建設素材工学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 建設素材工学
科目番号 0012 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリント配布
担当教員 松家 武樹

到達目標

1. 材料評価のための非破壊試験の概要と強度や動弾性係数の評価法の説明ができる。
2. コンクリートの力学特性について説明ができる。
3. コンクリートの熱的性質について説明ができる。
4. 繊維補強複合材料における補強繊維の特性および繊維強化理論が説明できる。
5. 産業廃棄物の処理法と建設材料への利用法について説明できる。
6. コンクリートの劣化要因と耐久性について説明できる。
7. コンクリート標準示方書と国土交通白書,環境白書等の中身について説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.材料評価のための非破壊試験の概要と強度や動弾性係数の評価法の説明ができる。非破壊試験や動弾性係数について、その原理を理解した上で、それらの評価方法を説明することができる。非破壊試験や動弾性係数について、それらの評価方法を説明することができる。非破壊試験や動弾性係数について、それらの評価方法を説明することができない。
2.コンクリートの力学特性および熱的特性について説明することができる。コンクリートの力学特性および熱的特性について、5年までに履修した範囲を理解した上で説明することができる。コンクリートの力学特性および熱的特性について、配付資料の内容を説明することができる。コンクリートの力学特性および熱的特性について、説明できない。
3.産業廃棄物の種類と建設材料への適用事例について説明することができる。産業廃棄物の建設材料への適用事例について、配付資料の内容以外に、自ら調べてそれらの特性を説明することができる。産業廃棄物の建設材料への適用事例について、配付資料の内容を説明することができる。産業廃棄物の建設材料への適用事例について、配付資料の内容を説明することができない。
4.コンクリートの劣化要因と耐久性について説明できる。コンクリートの耐久性に与える影響要因について、配付資料の内容以外に、自ら調べてそれらの特性を説明することができる。コンクリートの耐久性に与える影響要因について、配付資料の内容を説明することができる。コンクリートの耐久性に与える影響要因について、配付資料の内容を説明することができない。
5.コンクリート標準示方書に示される内容を理解し説明することができる。コンクリート標準示方書に示される内容について、配付資料の内容以外に、自ら調べてそれらの特性を説明することができる。コンクリート標準示方書に示される内容について、配付資料の内容を説明することができる。コンクリート標準示方書に示される内容について、配付資料の内容を説明できない。
6.国土交通白書と環境白書等に示される内容を理解し説明することができる。国土交通白書と環境白書等に示される内容について、配付資料の内容以外に、自ら調べてそれらの特性を説明することができる。国土交通白書と環境白書等に示される内容について、配付資料の内容を説明することができる。国土交通白書と環境白書等に示される内容について、配付資料の内容を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 6-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 3-3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 6-2 説明 閉じる
JABEE (d)-(1) 説明 閉じる
JABEE (d)-(3) 説明 閉じる
JABEE (d)-(4) 説明 閉じる
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JABEE e 説明 閉じる
JABEE h 説明 閉じる
JABEE i 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前半では、コンクリート標準示方書に示される「基本原則」、「施工」、「設計」、「維持管理」と「国土交通白書」,「環境白書」に関して学ぶ。後半は建設材料の素材物性や力学モデル、材料評価に関する専門知識を深める。後半では、産業廃棄物のコンクリート材料への応用について調べて発表を行う。また、コンクリート構造物の診断技術に関連して、コンクリートの変状の種類と原因、コンクリート構造物の劣化の調査方法と処置について論じる。
授業の進め方・方法:
本科で修得した材料に関する知識を基礎にして、質疑応答を活発にした輪講形式で授業を進める。また、環境保全の観点から最近注目されている産業廃棄物のリサイクルに関して、建設材料分野における最近の話題についても講義の中で取り上げる。
注意点:
使用するプリントの内容を事前に点検・予習を行い、知識の整理と説明することが求められる。自発的に理解していることや考えを発表すること。事前事後学習で配布資料などの要点をまとめ内容の深い理解に努めてください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンスおよび建設素材に関する基本的特性① 建設素材の基本的な性質を説明できる。
2週 建設素材に関する基本的特性② 建設素材の工学的な性質を説明できる。
3週 コンクリート標準示方書① コンクリート標準示方書に関連する事項を理解し、説明することができる。
4週 コンクリート標準示方書② コンクリート標準示方書に関連する事項を理解し、説明することができる。
5週 社会基盤マネジメント論① 国土交通白書を理解し、説明することができる。
6週 社会基盤マネジメント論② 環境白書を理解し、建設分野と絡めて説明することができる。
7週 社会基盤マネジメント論③ 科学技術白書を理解し、建設分野と絡めて説明することができる。
8週 〔中間試験〕
2ndQ
9週 社会基盤マネジメント論④ 地球温暖化と建設分野の関わり理解し、建設分野と絡めて説明することができる。
10週 社会基盤マネジメント論⑤ 防災白書を理解し、建設分野と絡めて説明することができる。
11週 社会基盤マネジメント論⑥ エネルギー白書を理解し、建設分野と絡めて説明することができる。
12週 コンクリート材料に関する基礎知識確認 コンクリートの強度・耐久性などの基本特性について説明できる。
13週 産業廃棄物(副産物)の建設材料への有効利用 産業廃棄物(副産物)の建設材料への適用事例についてレポートにまとめ、発表することができる。
14週 コンクリートの診断技術
 変状の種類と原因
 
初期欠陥,ひび割れ・浮き・剥落、錆汁・エフロレッセンス,汚れ・磨り減り,コンクリート構造物の変状の原因と対策について説明できる。
15週 コンクリートの診断技術
 コンクリート構造物の劣化
 
コンクリートの中性化、塩害、アルカリ骨材反応,凍害,化学的腐食,疲労,火災による劣化のメカニズム、これらの対策について説明できる。
16週 〔前期末試験〕

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000