細胞工学概論

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 細胞工学概論
科目番号 0096 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「生命科学(改訂第3版)」東京大学教養部理工系生命科学教科書編集委員会(羊土社)「Essential細胞生物学(第3版)」B.Albert他著, 中村桂子・松原兼一監訳 南江堂「植物分子細胞生物学」芦原坦・作田正明著 オーム社 「植物生理学」 L.テイツ・E.ザイガー編
担当教員 最上 則史

到達目標

1.細胞を取り扱う技術の基礎を理解し、説明できる。
2.遺伝子を取り扱う技術の基礎を理解し、説明できる。
3.細胞や遺伝子を取り扱う機器や試薬の働きを理解し、説明できる。
4.細胞の増殖・分化のしくみについて概要を理解し、説明できる。
5.バイオテクノロジーの基礎と応用面を理解し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
遺伝子工学に関する基礎知識の習得遺伝子を取り扱うために必要な技術の基本的原理を理解し,どのような方面に用いられているかを説明できる。遺伝子を取り扱うために必要な技術の基本的原理を理解し,説明できる。遺伝子を取り扱うために必要な技術の基本的原理を理解できず,説明することもできない。
遺伝子操作技術遺伝子や細胞を取り扱う技術に必要な機器や試薬の働きを理解し説明できる。遺伝子や細胞を取り扱う技術に必要な機器や試薬の名称と特徴を理解し説明できる。遺伝子や細胞を取り扱う技術に必要な機器や試薬の働きを説明できない。
細胞の増殖・分化細胞の増殖・分化のしくみについて適切な用語を用いて説明できる。細胞の増殖・分化のしくみについて説明できる。細胞の増殖・分化のしくみについて説明できない。
遺伝子工学の適用遺伝子を取り扱うために必要な実験原理について説明でき、それらを用いた基本的技術と応用例について説明できる。遺伝子を取り扱うために必要な基本的技術について説明できる。遺伝子を取り扱うために必要な基本的技術について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準 (1(2)(d)(1)) 説明 閉じる
JABEE基準 (1(2)(d)(3)) 説明 閉じる
JABEE基準 (c) 説明 閉じる
専攻科到達目標 3-3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目では、生物基礎などで得た基礎知識と分子生物学や遺伝子工学基礎で得た生命現象を担う物質に関する知識を応用して、遺伝子組換え作物に関わる細胞工学の基礎を学ぶ。さらに、それらの発展技術について概説する。
授業の進め方・方法:
授業は配布する参考資料を用いて進めて行く。また、必要に応じて写真や映像などを投影するとともに理解を深めるための簡単な実習を交えながら実施する。関連科目で学んだ基礎知識が細胞工学分野でどのように活用されているかを学び、さらにこれらの技術に潜む問題点について議論する。
注意点:
理解度を上げるために、既に学んだ生化学、細胞生物科学、分子生物学などの関連科目の基礎知識がどのように応用されているかを意識しながら受講して欲しい。また、教員が話している内容をメモする習慣をつけ、講義の内容とあわせて理解する工夫をして欲しい。学習方法などに関する質問はいつでも受け付けます。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 本講義のガイダンス
2週 バイオテクノロジーの概略 バイオテクノロジーの全体像について説明できる。
3週 細胞の特徴 細胞の構造と機能について説明できる。
4週 細胞の増殖と分化1 細胞分裂の様式と発生のしくみについて説明できる。
5週 細胞の増殖と分化2 細胞分裂の様式と発生のしくみについて説明できる。
6週 環境応答と二次代謝1 環境に応答して生合成される物質の代謝経路について説明できる。
7週 環境応答と二次代謝2 環境に応答して生合成される物質の代謝経路について説明できる。
8週 植物ホルモンとその働き1 植物ホルモンの生物体に与える影響について説明できる。
2ndQ
9週 植物ホルモンとその働き2 植物ホルモンの生物体に与える影響について説明できる。
10週 細胞培養法1 細胞の特性に応じた培養法について説明できる。
11週 細胞培養法2 細胞の特性に応じた培養法について説明できる。
12週 バイオテクノロジーの応用1 バイオテクノロジーの応用面について説明できる。
13週 バイオテクノロジーの応用2 バイオテクノロジーの応用面について説明できる。
14週 バイオテクノロジーの応用3 バイオテクノロジーの応用面について説明できる。
15週 前期定期試験
16週 前期定期試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題成果発表態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合40600000100
基礎的能力100000010
専門的能力2030000050
分野横断的能力1030000040