概要:
現代は計算機システムだけでなく家庭電気製品にいたるまでプログラムによって制御されており,将来技術者として活躍する高専生にとって,プログラムの基本的な知識の習得は必須である.本科目では,与えられた課題をコンピュータを使って解決するために必要な基礎知識の習得を目指す.プログラミング言語としては,もっとも広く利用されているC言語を用いる.
授業の進め方・方法:
教科書に従って授業を進めるが項目に応じて,別途資料を配布する.多くの演習問題を取り入れ,学習内容の修得を目指す.授業の内容で分からないところは質問するなど不十分なままにしない.サンプルプログラムをただ入力するだけでなく,なぜそうする?こうしたらどうなる?と考えながら演習に取り組むことが重要である.
注意点:
プログラミング基礎Iの内容を理解していることが,前提となります.数学で公式だけ知っていても問題が解けないように,プログラムも構文を知っているだけでは,プログラムを作成することはできません.演習問題を含め多くのプログラムを作成することが目標達成につながります.プログラムが正しく動作しないときはバグ(誤り)を見つけ,修正する作業が必要ですが,この過程は皆さんの問題発見・解決能力を磨くことにつながると期待しています.
質問や相談は,直接,あるいはメールで随時受け付けます.また教員室前に所在を示し,在室時間等も掲示しておくので活用してください.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。 | 2 | 前14 |
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。 | 2 | 前14 |
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。 | 2 | 前14 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | プログラミング | 代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。 | 2 | 前14 |
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。 | 2 | 前7 |
変数の概念を説明できる。 | 2 | 前14 |
データ型の概念を説明できる。 | 2 | 前14 |
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。 | 2 | 前14 |
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。 | 2 | 前14 |
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。 | 2 | 前14 |
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。 | 2 | 前14 |
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。 | 2 | 前14 |
主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。 | 1 | 前11 |
ソフトウェア開発に利用する標準的なツールの種類と機能を説明できる。 | 1 | 前11 |
ソフトウェア | アルゴリズムの概念を説明できる。 | 1 | 前13,前14 |
与えられたアルゴリズムが問題を解決していく過程を説明できる。 | 1 | 前13,前14 |
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを説明できる。 | 1 | 前13 |
コンピュータ内部でデータを表現する方法(データ構造)にはバリエーションがあることを説明できる。 | 1 | 前12 |
同一の問題に対し、選択したデータ構造によってアルゴリズムが変化しうることを説明できる。 | 1 | 前12 |