分析技術概論

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 分析技術概論
科目番号 0251 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 基礎からわかる機器分析、加藤正直、内山一美、鈴木秋弘(森北出版)
担当教員 濱邊 裕子

到達目標

・分析技術の種類を掌握し、それぞれの手法の原理を理解できること。
・分析に用いられる機器の装置の構成を理解できること。
・各分析装置で得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できること。
・分析測定を行う際の注意点、データの管理を理解できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
知識・理解講義の内容をすべて理解し、自身の言葉で説明し、問題に取り組むことができる。講義の内容をほぼ理解し、問題にとりくむことができる。講義の内容の理解が半分以下であり、問題に取り組むことができない。
態度・志向性講義に積極的に参加し、課題を期限内に提出することができる。また、自学自習を行い、配布資料や質問を通して疑問点を解決することができる。 講義に参加し、課題を期限内に提出することができる。また、自学自習に取り組むことができる。講義に参加できず、課題を期限内に提出することができない。また、自学自習に取り組むことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
生物化学工学分野のニーズに即した分析技術で用いられる分析機器(分光分析、質量分析,蛍光X線分析など)の測定原理、分離・分析法,解析法,応用例についての概要を学び、分析データを正確に解析し工学的に考察し説明できる能力を養成する。
授業の進め方・方法:
授業では教科書を中心に進め、必要に応じて資料等を配布する。分析機器を用いた分析技術について、その原理と、何が分析対象であるか、その中にどのような物質(定性)が、どのくらい存在しているのか(定量)を分析する方法を学ぶ。授業では、実際の装置の稼働や、視聴覚教材も用いて進める。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 講義のガイダンス
2週 電磁波 光の性質(波、粒子)と光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。
3週 光分析技術とその応用1(吸光分析) 吸光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
4週 光分析技術とその応用1(原子吸光分析) 原子吸光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
5週 光分析技術とその応用4(蛍光分析) 蛍光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
6週 光分析技術とその応用5(赤外分光分析) 赤外分光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
7週 光分析技術とその応用6(ICP発光分析) ICP発光分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 分離分析技術とその応用1(クロマトグラフィー) カラム分離の原理を理解できる。
ガスクロマトグラフ装置の原理と分析法を理解できる。
10週 分離分析技術とその応用2(クロマトグラフィー) クロマトグラフ装置の原理と分析法を理解できる。
11週 X線分析技術とその応用(蛍光X線,X線回折) X線の性質を理解し、回折分析の原理、蛍光X線分析の原理を理解できる。
12週 核磁気共鳴分析(NMR) NMRの原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
13週 質量分析技術 質量分析の原理、装置の構成、得られる情報(定性および定量)の解析法が理解できる。
14週 演習 複数の機器分析結果より有機化合物の推定を行うことができる。
15週 演習 複数の機器分析結果より有機化合物の推定を行うことができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野分析化学光吸収について理解し、代表的な分析方法について説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6
Lambert-Beerの法則に基づく計算をすることができる。4後3
無機および有機物に関する代表的な構造分析、定性、定量分析法等を理解している。4後3,後4,後5,後6,後7,後11,後12,後13
クロマトグラフィーの理論と代表的な分析方法を理解している。4後8,後10
特定の分析装置を用いた気体、液体、固体の分析方法を理解し、測定例をもとにデータ解析することができる。4後14,後15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力600000060
専門的能力300000030
分野横断的能力100000010