生化学II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 生化学II
科目番号 0218 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 マクマリー生物有機化学(丸善出版)/生命科学(羊土社)
担当教員 本田 晴香

到達目標

本講義では、「生体分子の代謝機構」および「光合成によるエネルギー獲得の仕組み」を大きなテーマとして取り扱う。その中で、
1.炭水化物(糖)の代謝機構を理解し、説明できる。
2.脂質の代謝機構を理解し、説明できる。
3.アミノ酸・タンパク質の代謝機構を理解し、説明できる。
4.光合成によるエネルギー獲得機構を理解し、説明できる。
ようになることを目指す。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1炭水化物(糖)の代謝機構を理解し、明確に説明できる。炭水化物(糖)の代謝機構を理解し、説明できる。炭水化物(糖)の代謝機構を理解できず、説明できない。
評価項目2脂質の代謝機構を理解し、明確に説明できる。脂質の代謝機構を理解し、説明できる。脂質の代謝機構を理解できず、説明できない。
評価項目3アミノ酸・タンパク質の代謝機構を理解し、明確に説明できる。アミノ酸・タンパク質の代謝機構を理解し、説明できる。アミノ酸・タンパク質の代謝機構を理解できず、説明できない。
評価項目4光合成によるエネルギー獲得機構を理解し、明確に説明できる。光合成によるエネルギー獲得機構を理解し、説明できる。光合成によるエネルギー獲得機構を理解できず、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1~3年次にも習ったように、ヒトを含めた生物(生体)は、様々な分子で構成され、様々な化学反応が起こることで生命活動を維持している。この授業では、各生体分子の代謝機構、およびその全体の流れ、また、光合成によるエネルギーの生産・獲得機構について学ぶ。
授業の進め方・方法:
主に教科書に沿って進めるが、必要に応じてプリントを配布する。適宜課題を課すので、自主的に取り組むこと。講義の大まかな流れとして、前半は「生体分子の代謝機構」について、後半に「光合成によるエネルギーの獲得機構」について学び、生体の物質・エネルギー代謝機構について学習する。
注意点:
*1~3年次の講義内容を把握していることが重要。しっかり復習しておくこと。
*成績評価について:中間試験と期末試験の2回の試験で評価し、中間試験と期末試験の平均が6割以上で合格点とする。
*質問は出来る限り対応するので、気軽に来室してください。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
1~3年次の復習
本講義の到達目標、評価、概要、講義の進め方を確認すると共に、これまでの学習内容を復習する。
2週 炭水化物の代謝(1) 炭水化物の代謝機構について説明できる。
3週 炭水化物の代謝(2) 炭水化物の代謝機構について説明できる。
4週 炭水化物の代謝(3) 炭水化物の代謝機構について説明できる。
5週 脂質の代謝(1) 脂質の代謝機構について説明できる。
6週 脂質の代謝(2) 脂質の代謝機構について説明できる。
7週 前半のまとめ 炭水化物、脂質の代謝機構について説明できる。
8週 【前期中間試験】
2ndQ
9週 前期中間試験の答案返却と解説
10週 タンパク質とアミノ酸代謝(1) タンパク質とアミノ酸の代謝機構について説明できる。
11週 タンパク質とアミノ酸代謝(2) タンパク質とアミノ酸の代謝機構について説明できる。
12週 光合成(1) 光合成の仕組みについて説明できる。
13週 光合成(2) 光合成の仕組みについて説明できる。
14週 光合成(3) 光合成の仕組みについて説明できる。
15週 後半のまとめ タンパク質とアミノ酸代謝、光合成の仕組みについて説明できる。
16週 【前期定期試験】

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野基礎生物代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。4前1,前12
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。4前12
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。4前12,前13
生物化学タンパク質、核酸、多糖がそれぞれモノマーによって構成されていることを説明できる。4
単糖と多糖の生物機能を説明できる。4前2
単糖の化学構造を説明でき、各種の異性体について説明できる。4前2
脂質の機能を複数あげることができる。4前5
トリアシルグリセロールの構造を説明できる。脂肪酸の構造を説明できる。4前5
タンパク質の機能をあげることができ、タンパク質が生命活動の中心であることを説明できる。4前10
タンパク質を構成するアミノ酸をあげ、それらの側鎖の特徴を説明できる。4前10
解糖系の概要を説明できる。4前2,前3,前4
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。4前4
各種の光合成色素の働きを説明できる。4前13
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。4前14
炭酸固定の過程を説明できる。4前14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力400000040
専門的能力600000060
分野横断的能力0000000