化学演習

簡単な分子の構造を電子式から予測できる。
単位格子を構成する原子の原子半径を算出できる。
気体の体積から物質量を算出できる。
溶液の濃度を算出できる。

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	構造異性体を区別して分子の構造を電子式から予測できる。	簡単な分子の構造を電子式から予測できる。	電子式から分子構造を予測できない。
評価項目2	単位格子を構成する原子の原子半径の他，充填率，及び，物質の密度を算出できる。	単位格子を構成する原子の原子半径を算出できる。	単位格子を構成する原子の原子半径を算出できない。
評価項目3	質量と気体の体積から物質量を算出できる。	質量から物質量を算出できる。	質量から物質量を算出できない。
評価項目4	密度を用いて溶液の濃度を算出できる。	溶液の濃度を算出できる。	溶液の濃度を算出できない。

概要:

生物化学システム工学科で開講される講義科目や実験実習科目に必要な主に化学に関する基礎知識の習得を目的とする。

授業の進め方・方法:

講義は演習形式を中心に行う。
学習を促す為に補足資料のプリントの配布及び、課題を課す。
必要に応じて、実験器具を用いた操作，化学物質の変化の観察・実験を行う。

注意点:

「教科書」・「化学図録」等を自主的に目を通し、学習に努めて下さい。
図書館を活用して、関連すると思われる文献（書籍、雑誌等）を読み知見を広げて下さい。
疑問や不思議に思うことは学友らと議論を交わし、自ら調べ、見識を深めて下さい。
講義内容の相談は、気軽に教員を尋ねて下さい。

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	ガイダンス	本講義の到達目標、評価、概要、講義の進め方、評価割合を確認する。
		2週	電子式と分子構造（１）	電子式を書ける。
		3週	電子式と分子構造（２）	簡単な分子の分子構造を電子式から予測できる。
		4週	異性体構造（１）	異性体構造を説明できる。
		5週	異性体構造（２）	簡単な分子の異性体構造を書ける。
		6週	分子構造と性質（１）	分子構造が性質を関係することを確認する。
		7週	分子構造と性質（２）	体表的な分子の構造と性質の関係を説明できる。
		8週	演習課題
	2ndQ
		9週	温度と溶解度（１）	温度と溶解度に関係があることを確認する。
		10週	温度と溶解度（２）	温度と溶解度を含む計算ができる。
		11週	質量と密度	質量と密度を説明できる。質量と密度を含む計算ができる。
		12週	モル濃度（１）	モル濃度を説明できる。
		13週	モル濃度（２）	モル濃度を算出できる。
		14週	モル濃度（３）	モル濃度を含む計算ができる。
		15週	演習課題
		16週	総まとめ	本講義内容を総括する。

分類		分野	学習内容	学習内容の到達目標	到達レベル	授業週
専門的能力	分野別の専門工学	化学・生物系分野	有機化学	分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。	2	前2,前3,前4,前5,前6,前7,後6
			有機化学	構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。	2	前2,前3,前4,前5,前6,前7,後6
			無機化学	価電子について理解し、希ガス構造やイオンの生成について説明できる。	2	前2,前3,前4,前5,前6,前7,後4
				元素の周期律を理解し、典型元素や遷移元素の一般的な性質を説明できる。	1	後3
				イオン化エネルギー、電子親和力、電気陰性度について説明できる。	2	後7
				イオン結合と共有結合について説明できる。	2	前2,前3,前4,前5,前6,前7,後4
				基本的な化学結合の表し方として、電子配置をルイス構造で示すことができる。	2	前2,前3,前4,前5,前6,前7,後4
				結晶の充填構造・充填率・イオン半径比など基本的な計算ができる。	2	前2,前3,前4,前5,前6,前7,後9
				配位結合の形成について説明できる。	2	前2,前3,前4,前5,前6,前7,後5
				水素結合について説明できる。	2	前2,前3,前4,前5,前6,前7,後7