無機化学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 無機化学
科目番号 0032 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料
担当教員 二見 能資

到達目標

周期表を活用して代表的な無機物質の化学的性質を予測できる。
結晶、セラミックス等の違いを説明できる。
代表的な機器分析法による無機物質の評価方法を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自主的に情報収集を行い、周期表を活用して講義では扱っていない無機物質の化学的性質を予測できる。周期表を活用して代表的な無機物質の化学的性質を予測できる。周期表を活用して代表的な無機物質の化学的性質を予測できない。
評価項目2自主的に情報収集を行い、作製方法の違いを踏まえて、結晶、セラミックス等の違いを説明できる。結晶、セラミックス等の違いを説明できる。結晶、セラミックス等の違いを説明できない。
評価項目3自主的に情報収集を行い、原理を踏まえて代表的な機器分析法による無機物質の評価方法を説明できる。代表的な機器分析法による無機物質の評価方法を説明できる。代表的な機器分析法による無機物質の評価方法を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 3-3 説明 閉じる
JABEE (c) 説明 閉じる
JABEE (d2-a) 説明 閉じる
JABEE (d2-c) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
無機物質は、非常に多くの種類の元素から構成され、物質を形成する化学結合はイオン結合または、金属結合と、有機化合物とは異なる特徴を持つ。
本講義では、無機単結晶及び、非結晶が有する特徴を解説すると共に、代表的な機器分析と絡めて、各無機物質の性質を紹介する。
*実務との関係
この科目は、企業で無機材料の開発を担当した教員がその経験を生かし、代表的な無機物質の特徴について講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
講義形式で進める。
必要に応じて配布資料等を準備する.
物質の変化の観察・実験,およびレポートの提出を求めることがある.
注意点:
図書館を活用して、関連すると思われる文献(書籍、雑誌等)を見つけ読ん知見を広げて下さい。
疑問や不思議に思うことは 学友らと議論を交わし、自ら調べ、見識を深めて下さい。
講義内容の相談は、気軽に教員を尋ねて下さい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 本講義の到達目標、評価、概要、講義の進め方、評価割合を確認する。
2週 周期表と化学結合 周期表の特徴と化学結合の種類を説明できる。
3週 価電子と分子構造 簡単な分子の構造をVSEPR則に基づき説明できる。
4週 典型元素 典型元素を含む物質の特徴を説明できる。
5週 酸・塩基 HSAB則に基づき、代表的な酸・塩基を分類できる。
6週 遷移元素 遷移元素を含む代表的な物質の特徴を説明できる。
7週 錯体 代表的な錯体の構造と色の関係を結晶場理論に基づき説明できる。
8週 結晶・セラミックス・ガラス 結晶・セラミックス・ガラスの特徴を説明できる。
2ndQ
9週 「中間試験」
10週 熱分析 熱分析法で観測される無機物質の特徴を説明できる。
11週 結晶構造解析(1) ミラー指数とBragg'sの式を確認する。
12週 結晶構造解析(2) 代表的な結晶のエックス線構造解析 および その測定方法を説明できる。
13週 蛍光エックス線分析 蛍光エックス線分析法で観測される無機物質の特徴を説明できる。
14週 走査型電子顕微鏡 走査型電子顕微鏡で観測される無機物質の特徴を説明できる。
15週 「定期試験」
16週 答案返却,解説など

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合8515100
基礎的能力40040
専門的能力351550
分野横断的能力10010