情報処理回路

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 情報処理回路
科目番号 AE1208 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 自作プリントを配布,(参考書 小林優 FPGAプログラミング大全 秀和システム)
担当教員 松尾 和典

到達目標

1. 情報処理回路の設計開発手法について説明できる.
2. CPUのFPGA上への実装ができ,その動作検証と説明ができる.
3. 高位合成手法について理解し,説明ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
情報処理回路の設計開発手法についてHDLを用いてFPGAにディジタル回路を実装することで情報処理を高速化できることを理解し,説明できる.あわせてFPGA上にHDLを用いてディジタル回路を実装し,その動作検証を行うことができる.HDLを用いてFPGAにディジタル回路を実装することで情報処理を高速化できることを理解し,説明できる.HDLを用いてFPGAにディジタル回路を実装することで情報処理を高速化できることを理解できない.
CPUの実装CPUと周辺回路をFPGA上に実装することで任意の情報処理を実現できることを理解し,動作確認とその説明ができる.CPUと周辺回路をFPGA上に実装することで任意の情報処理を実現できることを理解し,説明ができる.CPUと周辺回路をFPGA上に実装することで任意の情報処理を実現できることを理解できない.
高位合成について高位合成手法について理解し,適用できる.高位合成手法について理解し,説明できる.高位合成手法について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ディジタル演算処理回路による情報処理回路の実現について,専用回路の開発および検証方法について概説する.情報処理の高速化に必要な専用回路開発手法として有用であるFPGAへの実装と動作検証を説明し,演習を通して理解する.また,近年の機械学習のハードウェア支援を支える回路設計手法である高位合成についても説明と演習を通して学ぶ.
授業の進め方・方法:
講義で概要を理解し,小グループに分かれて実装演習を行う.また演習結果報告会ではグループごとに発表する.(発表を相互評価)
注意点:
1単位あたり30時間程度の自学自習が求められます.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 情報処理回路の実現 大規模回路,専用回路の設計開発手法について説明できる
3週 ディジタル回路開発について HDLを用いたFPGAへのディジタル回路実装手法について説明できる.
4週 FPGA回路実装 FPGA上へのディジタル回路実装と動作検証ができる.グループディスカッション
5週 FPGA回路実装 FPGA上へのディジタル回路実装と動作検証ができる.グループディスカッション
6週 FPGA回路実装報告会 実装方法と実装回路の動作検証結果をグループ毎に発表(相互評価)
7週 CPUによる情報処理と専用回路の利用 FPGAへのCPU実装およびCPUと専用回路,周辺回路について説明できる.
8週 CPU実装 FPGA上へのソフトマクロCPU実装と動作検証ができる.グループディスカッション
4thQ
9週 CPUと周辺回路実装 CPUとディジタル回路の実装と動作検証ができる.グループディスカッション
10週 CPU実装報告会 実装方法と実装回路の動作検証結果をグループ毎に発表(相互評価)
11週 高位合成について 高位合成について説明できる.
12週 高位合成 高位合成演習ができる.
グループディスカッション
13週 高位合成 高位合成演習ができる.
グループディスカッション
14週 高位合成 高位合成演習ができる.
グループディスカッション
15週 高位合成 実装方法と実装回路の動作検証結果をグループ毎に発表(相互評価)
16週 報告会予備日

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート課題相互評価合計
総合評価割合502030100
基礎的能力001010
専門的能力50201080
分野横断的能力001010