到達目標
・分析技術の種類を掌握し、それぞれの手法の原理を理解できること。
・分析に用いられる機器の装置の構成を理解できること。
・各分析装置で得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できること。
・分析測定を行う際の注意点、データの管理を理解できること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
知識・理解 | 講義の内容をすべて理解し、自身の言葉で説明し、問題に取り組むことができる。 | 講義の内容をほぼ理解し、問題にとりくむことができる。 | 講義の内容の理解が半分以下であり、問題に取り組むことができない。 |
態度・志向性 | 講義に積極的に参加し、課題を期限内に提出することができる。また、自学自習を行い、配布資料や質問を通して疑問点を解決することができる。 | 講義に参加し、課題を期限内に提出することができる。また、自学自習に取り組むことができる。 | 講義に参加できず、課題を期限内に提出することができない。また、自学自習に取り組むことができない。 |
| | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
生物化学工学分野のニーズに即した分析技術で用いられる分析機器(分光分析、質量分析,蛍光X線分析など)の測定原理、分離・分析法,解析法,応用例についての概要を学び、分析データを正確に解析し工学的に考察し説明できる能力を養成する。
授業の進め方・方法:
授業では教科書を中心に進め、必要に応じて資料等を配布する。分析機器を用いた分析技術について、その原理と、何が分析対象であるか、その中にどのような物質(定性)が、どのくらい存在しているのか(定量)を分析する方法を学ぶ。授業では、実際の装置の稼働や、視聴覚教材も用いて進める。
注意点:
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
講義のガイダンス |
|
2週 |
電磁波 |
光の性質(波、粒子)と光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。 Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。
|
3週 |
光分析技術とその応用1(吸光分析) |
吸光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
|
4週 |
光分析技術とその応用1(原子吸光分析) |
原子吸光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
|
5週 |
光分析技術とその応用4(蛍光分析) |
蛍光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
|
6週 |
光分析技術とその応用5(赤外分光分析) |
赤外分光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
|
7週 |
光分析技術とその応用6(ICP発光分析) |
ICP発光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
|
8週 |
中間試験 |
|
4thQ |
9週 |
分離分析技術とその応用1(クロマトグラフィー) |
カラム分離の原理を理解できる。 ガスクロマトグラフ装置の原理と分析法を理解できる。
|
10週 |
分離分析技術とその応用2(クロマトグラフィー) |
クロマトグラフ装置の原理と分析法を理解できる。
|
11週 |
X線分析技術とその応用(蛍光X線,X線回折) |
X線の性質を理解し、回折分析の原理、蛍光X線分析の原理を理解できる。
|
12週 |
核磁気共鳴分析(NMR) |
NMRの原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
|
13週 |
質量分析技術 |
質量分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
|
14週 |
演習 |
複数の機器分析結果より有機化合物の推定を行うことができる。
|
15週 |
演習 |
複数の機器分析結果より有機化合物の推定を行うことができる。
|
16週 |
期末試験 |
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 分析化学 | 光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。 | 4 | 後2,後3,後4,後5,後6 |
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。 | 4 | 後3 |
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。 | 4 | 後3,後4,後5,後6,後7,後11,後12,後13 |
クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。 | 4 | 後8,後10 |
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。 | 4 | 後14,後15 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
専門的能力 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |