応用食品学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 応用食品学
科目番号 0250 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 資料を配付する。
担当教員 平野 将司

到達目標

1.植物性および動物性食品の主要栄養成分や加工について理解する。
2.有害物質や有害細菌による食品の汚染と健康障害を理解する。
3.食品衛生関連法規と衛生管理について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1植物性および動物性食品の主要栄養成分を明確に理解し、成分変化や加工についてわかりやすく説明できる。植物性および動物性食品の主要栄養成分や加工の概要を説明できる。植物性および動物性食品の主要栄養成分や加工について説明できない。
評価項目2有害物質や有害細菌による食品汚染の種類と特徴を明確に理解し、摂取による健康障害をわかりやすく説明できる。有害物質や有害細菌による食品の汚染と健康障害の概要を説明できる。有害物質や有害細菌による食品の汚染と健康障害について説明できない。
評価項目3食品衛生関連法規と衛生管理を正確に理解し、食品の安全性についてわかりやすく説明できる。食品衛生関連法規と衛生管理の概要を理解し、食品の安全性について説明できる。食品衛生関連法規と衛生管理について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 6-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 6-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
食品の基本的要素として、栄養性、嗜好性、安全性が求められる。本科目では、栄養性として穀類、イモ類、豆類などの植物性食品、また獣鳥鯨肉類、乳類、卵類など動物性食品に分類し、各食品中の栄養成分について学ぶ、いわゆる食品学各論を講義する。また、安全性として微生物や動植物成分が引き起こす食中毒および寄生虫が原因となる疾病、それらを防ぐための手法と安全な食品製造技術など食品衛生学に関する内容を中心として概説する。
授業の進め方・方法:
本講義は、スライドおよび配布資料を中心に授業を進める。また、適宜プリントを配布する。
前半は植物・動物性食品の栄養成分とその加工、後半は食品汚染物と毒性など食品衛生について学ぶ。また、疾病との関係についても講義する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 序論として食品の分類と食料の供給について理解する。
2週 植物性食品:穀類 米、小麦、とうもろこしなど穀類の成分と機能、また加工について理解する。
3週 植物性食品:いも類・豆類・種実類 いも類、豆類、種実類の種類、性状、成分とその利用について理解する。
4週 植物性食品:野菜・果実類 野菜・果実類の分類、機能成分と成分変化、また加工について理解する。
5週 植物性食品:キノコ類・海藻類 キノコ・海藻類の分類、成分と生理活性物質について理解する。
6週 動物性食品:食肉類 食肉類の性状と化学・機能成分、また利用と加工について理解する。
7週 動物性食品:魚介類 魚介類の主要成分、鮮度、死後変化、またその利用と加工について理解する。
8週 〔後期中間試験〕
4thQ
9週 動物性食品:乳類・卵類 牛乳・卵類の成分と栄養、また利用と加工について理解する。
10週 食品の安全:食品の変質と保存 食品の腐敗に影響する諸因子と化学反応、また変質の防止と保存法を理解する。
11週 食品の安全:食品添加物 食品添加物の分類と規制、また安全性とその評価に関わる毒性試験について理解する。
12週 食品の安全:自然毒食中毒 植物性および動物性自然毒の種類と毒性物質、中毒症状を理解する。
13週 食品の安全:微生物性食中毒 微生物性食中毒の分類と中毒症状、また原因食品と予防について理解する。
14週 食品の安全:食品汚染物質 カビ毒、化学物質、農薬、有害性重金属など食品汚染物質の種類と特徴について理解する。
15週 食品の安全:食品衛生管理 HACCPによる衛生管理、また施設・家庭における衛生管理について理解する。
16週 〔後期末試験〕

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物工学食品加工と微生物の関係について説明できる。4後3,後7,後10,後13

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000