技術英語

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 技術英語
科目番号 0094 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 プリント等、随時必要な資料を配布する。後期は演習に工業英検3級の問題集を併用する。(2019年度版 工業英検3級問題集(日本工業英語協会) )
担当教員 木原 久美子,若杉 玲子

到達目標

1.高専で学ぶ専門科目の内容程度の技術英文の読解ができる。
2.器具や基礎的な専門用語を理解できる。
3.実験で用いられる簡単な文を理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
技術英文の読解専門分野の工学技術に関する英文を正確な日本語に翻訳できる。専門分野の工学技術に関する英文の概要を日本語で表現できる。専門分野の工学技術に関する英文の内容を正しい日本語で表現できない。
専門用語の理解専門分野に関する技術論文に汎用されるtechnical Termを正確に和訳できる。専門分野に関する技術論文に汎用される代表的なtechnicalTermを正確に和訳できる。専門分野に関する技術論文に汎用される代表的なtechnicalTermを正確に和訳できない。
技術英文の種類に応じて、構成を理解しながら内容を把握できる技術英文(記事・手順書・論文等)の種類に応じて重点を理解しながら内容を読みとれる。技術英文(記事・手順書・論文等)を理解しながら内容を読みとれる。技術英文(記事・手順書・論文等)を理解しながら内容を読みとれない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
IT 技術の進展により、技術の分野では以前にも増して国際化が進められている。また、インターネットやE-mail などにより、世界中で瞬時に同じ情報を共有する事も可能となって来た。そして、技術分野の世界標準の言語としての英語の役割がますます強められている。この科目では、これまでに学んだ英語の基礎を活用して、化学,生物および工業分野で用いられる専門用語を用いた基礎的な文章の英語解読力を養う。
授業の進め方・方法:
授業では、前期は主に配布物に沿って進めていく。各時間、課題や小テストなどを実施することがあるため、付け焼き刃ではない、日々の取り組みが必要とされる。

前記は課題による成績評価となる。前期は、授業態度が良好で、かつ学習努力をしているにも関わらず、総合評価が60点に満たない場合には、各課題ごとに指定された方法(課題の再提出等)にて達成度を再評価する場合がある。再評価でも60点に満たない場合は単位を認定しない。

後期は生物,化学に関連した工学的内容について、プリントを配布して進めていく。演習に専門分野の論文に準じた内容を基に、さらに学修内容の定着のために小テスト(20%)を実施するので、復習と予習を欠かさないこと。定期試験(80%)を実施する。
注意点:
*前記は日々の取り組みが重要で、提出物や発表等も重要項目であることから、コツコツと取り組み、出された課題は必ず提出すること。
*後期は毎回の授業時に行う前回内容の小テスト(20%)を含むので、定期試験だけでは単位は取れないので、怠ることなく取り組んで欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 英語論文の調べ方1 研究ができる仕組み 専門的な内容の英文を読まねばならないときの手順と心構え。
2週 研究や実験の基礎1 検索 専門的な内容の英文を読まねばならないときの手順と心構え。
3週 研究や実験の基礎2 論文リスト 専門的な内容の英文を読まねばならないときの手順と心構え。
4週 研究や実験の基礎3 論文発表の流れ 専門的な内容の英文を読まねばならないときの手順と心構え。
5週 プロトコルや論文を解読するために必要なこと1 タイトルと要旨 実験で誰もが使う研究手法のプロトコルや論文に触れ、生物や化学的バックグラウンドを併せて英語で内容を理解する。(卒業研究に関する項目等)
6週 プロトコルや論文を解読するために必要なこと2 謝辞と役割 実験で誰もが使う研究手法のプロトコルや論文に触れ、生物や化学的バックグラウンドを併せて英語で内容を理解する。(卒業研究に関する項目等)
7週 プロトコルや論文を解読するために必要なこと3 図表 実験で誰もが使う研究手法のプロトコルや論文に触れ、生物や化学的バックグラウンドを併せて英語で内容を理解する。(卒業研究に関する項目等)
8週 プロトコルや論文を解読するために必要なこと4 方法 実験で誰もが使う研究手法のプロトコルや論文に触れ、生物や化学的バックグラウンドを併せて英語で内容を理解する。(卒業研究に関する項目等)
2ndQ
9週 まとめと課題 ここまでのまとめ
10週 プロトコルや論文を解読するために必要なこと5 結果 実験で誰もが使う研究手法のプロトコルや論文に触れ、生物や化学的バックグラウンドを併せて英語で内容を理解する。(卒業研究に関する項目等)
11週 プロトコルや論文を解読するために必要なこと6 議論 実験で誰もが使う研究手法のプロトコルや論文に触れ、生物や化学的バックグラウンドを併せて英語で内容を理解する。(卒業研究に関する項目等)
12週 プロトコルや論文を解読するために必要なこと7 背景 実験で誰もが使う研究手法のプロトコルや論文に触れ、生物や化学的バックグラウンドを併せて英語で内容を理解する。(卒業研究に関する項目等)
13週 バイオ系最近の話題を理解する1  最新の研究手法のプロトコルや論文に関するトピックスを英語で理解する。
14週 バイオ系最近の話題を理解する2  最新の研究手法のプロトコルや論文に関するトピックスを英語で理解する。
15週 まとめと課題・前期の振り返り まとめと課題・前期の振り返り
16週
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
後期における授業概要を理解する。
2週 専門分野の英文の読解、記述1
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
3週 専門分野の英文の読解、記述2
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
4週 専門分野の英文の読解、記述3
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
5週 専門分野の英文の読解、記述4
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
6週 専門分野の英文の読解、記述5
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
7週 専門分野の英文の読解、記述6
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週
試験の返却、解説
10週 専門分野の英文の読解、記述7
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
11週 専門分野の英文の読解、記述8 専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
12週 専門分野の英文の読解、記述9
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
13週 専門分野の英文の読解、記述10
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
14週 専門分野の英文の読解、記述11
専門分野に頻出する基本構文を理解し、和訳できる。ヒントを基に、英訳できる。
15週 〔学年末試験〕
16週 学年末試験の返却、解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。2
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。2
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。2
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。3
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。2
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。2

評価割合

(前期)課題(後期)小テスト(後期)期末テスト合計
総合評価割合501040100
基礎的能力052530
専門的能力5051570
分野横断的能力0000