到達目標
1. 生物化学研究で生成されるビッグデータの生成過程である生化学的な実験手法の概要を説明できる.
2. 生物化学研究で生成されるビッグデータの解析手法の例について概要を説明できる.
3. 生物化学研究で生成されるビッグデータの一例を使った解析を行う経験をする.
4.プログラミング言語を使ってビッグデータを扱う経験をする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1.データが生まれる生物化学的な実験原理について説明出来る. | 配布する資料以外にも,自ら収集した資料や知識を参考にしてデータが生まれる生物化学的な実験原理や手法について説明することができる | 配付資料とこれまでの知識を基にデータが生まれる生物化学的な実験手法について説明することができる. | データが生まれる生物化学的な実験手法について説明することができない. |
評価項目2. 生化学データの例を挙げ解析手法の原理を説明することができる. | 授業で扱ったデータと類似の生物化学的なデータの解析手法について、解析の例を発展的に説明することができる. | 授業で扱ったデータの解析手法について、解析手法を説明することができる. | データの解析手法について、解析手法を説明することができない. |
評価項目3. 実際のデータを用いてWEBアプリケーション上で解析を出来る. | 授業で扱ったデータと類似の生物化学的なデータを用いて、WEBアプリケーション上で解析を試みることができる. | 授業で扱ったデータとWEBアプリケーションを使って、解析を試みることができる. | データの一例を用いてWEBアプリケーションを使った解析ができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本科目では生物化学の技術者として将来直面する実データ解析のひとつの例として、近年盛んに行われている最先端研究で扱われるビッグデータの解析を例として取り上げる。生物科学に関するデータがどのように生まれてくるのか、具体的な実験手法と解析手法の複数の技術について概説する.その上で、一部の実データを用いた関連する各種の解析手法を経験し、実際的な処理方法と情報の取り扱いについての理解を深める.
授業の進め方・方法:
生物化学的な実験に関する背景知識とデータ解析に関する背景知識を併せて理解し、実践的な知識と技術を習得できるように授業を進めていく.
注意点:
授業の内容はその都度理解し,分からないところは質問すること。
授業中に出題する演習を含めた様々な問題について積極的に取り組む姿勢を持つこと.
講義の質問等は,直接,あるいはメールで随時受け付ける。
授業項目に応じた課題,授業の予習,復習などにより自学自習に努めることとする.
* 最終成績が60点以上の者を合格とする.
* 授業態度が良好で、かつ学習努力をしているにも関わらず60点に満たない学生には再試験を実施して達成度を評価する場合がある.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
プログラミング応用の概要 |
概要
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2週 |
ビッグデータ |
ビッグデータの様々な例を理解する
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3週 |
オミックス解析の実験手法(1) |
オミックス解析の基礎に関する知識を取得する
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4週 |
オミックス解析の実験手法(2) |
オミックス解析で用いられるデータの由来を理解する
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5週 |
オミックス解析の実験手法(3) |
オミックス解析で用いられるデータの由来を理解する
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6週 |
オミックス解析の解析手法の概要(1) |
一般的に行われるオミックス解析の手法の一部を理解する
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7週 |
オミックス解析の解析手法の概要(2) |
一般的に行われるオミックス解析の手法の一部を理解する
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8週 |
〔中間試験〕 |
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4thQ |
9週 |
試験返却と解説 |
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10週 |
アプリケーションをつかったオミックス解析概要 |
実際にオミックスデータを用いて解析を行う方法を理解する
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11週 |
アプリケーションをつかったオミックス解析演習(1) |
実際にオミックスデータを用いて解析を行う
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12週 |
アプリケーションをつかったオミックス解析演習(2) |
実際にオミックスデータを用いて解析を行う
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13週 |
アプリケーションをつかったオミックス解析演習(3) |
実際にオミックスデータを用いて解析を行う
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14週 |
まとめと復習 |
まとめ
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15週 |
〔期末試験〕 |
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16週 |
試験返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 化学工学 | 温度、圧力、液位、流量の計測方法と代表的な測定機器(装置)について理解している。 | 2 | |
物質の流れと物質収支についての計算ができる。 | 4 | |
化学反応を伴う場合と伴わない場合のプロセスの物質収支の計算ができる。 | 2 | |
バッチ式と連続式反応装置について特徴や用途を理解できる。 | 4 | |
生物工学 | 微生物の増殖(増殖曲線)について説明できる。 | 4 | |
微生物の育種方法について説明できる。 | 4 | |
微生物の培養方法について説明でき、安全対策についても説明できる。 | 4 | |
微生物を用いた廃水処理・バイオレメディエーションについて説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 発表 | 態度 | 提出物 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 10 | 10 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 40 | 10 | 10 | 40 | 100 |