概要:
随筆や評論、小説といった「表現」に触れ、その内容をより正確に「理解」すること。また、相手により的確に「理解」してもらえる「表現」を心がけていくこと。授業を通じて、よき「理解」者・よき「表現」者となることができるよう、意識的かつ意欲的な取り組みを期待したい。
・現代文(評論文・小説・随想・現代詩・短歌・俳句)を読み、その読解・鑑賞・内容に関する文章作成や発表を行う。
・内容が関連している他の文章(古文や漢文・漢詩も含む)があれば、別途配布し、読み比べ・読み深めを行う。
・作成したプリントをテスト範囲とした「漢字・語句の小テスト」を三~四週間ごとに行い、漢字・語句の力をつける。
(科目情報)
関連科目 国語総合、地域日本文学、日本語表現法
授業の進め方・方法:
お互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う力を育成することと、日本の言語文化に触れて感性や情緒を育むこととを重視した授業とする。そのため、読む・書く・聞く・話すの四つの言語活動をバランスよく授業に取り入れて進める。
(事前学習)
当科目のシラバスに事前に目を通し、最初の授業で読む文章を読んでおくこと。
注意点:
(履修上の注意)
・記録用のノートやルーズリーフを準備し、毎回の板書を筆写すること。
・授業ノートや学習課題ノートの提出、課題の提出等を評価して、課題点(30 点満点)とする。
(自学上の注意)
・通読や辞書引き(語意調べ)、課題ノート等を用いて予習をすること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 評論「ミロのヴィーナス」1 |
段落構成の把握を通じて、論の展開を押さえ、文章の主題を捉えることができる。
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2週 |
評論「ミロのヴィーナス」2 |
難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解くことができる。
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3週 |
評論「ミロのヴィーナス」3 |
筆者の意図を的確に捉えることができる。
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4週 |
小説「山月記」1 |
小説における語りを踏まえつつ、物語内容(場面展開)を丁寧に読み取ることができる。
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5週 |
小説「山月記」2 |
語りを通して、登場人物の心情や関係を捉えることができる。
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6週 |
小説「山月記」3 |
小説の語りを通して、「語る」という行為への眼差しや、「表現」への意識を持つことができる。
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7週 |
評論「科学的「発見」とは」1 |
段落構成の把握を通じて、論の展開を押さえ、文章の主題を捉えることができる。
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8週 |
評論「科学的「発見」とは」2 |
内容を丁寧に読み解き、筆者の意図を的確に捉えることができる。
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
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10週 |
前期中間試験の解答と解説 敬語 |
敬語の種類を理解し、正しく用いることができる。
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11週 |
詩「永訣の朝」1 |
語句に注目して背景や情景を捉えることができる。
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12週 |
詩「永訣の朝」2 |
同詩の初出形との比較を通して作者の意図を理解し、作品を読み深めることができる。
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13週 |
評論「読み書きする身体」1 |
段落構成の把握を通じて、論の展開を押さえ、文章の主題を捉えることができる。
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14週 |
評論「読み書きする身体」2 |
内容を丁寧に読み解き、筆者の意図を的確に捉えることができる。
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
前期期末試験の解答と解説 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
小説「トランジット」1 |
小説における語りを踏まえつつ、物語内容(場面展開)を丁寧に読み取ることができる。
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2週 |
小説「トランジット」2 |
語りを通して、登場人物の心情や関係を捉えることができる。
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3週 |
小説「トランジット」3 |
小説の語りを通して、「語る」という行為への眼差しや、「表現」への意識を持つことができる。
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4週 |
評論「言語と記号」1 |
段落構成の把握を通じて、論の展開を押さえ、文章の主題を捉えることができる。
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5週 |
評論「言語と記号」2
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難解な語句、指示語、表現の細部に注目しながら、丁寧に読み解くことができる。
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6週 |
評論「言語と記号」3 |
ソシュール言語学の本質を正しく理解し、筆者の意図を的確に捉えることができる。
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7週 |
詩「見えない季節」 |
表現に注目して背景や情景を押さえ、主題に迫ることができる。
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8週 |
詩「竹」 |
表現や韻律に注目して背景や情景を押さえ、主題に迫ることができる。
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4thQ |
9週 |
後期中間試験 |
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10週 |
後期中間試験の解答と解説 韻文・短歌と俳句(その過程) |
短歌から俳句への成立過程を理解できる。
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11週 |
「短歌抄」より数首 |
個々の短歌の特色を理解し、短歌を読み味わうことができる。
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12週 |
「俳句抄」より数句 |
個々の俳句の特色を理解し、俳句を読み味わうことができる。
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13週 |
「社会の壊れる時 ー知性的であるとはどういうことかー」1 |
段落構成の把握を通じて、論の展開を押さえ、文章の主題を捉えることができる。
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14週 |
「社会の壊れる時 ー知性的であるとはどういうことかー」2 |
内容を丁寧に読み解き、筆者の意図を的確に捉えることができる。
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15週 |
後期期末試験 |
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16週 |
後期期末試験の解答と解説 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。 | 3 | |
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。 | 3 | |
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。 | 3 | |
伝統的な言語文化への興味・関心を広く持ち、その特徴を説明できる。 | 3 | |
いくつかの代表的な古典に描かれた、ものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |