他内閣や国会のしくみに留意しながら、日本政治の歴史を概観する。
6週 NIE実践 自主活動
7週 戦後日本の政党政治史④ 戦後日本の政党の動きを中心にその他内閣や国会のしくみに留意しながら、日本政治の歴史を概観する。
8週 NIE実践 自主活動
4thQ
9週 戦後日本の政党政治史⑤ 戦後日本の政党の動きを中心にその他内閣や国会のしくみに留意しながら、日本政治の歴史を概観する。
10週 NIE実践 自主活動
11週 NIEプレ発表 NIE研究発表会に向けた事前報告。
12週 NIEプレ発表 NIE研究発表会に向けた事前報告。
13週 NIE研究報告発表会 発表会を行う。
14週 NIE研究報告発表会 発表会を行う。
15週 NIE講演会 新聞製作関係者による新聞の活用方法などに関する講演会を行う。
16週 学年末試験 これまでの講義内容の理解を問う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3前1
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
公民的分野人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。2
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。4
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。4
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。2
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2
事実をもとに論理や考察を展開できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。1
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。2
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。1
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。2
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。1
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。1
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75250000100
基礎的能力5020000070
専門的能力255000030
分野横断的能力0000000