景観設計演習

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 景観設計演習
科目番号 0075 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 資料配布
担当教員 森山 学

到達目標

1.景観ガイドラインについて特徴や適用方法を理解できる。
2.入念な調査を実施し、特徴や問題点を適切に把握できる。
3.周辺環境や場に応じた景観形成の手法が理解できる。
4.計画地の地域性などの特殊要因も考慮した魅力あるコンセプトで景観デザインを提示できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1景観ガイドラインについて特徴や適用方法を理解し説明できる。景観ガイドラインについて特徴や適用方法を理解できる。景観ガイドラインの特徴を理解できない。
評価項目2詳細な調査を実施し、特徴や問題点をわかりやすくまとめ説明することができる。調査を実施し、特徴や問題点を把握できる。調査が不完全で、特徴や問題点を把握できていない。
評価項目3周辺環境や場に応じた詳細な景観形成の手法が理解できる。周辺環境を考慮した景観形成手法が理解できる。景観形成で行われている周辺環境等に対する考慮事項を理解することができない。
評価項目4計画地の地域性などの特殊要因も考慮した魅力あるコンセプトで景観デザインを提案することができる。計画地の地域性を考慮したコンセプトで景観デザインを行うことができる。計画地の地域性を考慮することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
景観についての様々な議論は1980年代以降盛んに行なわれてきており、全国各地で景観条例、景観計画、ガイドライン等が整備されている。議論の基盤となる景観の考え方をより深く理解し、それを実践的に推し進める力を養うことが重要となる。このようなことから本科目では、ある地域の景観要素や景観形成に関する調査を行いその地域の景観的特徴等を整理した後、地域の実情を踏まえかつより良い景観形成に繋がるような景観ガイドライン、景観デザインの提案をおこなう。
授業の進め方・方法:
フィールドワークをベースにした授業となる。まず八代市の景観計画案、景観ガイドライン案を読み、内容を理解する。その後、景観重点候補地区などを対象に現地調査を行う。調査によって調査対象地域の景観的特徴を明確にする作業をおこなう。この作業は繰り返し行う必要がある。次に景観計画、景観ガイドラインの内容と、調査した地域の特徴とを比較しながら、独自にガイドラインの作成を行なった上で,コンセプトを決め景観デザインに繋げる。
注意点:
・ 日頃から景観に興味を持ち、問題意識を持って生活することが必要である。
・ 調査では積極的にかつ慎重に行動し、必要十分な情報の収集につとめること。
・ 質問は随時受け付ける。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科目ガイダンス、授業内容の説明
2週 景観計画、景観ガイドラインについて
景観ガイドラインの概要を理解することができる
3週 現地調査(景観要素等の調査) 現地の調査を通して街並みの特徴や景観要素を抽出することができる
4週 現地調査(景観要素等の調査)
現地の調査を通して街並みの特徴や景観要素を抽出することができる
5週 整理分析 現地の調査の結果を整理し,街並みの特徴や景観要素をまとめることができる
6週 文献調査 景観要素と地域の歴史、生業、暮らしとの関係を調べることができる
7週 分析と追加調査項目の整理 景観の特性と問題点を分析し、必要な調査内容を整理する
8週 現地調査 現地の調査を通して街並みの特徴や景観要素を抽出することができる
2ndQ
9週 整理分析 これまでの調査の結果を整理し,街並みの特徴や景観要素をまとめることができる
10週 景観計画、景観ガイドラインとの比較 実際の調査結果と景観ガイドラインとを比較し、具体的な提案を導くことができる
11週 提案内容のまとめ 提案内容をわかりやすく資料にまとめることができる
12週 提案内容のまとめ 提案内容をわかりやすく資料にまとめることができる
13週 事例設計 設計対象に対し提案内容を具体的に適応できる
14週 事例設計 設計対象に対し提案内容を具体的に適応できる
15週 プレゼンテーション資料の作成 提案内容をわかりやすく資料にまとめることができる
16週 プレゼンテーション 提案内容を成果物を用いたプレゼンテーションによってわかりやすく伝えることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

調査提案合計
総合評価割合50500100
基礎的能力0000
専門的能力50500100
分野横断的能力0000