1. 生体内におけるタンパク質の働きを理解し説明できる。
2. 異化について理解し, 概要を説明できる。
3. 同化について理解し, 概要を説明できる。
4. 体内環境の維持について理解し説明できる。
5. 感覚器の働きについて理解し説明できる。
6. 効果器の働きについて理解し説明できる。
7. 神経の伝導と伝達のしくみを理解し説明できる。
8. 1〜7の項目を合わせて,生命現象を理解し,そのしくみを文章や図を用いて説明できる。
概要:
1年次の「生物I」から引き続き,高等学校生物の内容を中心に講義する。生命体の基本単位である細胞の働きと生命活動を維持する様々な現象をもとに,生体内におけるタンパク質の役割とエネルギーの代謝,内分泌系と自律神経系による恒常性の維持などについて理解を深める。
関連する科目は以下の通りである。
1年:生物 I,化学,有機化学基礎 2年:生化学 I,物理化学 I,分析化学 I 3年:生化学 II,細胞生物学 4年:分子生物学 5年:遺伝子工学,細胞工学
授業の進め方・方法:
高等学校「生物」および「生物基礎」の教科書を中心に講義を行っていくが, 様々な新しいトピックも取り入れ解説していく。生物学の基本的な知識を他の科目内容とも連携させながら習得させ, 専門科目への導入をスムーズに行えるようにする。また,各項目に関する課題プリントを適宜配布するので,知識を活用して取り組むこと。
注意点:
・1〜8の到達目標について4回の定期試験で確認する。
・評価:定期試験(100%)
・講義の最初に前回のまとめを行うので,事前に復習しておくこと。
・分からないことがあれば, 様々な文献や資料などを自分で調べる習慣を身に付けること。
・質問はメールでも来室しても構いません。疑問に思ったことはなるべく早く解決してください。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 原核生物と真核生物の違いについて説明できる。 | 3 | 前1,前2,前8 |
核、ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、液胞の構造と働きについて説明できる。 | 4 | 前1,前2,前8 |
葉緑体とミトコンドリアの進化の説について説明できる。 | 4 | 前1,前2,前8 |
代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 2 | 前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11 |
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。 | 2 | 前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
細胞膜を通しての物質輸送による細胞の恒常性について説明できる。 | 3 | 後1,後2,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
フィードバック制御による体内の恒常性の仕組みを説明できる。 | 4 | 後1,後2,後5,後6,後7,後8 |
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。 | 3 | 後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
免疫系による生体防御のしくみを説明できる。 | 4 | 後3,後4,後8 |
生物化学 | タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。 | 3 | 前2,前3,前8 |
生体物質にとって重要な弱い化学結合(水素結合、イオン結合、疎水性相互作用など)を説明できる。 | 2 | 前2,前3,前8 |
単糖と多糖の生物機能を説明できる。 | 2 | 前1,前8,後5,後6,後7,後8 |
多糖の例を説明できる。 | 2 | 前1,前8,後5,後6,後7,後8 |
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 3 | 前1,前2,前8 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 2 | 前1,前2,前8 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 3 | 前1,前2,前8 |
タンパク質の高次構造について説明できる。 | 3 | 前1,前2,前8 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前8 |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 2 | 前3,前4,前8 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 2 | 前3,前4,前6,前7,前8 |
解糖系の概要を説明できる。 | 2 | 前6,前7,前8,前9,前10,前11,前15 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 2 | 前9,前10,前11,前15 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 2 | 前9,前10,前11,前15 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 2 | 前6,前7,前8 |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 2 | 前12,前13,前14,前15 |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 2 | 前12,前13,前14,前15 |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 2 | 前12,前13,前14,前15 |
生物工学 | 原核微生物の種類と特徴について説明できる。 | 2 | 前6,前7,前8 |
アルコール発酵について説明でき、その醸造への利用について説明できる。 | 2 | 前6,前7 |