国語II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 国語II
科目番号 0139 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 精選国語総合(三省堂) 級別漢字マスター(数研出版)
担当教員 道園 達也,池田 翼

到達目標

1.日本語運用能力の基礎となる語彙力を増強する。
2.論理的な文章や文学作品などの現代文を読解できる。
3.古文の基礎(歴史的仮名遣い、古典文法)によって、古文の内容を読解できる。
4.漢文の基礎(訓読法)によって、漢文の内容を読解できる。
5.様々な文章の内容を読解し、自分なりの意見を適切に表現できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本語運用能力の基礎となる語彙力が十二分に身についている。日本語運用能力の基礎となる語彙力が十分に身についている。日本語運用能力の基礎となる語彙力が身についていない。
評価項目2論理的な文章や文学作品などの現代文の読解ができ、自分なりの意見を表現できる。論理的な文章や文学作品などの現代文の読解ができる。論理的な文章や文学作品などの現代文の読解ができない。
評価項目3古文の基礎によって、古文の内容を読解でき、自分なりの意見を表現できる。古文の基礎によって、古文の内容を理解できる。古文の基礎によって、古文の内容を理解できない。
評価項目4漢文の基礎によって、漢文の内容を読解でき、自分なりの意見を表現できる。漢文の基礎によって、漢文の内容を理解できる。漢文の基礎によって、漢文の内容を理解できない。
評価項目5様々な文章の内容を読解し、自分なりの意見を論理的に分かりやすく表現できる。様々な文章の内容を読解し、自分なりの意見を表現できる。様々な文章の内容を読解し、自分なりの意見を表現できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語を的確に理解し、適切に表現するための語彙力を高める。現代文は文章読解の基礎的な方法の習得、古典(古文・漢文)は基礎的な知識の習得をねらいとする。
授業の進め方・方法:
授業は主に検定教科書を用いて、「読むこと・書くこと」に関する日本語運用能力の基礎を身につけることを目指す。漢字力・語彙力増強の小テストを実施する。
注意点:
授業中は板書を書き写し、また補足説明をメモするなどノートを着実にとること。授業後は論点を整理すること。漢字テストは、毎回指定の範囲を事前に学習すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 日本語運用能力診断テスト 日本語運用能力の基礎を確認する。
2週 評論の型(1) 評論を読み、それぞれの表現の特色、および評論の型を理解する。
3週 評論の型(2) 同上
4週 評論の型(3) 同上
5週 評論の型(4) 同上
6週 評論の型(5) 同上
7週 評論の型(6) 評論の表現の特色、および評論の型について意見を文章化する。
8週 前期中間試験 日本語運用能力、評論の表現の特色、評論の型に関する論点について適切に記述できる。
2ndQ
9週 日本語の歌(1) 日本語の歌の文学史的位置、および表現の特色を理解する。
10週 日本語の歌(2) 同上
11週 日本語の歌(3) 同上
12週 日本語の歌(4) 同上
13週 日本語の歌(5) 同上
14週 日本語の歌(6) 日本語の歌の文学史的位置、および表現の特色について意見を文章化できる。
15週 前期末試験 日本語運用能力、日本語の歌の表現の特色に関する論点について適切に記述できる。
16週 前期末試験の返却と解説 前期の範囲について、それぞれの表現の特色を再確認する。
後期
3rdQ
1週 物語の型(1) 小説等の表現の特色、および物語の型について理解する。
2週 物語の型(2) 同上
3週 物語の型(3) 同上
4週 物語の型(4) 同上
5週 物語の型(5) 同上
6週 物語の型(6) 同上
7週 物語の型(7) 小説等の表現の特色、および物語の型について意見を文章化できる。
8週 後期中間試験 日本語運用能力、物語の型に関する論点について適切に記述できる。
4thQ
9週 後期中間試験の返却と解説 後期中間までの範囲で、小説等の表現の特色について再確認する。
10週 多様な表現(1) 多様な表現を読み、それぞれの特色を理解する。
11週 多様な表現(2) 同上
12週 多様な表現(3) 同上
13週 多様な表現(4) 同上
14週 多様な表現(5) 同上
15週 学年末試験 日本語運用能力、多様な表現に関する特色について適切に記述できる。
16週 学年末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,後10,後11,後12,後13,後14,後15
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,後10,後11,後12,後13,後14,後15
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前8,前10,前11,前12,前13,前15,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。3前9,前10,前11,前12,前13,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。3前9,前10,前11,前12,前13,前15,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。3前7,前14,後7
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。3前7,前14,後7
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。3前7,前14,後7
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。3前7,前14,後7

評価割合

試験課題漢字テスト合計
総合評価割合801010000100
基礎的能力801010000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000