国語II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語II
科目番号 0037 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 「言語力ドリル 聞く・話す」(第一学習社)、「級別漢字マスター」(数研出版)、「評論速読トレーニング1500」(数研出版)
担当教員 池田 翼,道園 達也

到達目標

①漢字の読み・書きを含む現代日本語に関する広汎な知識を身につける。
②文章作成に関わる基礎的な技法を活用し、適切な文章表現ができる。
③多方面の評論的文章を正確に読解し、その意図を把握することができる。また、その読解をふまえ、自分なりの考えを展開し、表現することができる。
④小説をはじめとする文芸的分野の言語表現を読解し、その概要を把握することができる。また、その読解をふまえ、自分なりの読みを展開し、表現することができる。
⑤聞くこと・話すことに関する基礎的なスキルを有し、それらを利活用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(不可)
①漢字の読み・書きを含む現代日本語に関する広汎な知識を身につける。現代日本語に関する広汎な知識が十分身についている。現代日本語に関する広汎な知識がある程度身についている。現代日本語に関する広汎な知識が身についていない。
②文章作成に関わる基礎的な技法を活用し、適切な文章表現ができる。文章作成に関わる基礎的な技法についての知識を有し、それを駆使して効果的な表現をすることができる。文章作成に関わる基礎的な技法に基づいて文章を作成することができる。文章作成に関わる基礎的な技法に基づいて文章を作成することができない。
③多方面の評論的文章を正確に読解し、その意図を把握することができる。また、その読解をふまえ、自分なりの考えを展開し、表現することができる。評論的文章を正確に読解でき、その意図をふまえ自分なりの考えを論理的かつ効果的に表現できる。評論的文章を正確に読解することができ、考えを表現することができる。評論的文章を正確に読解することができ、考えを表現することができない。
④小説をはじめとする文芸的分野の言語表現を読解し、その概要を把握することができる。また、その読解をふまえ、自分なりの読みを展開し、表現することができる。小説等の文芸的言語表現を読解でき、その概要を把握したうえで、自分の考えを自らの言葉で効果的に説明できる。小説等の文芸的言語表現を読解でき、その概要を把握したうえで、自分の考えを表現できる。小説等の文芸的言語表現を読解でき、その概要を把握したうえで、自分の考えを表現することができない。
⑤聞くこと・話すことに関する基礎的なスキルを有し、それらを利活用することができる。聞くこと・話すことに関する基礎的なスキルを有し、それらを効果的に駆使しながらコミュニケーションを図ることができる。聞くこと・話すことに関する基礎的なスキルを有し、コミュニケーションを図ることができる。聞くこと・話すことに関する基礎的なスキルに基づいたコミュニケーションを図ることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語運用に関わる広汎なを身に着ける。また、文章を作成するうえで必要な技術を活用して文章を執筆する訓練を積む。さらに、聞く・話すことに関するスキルを身に着ける。それらの知識をベースに、評論・小説などの様々な文章にふれ、読解し、自らの考えを効果的に表現することを目指す。
授業の進め方・方法:
ワークブックを使用して漢字の読み書きを含む広範な日本語の知識を養い、聞く・話すことに関するスキルを学ぶ。適宜配布するプリントを用いて、評論文から小説にいたるまで、多岐にわたる言語表現の読解を行い、自分の考えを表現するトレーニングを実施する。
毎時、漢字の小テストを実施するので、事前に指定された範囲について予習をしておくこと。
各授業で取り上げた内容について、授業後論点を整理しておくこと。
注意点:
授業への質問や要望は、メール・来室問わず随時受け付けます。
日本語で表現された様々な種類の文章を読解し自らの考えや読みを表現することで、日本語運用能力を高めるとともに、言語表現を味わい、自分の世界を拡げて行ってください。また、漢字や敬語の基礎的な知識を高め、社会人としての地盤を固めるべく、有意義な時間にしてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本語運用能力テスト 日本語力について、現在の実力を把握する。
2週 聞くこと・話すこと(1) 聞くこと・話すこと(1)について知識を習得する。
3週 聞くこと・話すこと(1) 聞くこと・話すこと(1)について、習得した知識をもとにコミュニケーションを実践する。
4週 評論文(1) 評論文(1)を正確に読み、内容を理解する。
5週 評論文(1) 評論文(1)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを効果的に表現できる。
6週 小説(1) 小説(1)を正確に読み、内容を把握する。
7週 小説(1) 小説(1)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを効果的に説明することができる。
8週 〔前期中間試験〕 聞くこと・話すこと(1)、評論(1)、小説(1)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。
2ndQ
9週 聞くこと・話すこと(2) 聞くこと・話すこと(2)について知識を習得する。
10週 聞くこと・話すこと(2) 聞くこと・話すこと(2)について、習得した知識をもとにコミュニケーションを実践する。
11週 評論文(2) 評論文(2)を正確に読み、内容を理解する。
12週 評論文(2) 評論文(2)の内容を説明することができ、それについての自分の考えを効果的に表現できる。
13週 小説(2) 小説(2)を正確に読み、内容を把握する。
14週 小説(2) 小説(2)の内容にもとづき、自ら解釈し、それを効果的に説明することができる。
15週 ディスカッション(1) 与えられたテーマについて、適切にディスカッションを行うことができる。
16週 〔前期末試験〕 聞くこと・話すこと(2)、評論(2)、小説(2)について、内容を客観的に説明することができ、自分の意見を記述することができる。また、ここまでに学習した日本語力に関する問題に正確に答えることができる。
後期
3rdQ
1週 デイベート(1)(2) ディベートについて知識を習得する。
2週 準2級⑥
ディベート(3)(4)
語彙力を養成する。
ディベートについて知識を習得する。
3週 準2級⑦
ディベート実践の準備
語彙力を養成する。
ディベートの実践の準備をおこなう。
4週 ディベート実践(1) ディベートを実践する。
5週 ディベート実践(2) ディベートを実践する。
6週 準2級⑧
スピーチ(1)/評論速読1500(1)
語彙力を養成する。
スピーチについて知識を習得する。評論を読解する。
7週 準2級⑨
スピーチ(2)/評論速読1500(2)
語彙力を養成する。
スピーチについて知識を習得する。評論を読解する。
8週 準2級⑩
スピーチ(3)/評論速読1500(3)
語彙力を養成する。
スピーチについて知識を習得する。評論を読解する。
4thQ
9週 準2級⑪
スピーチ実践の準備
語彙力を養成する。
スピーチ実践の準備をおこなう。
10週 スピーチ実践(1) スピーチを実践する。
11週 スピーチ実践(2) スピーチを実践する。
12週 準2級⑫
評論速読1500(5)
語彙力を養成する。
評論を読解する。
13週 準2級⑬
中島敦「山月記」(1)
語彙力を養成する。
中島敦「山月記」を読解する。
14週 国語常識①
中島敦「山月記」(2)
語彙力を養成する。
中島敦「山月記」を読解する。
15週 国語常識②
中島敦「山月記」(3)
語彙力を養成する。
中島敦「山月記」を読解する。
16週 〔学年末試験〕 語彙力、ディベート、スピーチの基礎的知識を理解し、説明できる。
中島敦「山月記」について的確に読解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3前4,前5,前11,前12,後3,後4,後11,後12,後13,後14,後15
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3前4,前5,前11,前12,後3,後4,後11,後12,後13,後14,後15
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前6,前7,前13,前14,後5,後6,後13,後14,後15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前9,前10,後1,後2,後9,後10
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前9,前10,後1,後2,後9,後10
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前9,前10,後1,後2,後9,後10
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前9,前10,後1,後2,後9,後10
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3前2,前3,前9,前10,後1,後2,後9,後10
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3前2,前3,前9,前10,後1,後2,後9,後10
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3前2,前3,前9,前10,後1,後2,後9,後10
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3前2,前3,前9,前10,後1,後2,後9,後10
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3前4,前5,前6,前7,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後11,後12,後13,後14,後15
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3前4,前5,前6,前7,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後11,後12,後13,後14,後15
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3前4,前5,前6,前7,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後11,後12,後13,後14,後15
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3前4,前5,前6,前7,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後11,後12,後13,後14,後15
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。2前4,前5,前6,前7,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後11,後12,後13,後14,後15
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2前4,前5,前6,前7,前11,前12,前13,前14,後3,後4,後5,後6,後11,後12,後13,後14,後15
他者の意見を聞き合意形成することができる。2前15,後7
合意形成のために会話を成立させることができる。2前15,後7
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2前15,後7
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
事実をもとに論理や考察を展開できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2前15,後7
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2前15,後7
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2前15,後7
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2前15,後7
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。2前15,後7,後13,後14,後15
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。2前15,後7,後13,後14,後15

評価割合

試験小テスト・平常点合計
総合評価割合6040100
基礎的能力6040100
専門的能力000
分野横断的能力000