生産デザイン論

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 生産デザイン論
科目番号 0081 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 資料配布
担当教員 下田 貞幸,勝野 幸司

到達目標

1.UDの考え方やデザイン理論を理解できる。
2.日常生活の中でUDを発見したり、身の回りの物やシステムの問題点を発見したりすることができ、かつ問題点の解決方法について何らかの方向性を示すことができる。
3.グループワークを活用して高度な知識を自ら得ることができる。
4.それぞれの分野でもとめられるUDとは何かを提案することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1UDの考え方やデザイン理論を理解し説明することができる。UDの考え方やデザイン理論を理解できる。UDの考え方やデザイン理論を理解できない。
評価項目2日常生活の中でUDを発見したり、身の回りの物やシステムの問題点を発見したりすることができ、かつ問題点の解決方法について論理的に提案することができる。日常生活の中でUDに注意を払うことができ、かつ問題点の解決方法について何らかの方向性を示すことができる。日常生活の中でUDに無関心である。
評価項目3グループワークでの自分の役割を果たし、かつグループワークを活用して高度な知識を自ら得ることができる。グループワークでの自分の役割を認識し、グループ内で共有された知識を理解することができる。グループワークでの役割を果たす意思がなく、グループを活用した知識獲得もできない。
評価項目4 それぞれの分野でもとめられるUDとは何かを論理的に提案することができる。それぞれの分野でもとめられるUDについて何らかの提案をすることができる。それぞれの分野でもとめられるUDとは何かが全く提案できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準 (2.1(1)) 説明 閉じる
専攻科到達目標 3-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
モノづくりの現場では、社会の動きやニーズを的確に捉えて製品や環境を提供していくことが求められている。高齢社会を迎えた現在は、様々な年齢・能力の人々に対して、可能な限り最大限に使いやすい製品や環境のデザインを提供することを目指すユニバ−サルデザイン(UD)の思想が重要な位置付けとなってきており、技術者に必要な基礎知識と言える。従って本科目ではUDの考え方を理解し、快適な生活環境を作りあげるために必要な理論や手法について、都市や建築における事例解説を通して理解を深めてもらうとともに各専門分野への適応の可能性についても検討する。
授業の進め方・方法:
グループワークを基本とし、ワークショップを通してユニバーサルデザインについての概要や重要性への理解を深めてもらう。都市レベルでの取り組みから、各種施設、住環境へと徐々に詳細なレベルにテーマを展開させ、ユニバーサルデザインについて体験を通して実践的な知識を習得させる。
注意点:
・ 実例の中で重要性の認識を深めていくことが必要であり、日常での意識的な行動・観察が重要である。
・ 様々なユーザーの特性を理解し、触ってみる、体験してみるなどの行動とともに学習する。
・ グループで協力して課題にあたり、グループワークのメリットを活かすこと。
UDが非常に身近なものであり自分の生活に直接関連していることに気づくことができるか、また各自の専門分野と関連付けて内容を解釈できるかがこの科目に興味を持てるかの鍵となります。
質問は随時受け付けます。また、メールでの質問も受け付けます。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、UDとは
UDの考え方を理解できる
2週 ワークショップ1:UDの理解とユーザー グループワークで役割を果たすことができる
3週 WS1作業:グループワーク グループワークで役割を果たすことができる
4週 WS1発表:発表・討論 UDやユーザーによる特性の違いについて実例を通じて理解することができる
5週 WS1説明:補足解説
6週 アフォーダンス、ユーザービリティ、アクセシビリティ デザイン理論について理解できる
7週 ワークショップ2:都市空間でのUD グループワークで役割を果たすことができる
8週 WS2作業:グループワーク グループワークで役割を果たすことができる
2ndQ
9週 WS2発表:発表・討論 都市空間でのUDについて実例を通じて理解することができる
10週 WS2説明:補足解説
11週 ワークショップ3:居住空間でのUD グループワークで役割を果たすことができる
12週 WS3作業:グループワーク グループワークで役割を果たすことができる
13週 WS3発表:発表・討論 居住空間でのUDについて実例を通じて理解することができる
14週 WS3説明:補足解説
15週 定期試験
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題相互評価合計
総合評価割合306010000100
基礎的能力0000000
専門的能力3060000090
分野横断的能力001000010