情報処理II

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 情報処理II
科目番号 0265 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 生物化学システム工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 別途資料を配布
担当教員 池田 直光

到達目標

1. コンピュータによる各種のデータ処理について基本概念が理解できる。
2. アナログからデジタルへの変換について理解できる。
3. デジタル処理の代表としてフーリエ変換の概要を理解できる。
4. 実際の簡単なデジタルシステムの制御について理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1. コンピュータによる各種のデータ処理について基本概念が理解できる。コンピュータによる各種のデータ処理について、対象の性質や特性を把握しながら、その基本概念を説明することができる。コンピュータによる各種のデータ処理について、その基本概念を説明することができる。コンピュータによる各種のデータ処理について、その基本概念を説明することができない。
2. アナログからデジタルへの変換について理解できる。アナログからデジタルへの変換について、その過程を具体的に説明することができる。アナログからデジタルへの変換について、その基本的な事柄を説明することができる。アナログからデジタルへの変換について、その基本的な事柄を説明することができない。
3. 離散フーリエ変換の概要を理解できる。離散フーリエ変換について、アナログの場合と比較しながら、説明することができる。デジタル処理の代表として離散フーリエ変換の概要を説明することができる。デジタル処理の代表として離散フーリエ変換の概要を説明することができない。
4. 実際の簡単なデジタルシステムの制御について理解できる。 実際の簡単なデジタルシステムの制御について、アナログと比較しながら、その概要を説明できる。 実際の簡単なデジタルシステムの制御について、その概要を説明できる。 実際の簡単なデジタルシステムの制御について、その概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本科目は情報処理Ⅰを受けて、コンピュータで扱う連続値データや離散値データの処理について、より具体的な技術を学ばせる科目である。これらの入力データから有効な出力を得るための手法や注意点を具体的なプログラム作成を通して学ばせる。データ構造やアルゴリズムを意識した各種の手法やその応用としてフーリエ変換を代表とするデジタルでの信号処理など、コンピュータでデータを処理するための手法を含めた内容となる。
授業の進め方・方法:
講義は広範囲の内容を扱うので、できるだけ具体的な例を示して授業を進めていきたい。また、プログラミングの際には、例題を多く取り入れていく。
注意点:
事前に実施内容についての概要を確認しておく。授業後は内容を再度見直して、自分の力だけで課題に取り組んでみる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 講義概要の説明 講義の概要を理解する
2週 AD変換-標本化 AD変換について標本化の概要を理解する
3週 AD変換-量子化 AD変換について量子化の概要を理解する
4週 AD変換の演習 AD変換について演習を通して理解を深める
5週 フーリエ変換 4つのフーリエ変換について理解する
6週 離散フーリエ変換Ⅰ デジタル信号に対するフーリエ変換について理解する
7週 離散フーリエ変換Ⅱ 離散フーリエ変換について理解する
8週 〔後期中間試験〕
4thQ
9週 後期中間試験の返却と解説
フーリエ合成の演習Ⅰ
試験結果を通して理解の程度を確認する。
フーリエ級数についてプログラムを通して理解を深める
10週 フーリエ合成の演習Ⅱ フーリエ級数についてプログラムを通して理解を深める
11週 離散フーリエ変換の演習Ⅱ 離散フーリエ変換を実際にプログラムして理解を深める
12週 その他のアルゴリズム いくつかの代表的なアルゴリズムについて理解する
13週 システム制御の演習Ⅰ 制御に関するいくつかの演習を通して理解を深める
14週 システム制御の演習Ⅱ デジタルの世界での制御の安定性について理解する
15週 〔後期定期試験〕
16週 後期定期試験の返却と解説 試験結果を通して理解の程度を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミングプロシージャ(または、関数、サブルーチンなど)の概念を理解し、これらを含むプログラムを記述できる。4
与えられた問題に対して、それを解決するためのソースプログラムを記述できる。4
ソフトウェア生成に必要なツールを使い、ソースプログラムをロードモジュールに変換して実行できる。4
その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力2000001030
専門的能力6000001070
分野横断的能力0000000