概要:
1年次の化学では、ミクロとマクロの両視点から化学的に物質を眺める力を培ってきた。2年次では、物質の変化にみられる法則を明らかにし、物質について広く適用される一般性を示した後、個々の無機物質と有機化合物の代表的なものについての性質を学習し、実験的に原理や法則の探求を行わせる。授業時間数66時間。
授業の進め方・方法:
試験6割、課題(実験レポート、提出物、小テストを含む)4割で総合評価する。
授業中の演習と課題、実験に重点を置く。
注意点:
実験を欠席した場合、再実験願いを提出すること。
再試験は実施しない。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
酸性と塩基性 |
酸・塩基の定義を理解し,説明できる.
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2週 |
酸・塩基の強弱,価数,電離度 |
酸・塩基の強弱,価数,電離度について理解し,説明できる.
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3週 |
水のイオン積,水素イオン濃度とpH |
水のイオン積,水素イオン指数(pH)を理解し,水溶液のpH計算ができる.
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4週 |
電離定数とpH,指示薬 |
電離定数を用いたpH計算ができる.pHの測定を理解できる.
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5週 |
中和反応と塩の水溶液の性質 |
中和反応を化学反応式で表し,塩の水溶液の性質・加水分解反応について理解できる.
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6週 |
中和反応の量的関係 |
中和反応の量的関係を理解し,計算ができる.
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7週 |
中和滴定と滴定曲線 |
中和滴定実験で用いる器具の扱い方を理解し,滴定曲線と指示薬の適正について説明できる.
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8週 |
温度と熱,反応熱 |
温度と熱の違いを理解し,発熱反応と吸熱反応について説明できる.
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2ndQ |
9週 |
反応熱の種類,熱化学方程式 |
反応熱の種類を理解し,化学反応式から熱化学方程式を表すことができる.
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10週 |
状態変化と熱化学方程式 |
状態変化に伴う熱の出入りについて理解し,説明できる.
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11週 |
ヘスの法則 |
ヘスの法則を理解し,反応熱を計算で求めることができる.
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12週 |
結合エネルギーと反応熱 |
結合エネルギーを理解し,反応熱を計算で求めることができる.
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13週 |
期末試験範囲の復習と演習 |
化学用語や基本法則を正しく理解し,式を用いて計算できる.
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14週 |
全期末試験 |
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15週 |
前期期末試験 解説 |
わからなかった部分を把握し理解できる.
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
反応の速さ,反応速度と濃度・分圧 |
反応速度を式で表すことができる.
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2週 |
学生実験:中和滴定 |
酢酸と水酸化ナトリウムの中和滴定実験の基礎知識を習得し、測定値の取り扱いができる.
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3週 |
反応速度を変える条件(濃度,温度,触媒) |
反応速度式の求め方を理解し,触媒について説明できる.
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4週 |
反応のしくみ,活性化エネルギー |
反応物と生成物をエネルギー図で示し,活性化エネルギーについて説明できる.
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5週 |
酸化還元反応 |
酸化還元反応について説明できる。酸化数の変化を理解し、酸化剤・還元剤のはたらきを説明できる
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6週 |
金属の反応性、実用電池 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明でき、電池の原理を理解できる.
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7週 |
電気分解反応 |
電気分解の法則による、量的変化について計算ができる.
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8週 |
学生実験:電気分解 |
ヨウ化カリウム水溶液、硫酸銅水溶液の電気分解により,気体発生、沈殿反応の確認ができる.
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4thQ |
9週 |
後期中間試験 |
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10週 |
有機化合物の分類と分析 |
有機化合物の分類と分析法を理解し,式を用いて計算ができる.
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11週 |
飽和炭化水素,不飽和炭化水素 |
炭化水素の性質を理解し,付加反応・置換反応について説明できる.
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12週 |
酸素を含む有機化合物,アルコール |
アルコールの分類と反応性を理解し,説明できる.
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13週 |
酸素を含む有機化合物,アルデヒドとカルボン酸 |
アルコールの酸化反応の過程を説明できる.
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14週 |
学生実験:分子模型 |
分子模型を用いて、化合物の立体構造を理解し,反応性の違いを説明できる.
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15週 |
学年末考査 |
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16週 |
学年末考査の解答と解説 |
わからなかった部分を把握し理解できる.
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学(一般) | 化学(一般) | 酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。 | 3 | 後1 |
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。 | 3 | 後1 |
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。 | 3 | 後2 |
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。 | 3 | 後2 |
中和反応がどのような反応であるか説明できる。 | 3 | 後3,後4 |
中和滴定の計算ができる。 | 3 | 後3,後4 |
酸化還元反応について説明できる。 | 3 | 後5 |
イオン化傾向について説明できる。 | 3 | 後6 |
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。 | 3 | 後6,後7 |
ダニエル電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 後6 |
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。 | 3 | 後6 |
一次電池の種類を説明できる。 | 3 | 後6 |
二次電池の種類を説明できる。 | 3 | 後6 |
電気分解反応を説明できる。 | 3 | 後8 |
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。 | 3 | 後8 |
ファラデーの法則による計算ができる。 | 3 | 後8 |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 3 | 後4,後7 |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 3 | 後4,後7 |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 3 | 後4,後7 |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 3 | 後4,後7 |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 3 | 後4,後7 |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | 後4,後7 |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | 後4,後7 |
試薬の調製ができる。 | 3 | 後4,後7 |
代表的な気体発生の実験ができる。 | 3 | 後4,後7 |
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。 | 3 | 後4,後7 |
工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 後4,後7 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 後4,後7 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 後4,後7 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 後4,後7 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 後4,後7 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | 後4,後7 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | 後4,後7 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 後4,後7 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 後4,後7 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 後4,後7 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 後4,後7 |