到達目標
(1) 自然環境(地形・気候など)と自然災害との関わりや防災対策について理解することができる.(定期試験)
(2) 生活・文化の多様性,地球規模の課題(地域格差・紛争など)の解決策と国際理解や国際協力のあり方について理解することができる.また,地理的見方・考え方を習得することができる.(定期試験)
(3) 地図や地理情報システム(GIS)に関わる汎用的な地理的技能を身に付けることができる.(定期試験)
(4) 続可能な社会づくりや地域格差を知り、改善・解決策を探究することができる.(定期試験、課題(レポート))
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 自然環境(地形・気候など)と自然災害との関わりや防災対策について十分に理解できる. | 自然環境(地形・気候など)と自然災害との関わりや防災対策についてある程度理解できる. | 自然環境(地形・気候など)と自然災害との関わりや防災対策について理解できない. |
評価項目2 | 生活・文化の多様性や地球規模の課題の解決策と国際理解のあり方について十分に理解できる. | 生活・文化の多様性や地球規模の課題の解決策と国際理解のあり方についてある程度理解できる. | 生活・文化の多様性や地球規模の課題の解決策と国際理解のあり方について理解できない. |
評価項目3 | 地図や地理情報システム(GIS)に関わる汎用的な地理的技能を身に付けることが十分にできる. | 地図や地理情報システム(GIS)に関わる汎用的な地理的技能を身に付けることがある程度できる. | 地図や地理情報システム(GIS)に関わる汎用的な地理的技能を身に付けることができない. |
評価項目4 | 持続可能な社会づくりや地域格差の現状を知り、改善・解決策を探究すること十分にできる. | 持続可能な社会づくりや地域格差の現状を知り、改善・解決策を探究することがある程度できる. | 持続可能な社会づくりや地域格差の現状を知り、改善・解決策を探究することができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
現在の世界を理解するために自然環境(地形や気候など)と自然災害との関わりから防災対策,生活・文化の多様性,地域格差や紛争などの解決策や国際理解・国際協力のあり方について学びます.また.地図や地理情報システム(GIS)に関わる汎用的な地理的技能の修得を目指すとともに,地域調査・持続可能な社会づくりのための解決策など探究します.これらのことは,みなさんの地理的見方や考え方の力量を向上させ,グローバル化した“Society5.0”社会を生き抜く力の醸成を目指します.
また前期で地域調査,後期でいくつかの主題について考察し,報告(レポート)を作成します.
授業の進め方・方法:
・教科書を下敷きに,地域調査や主題学習に向けて,前半では基本的事項の修得を目指し,後半では,いくつかの主題について,みなさんと考察し,報告(レポート)作成を目指します.また,可能限りアクティブラーニングの手法を取り入れて,みなさんの主体的学びを支援していきます.
・授業内容は,到達目標や授業計画を参照してください.
・毎回の授業では,授業に必要な資料(印刷物、授業ノート)を配布します.必ず,A4版のファイルを用意してください.
・定期試験は,到達目標(1)(2)(3)について,4回実施します.到達目標(4)は,課題(レポート)により評価します.
(事前学習)
前回授業の資料を復習しておくこと。
注意点:
(履修上の注意)
・今年度は,2学科合同の一斉授業となります.みなさんの主体的・能動的な学習姿勢が不可欠です.社会に出てからのコミュニケーション能力の醸成を目指します.
・主体的・能動的な学習姿勢がみなさんの“変容”を促進させます.地理の学習を通じて,みなさんの“変容”を支援していくキャリア教育の一環と位置づけています.
・毎回の授業に必要な教材・教具は持参してください.
(自学上の注意)
・予習より復習を資料(印刷物)で確実に行ってください.初回の授業時に詳細な説明を行います.
・新聞・ニュース(インターネットニュースを含む)に目を通し,社会の動きを注視しておくよう心がけてください.
評価
(総合評価)
総合評価=(定期試験の平均点)×0.7 + (課題(レポート))×0.3 なお,受講態度によって10点を限度に減点することがあります. (単位修得の条件) 総合評価60点以上とします. (再試験について) 再試験は総合評価が60点に満たないものに対して実施するが、全課題(レポートを含む)が、規定の日時に提出されていることを受験資格とします。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
Society5.0の世界と日本 世界の現実の断面 |
世界の現状を理解できる.
|
2週 |
地理的視野の拡大 |
地理的視野の拡大の過程ついて理解できる.
|
3週 |
自然環境と人間生活Ⅰ(大地形,小地形 特に平野と人間生活) |
海洋と陸地の分布,大陸の成り立ち,山脈と人間生活などについて理解できる.
|
4週 |
自然環境と人間生活Ⅱ(河川,海岸,特徴的な地形(氷河)) |
様々な地形と人間生活の関係について理解できる.
|
5週 |
気候Ⅰ(世界の気候と人間生活) |
気候の要素・因子,大気の大循環と人間生活などについて理解できる.
|
6週 |
気候Ⅱ(気候区分,植生・土壌と人間生活) |
気候区分の基準・特色,植生や土壌と人間生活の関係を理解できる.
|
7週 |
農牧業と人間生活Ⅰ |
農牧業区分から農牧業の立地条件や食料生産の現場の様子を理解できる.
|
8週 |
農牧業と人間生活Ⅱ |
農牧業区分から農牧業の立地条件や食料生産の現場の様子を理解できる.
|
2ndQ |
9週 |
前期中間試験 |
―
|
10週 |
前期中間試験の解答と解説 人口分布と人口問題 |
分からなかったところを理解できる. 人口分布の偏在と人口問題を理解できる.
|
11週 |
工業生産とグローバル化 |
工業生産の現状とグローバル化の現状を理解できる.
|
12週 |
村落と都市(過疎と過密,東京一極集中と地方創生) |
村落と都市の発達とが理解できる. 都市への人口集中と地方創生の関係を理解できる.
|
13週 |
衣食住・言語・宗教と人間生活
|
衣食住・言語・宗教と人間生活の関係を理解できる
|
14週 |
衣食住・言語・宗教と人間生活
|
衣食住・言語・宗教と人間生活の関係を理解できる.
|
15週 |
前期期末試験 |
―
|
16週 |
前期期末試験の解答と解説 |
分からなかったところを理解できる.
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
地図と地理情報システムⅠ |
特に地理情報システムについて理解できる.
|
2週 |
地図と地理情報システムⅡ |
特に地理情報システムについて理解できる.
|
3週 |
経済格差とグローバル化Ⅰ |
DVD『銃・病原菌・鉄』を視聴し,経済格差のメカニズムが理解できる.特にパプアニューギニアとヨーロッパの関係を知る.
|
4週 |
経済格差とグローバル化Ⅱ |
DVD『銃・病原菌・鉄』を視聴し,経済格差のメカニズムが理解できる.特に南アメリカとヨーロッパの関係を知る.
|
5週 |
経済格差とグローバル化Ⅲ |
DVD『銃・病原菌・鉄』を視聴し,経済格差のメカニズムが理解できる.特にアフリカの植民化と貧困のメカニズムを知る.
|
6週 |
北アメリカ(特にアメリカ合衆国)の開発と発展Ⅰ |
DVD『西部開拓』を視聴し,アメリカ合衆国の発展の過程を理解できる.
|
7週 |
北アメリカ(特にアメリカ合衆国)の開発と発展(特に自然環境と農坊業の関係)Ⅱ |
アメリカ合衆国の開発を自然上と農業の関係から理解できる.
|
8週 |
条里制と農地開発(琵琶湖の水運と律令時代の農地開発) |
地理と歴史の関係を理解できる.
|
4thQ |
9週 |
後期中間試験 |
―
|
10週 |
後期中間試験の解答と解説 EUの発達とイギリスの離脱 |
分からなかったところを理解できる. EUの成立と拡大の過程を知り,イギリスがなぜ離脱したかを理解できる.あわせて,影響を理解できる.
|
11週 |
地球温暖化とその影響 |
DVD『+6℃』を視聴し,地球温暖化のメカニズとその影響を理解できる.
|
12週 |
東日本大震災の発生と防災・減災対策 |
ハザードマップの意味と防災・減災対策について理解できる.あわせて,SDGsについて,理解できる.
|
13週 |
地球的・地域的諸課題と国際協力 |
特にアフガニスタンの復興と国際NGO(ペシャワール会)の活動の実態を理解できる.
|
14週 |
地球的・地域的諸課題と国際協力 |
特にアフガニスタンの復興と国際NGO(ペシャワール会)の活動の実態を理解できる.
|
15週 |
後期期末試験 |
―
|
16週 |
後期期末試験の解答と解説 |
分からなかったところを理解できる.
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 前3,前4,前5,前6,後3,後4 |
民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 前2,後5 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 前1,前7,前8,前12,後8 |
工学基礎 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | グローバリゼーション・異文化多文化理解 | それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。 | 3 | 後6,後7,後10,後11 |
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。 | 3 | 前10,後12 |
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。 | 3 | 前13,前14,後13,後14 |
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。 | 3 | 前11,後1,後2 |
評価割合
| 試験 | 課題(レポート)発表 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 50 | 30 | 80 |
専門的能力 | 10 | 0 | 10 |
分野横断的能力 | 10 | 0 | 10 |