応用情報処理II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 応用情報処理II
科目番号 0044 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料,LMS
担当教員 村田 美友紀

到達目標

1.基本的な画像処理アルゴリズムを説明できる.
2.示された画像処理アルゴリズムをプログラムとして実装できる.
3.データベースの基本的な概念を説明できる.
4.データベース言語を用いた基本的なデータ問い合わせが記述できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1画像処理アルゴリズムを理解し,処理手順を説明することができる.基本的な画像処理アルゴリズムを説明できる.基本的な画像処理アルゴリズムを説明できない.
評価項目2処理対象の画像に応じた処理アルゴリズムを選択し,プログラムとして実装できる.示された画像処理アルゴリズムをプログラムとして実装できる.示された画像処理アルゴリズムをプログラムとして実装し,できない.
評価項目3実世界の情報を格納するためのデータベースを設計できる.データベースの基本的な概念を説明できる.データベースの基本的な概念を説明できない.
評価項目4要求に応じたデータ問い合わせを記述できる.データベース言語を用いた基本的なデータ問い合わせが記述できる.データベース言語を用いた基本的なデータ問い合わせが記述できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
画像処理とデータベースの2つのトピックについて学ぶ.画像処理に関しては基本的手法について理解し,プログラムの実装方法を学ぶ.データベースについては,代表的なデータベースである関係データベースを扱う.データベースの基本について理解し,実際のDBMSを操作することでデータベースの問い合わせの記述について学ぶ.
授業の進め方・方法:
基礎的な動作をするプログラムを資料とビデオにより解説する.講義の時間は基本的なプログラムの動作を確認し,課題に取り組んでもらう.さらに余力のある学生は,応用問題や発展問題に挑戦する.
注意点:
プログラムやデータベース問い合わせを表面的に眺めるのではなく,動作を深く考えることが必要である.課題を作成する際は,プログラムの動作や関係データベースの質問処理の過程を理解した上で記述することが肝要である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 「2次元画像処理技術」について 2次元画像処理技術の概要について説明できる.
3週 画像の入出力 ディジタル画像の入出力方法について理解する
4週 2値化・ヒストグラム 2値化およびヒストグラムについて、そのアルゴリズムを理解し、Processingでプログラムを作成することができる
5週 ノイズ除去・フィルタ処理(1) ノイズ除去およびフィルタ処理について、そのアルゴリズムを理解し、Processingでプログラムを作成することができる
6週 フィルタ処理(2) フィルタ処理について、そのアルゴリズムを理解し、Processingでプログラムを作成することができる
7週 エッジの検出・細線化 エッジ検出および細線化について、そのアルゴリズムを理解し、Processingでプログラムを作成することができる
8週 〔中間試験〕
4thQ
9週 中間試験の返却
総合演習
10週 データベースの概要と関係データベース データベースの役割,データモデル,データベース管理システム,関係データベースについて説明できる
11週 関係データベースとリレーショナル代数 リレーショナル代数について説明でき,基本的な問い合わせをSQLを用いて記述できる
12週 E-Rモデルと正規化 E-Rモデルを理解し,第3正規化までを実行できる.
13週 トランザクション トランザクションの障害回復,同時実行制御について説明できる.
14週 SQL演習(1) SQLを用いた基本的な問い合わせを実装できる.
15週 SQL演習(2) SQLを用いた基本的な問い合わせを実装できる.
16週 試験の返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3後4,後5,後6,後7
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3後4,後5,後6,後7
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3後4,後5,後6,後7
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング代入や演算子の概念を理解し、式を記述できる。3後4,後5,後6,後7,後8
プロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。3後4,後5,後6,後7,後8
変数の概念を説明できる。3後4,後5,後6,後7,後8
データ型の概念を説明できる。3後4,後5,後6,後7,後8
制御構造の概念を理解し、条件分岐を記述できる。3後4,後5,後6,後7
制御構造の概念を理解し、反復処理を記述できる。3後4,後5,後6,後7
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後8
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。3後3,後4,後6,後7,後8
与えられたソースプログラムを解析し、プログラムの動作を予測することができる。2後3,後4,後6,後7,後8
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを設計できる。2後3,後4,後5,後6,後7
要求仕様に従って、標準的な手法により実行効率を考慮したプログラムを実装できる。2後3,後4,後5,後6,後7
その他の学習内容データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。2後10,後11,後12,後13
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。2後14,後15

評価割合

試験課題小テスト態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合504010000100
基礎的能力3010500045
専門的能力2030500055
分野横断的能力00