概要:
本科目では,基礎科目などで得た知識と分子生物学などで得た生命現象を担う物質に関する知識を応用して,細胞工学の基礎を学ぶ。さらに,それらの発展技術について概説する。
授業の進め方・方法:
授業は配布する参考資料を用いて進めて行う。また,必要に応じて写真や映像などを投影するとともに,理解を深めるための簡単な実習を交えながら実施する。関連科目で学んだ基礎知識が遺伝子工学分野でどのように活用されているかを学び,さらにこれらの技術に潜む問題点について議論する。
注意点:
理解度を上げるために,既に学んだ生化学、細胞生物科学、分子生物学などの関連科目の基礎知識がどのように応用されているかを意識しながら受講してください。また,教員が話している内容をメモする習慣をつけ,講義の内容とあわせて理解する工夫が必要です。学習方法などに関する質問はいつでも受け付けます。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | DNAの構造について遺伝情報と結びつけて説明できる。 | 4 | 後12 |
遺伝情報とタンパク質の関係について説明できる。 | 4 | 後12,後13 |
細胞周期について説明できる。 | 4 | 後2,後13 |
分化について説明できる。 | 4 | 後2,後12 |
ゲノムと遺伝子の関係について説明できる。 | 4 | 後2 |
情報伝達物質とその受容体の働きを説明できる。 | 4 | 後10,後11 |
生物化学 | タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。 | 4 | 後4 |
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。 | 4 | 後4 |
アミノ酸の構造とペプチド結合の形成について構造式を用いて説明できる。 | 4 | 後4 |
ヌクレオチドの構造を説明できる。 | 4 | 後5 |
DNAの二重らせん構造、塩基の相補的結合を説明できる。 | 4 | 後5 |
DNAの半保存的複製を説明できる。 | 4 | 後5 |
RNAの種類と働きを列記できる。 | 4 | 後5 |
コドンについて説明でき、転写と翻訳の概要を説明できる。 | 4 | 後5 |
酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 4 | 後3 |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 4 | 後3 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 後3 |
解糖系の概要を説明できる。 | 4 | 後3 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 4 | 後3 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 4 | 後3 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 4 | 後3 |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 4 | 後2 |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 4 | 後2 |
生物工学 | 遺伝子組換え技術の原理について理解している。 | 4 | 後5,後6 |
バイオテクノロジーの応用例(遺伝子組換え作物、医薬品、遺伝子治療など)について説明できる。 | 4 | 後6,後13,後14,後15 |
バイオテクノロジーが従来の技術に対して優れている点について説明できる。 | 4 | 後6,後7,後14,後15 |
遺伝子組み換え技術のリスクと安全策について説明できる。 | 4 | 後7 |