経済学概説

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 経済学概説
科目番号 10017 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般科目 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 古沢泰冶・塩路悦朗著『ベーシック経済学』有斐閣アルマ,2012年.
担当教員 板倉 理友

到達目標

(1)経済はどのようにして均衡が達成されるのか,また,市場の失敗とは何かを理解できる.         (2)効率的資源配分はどのようにして達成されるのかを理解できる.                     (3)三面等価の原則や経済における長期モデルの特性について理解できる.                 (4)経済における短期モデルの特性や経済成長の特性について理解できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1           経済のしくみについて理解できる.              経済のしくみについて十分に理解できる.経済のしくみについてある程度理解できる.経済のしくみについて理解できない.
評価項目2           効率的資源配分について理解できる.効率的資源配分について十分に理解できる.効率的資源配分についてある程度理解できる.効率的資源配分について理解できない.
評価項目3           経済の長期・短期モデルについて理解できる.経済の長期・短期モデルについて十分に理解できる・経済の長期・短期モデルについてある程度理解できる.経済の長期・短期モデルについて理解できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
本講義は,経済学とはいかなる学問なのかを学びます.ミクロ経済学とマクロ経済学の初歩を学ぶことによって,現代社会において観察される経済現象とその背景にある経済社会問題を知り,自分なりの経済現象に対する体系的な見方を養うことを目的とします.
授業の進め方・方法:
経済のしくみと経済学,需要と供給,市場均衡,市場の効率性と政府介入,市場均衡と総余剰,市場の失敗と政府の役割,企業行動と財の供給,完全競争,消費者行動と財の需要,競争均衡と効率的資源配分,競争均衡経済厚生,ゲーム理論,展開形ゲーム,GDPとは何か,GDPに関連した概念,長期モデルⅠ,財市場,総需要ショック・総供給ショック,長期モデルⅡ,マクロ経済の短期モデル,短期における総生産の決定,人々の将来予想と経済変動,企業による価格決定,経済成長,資本蓄積と経済成長,日本経済とマクロ経済学,等々について学習する.
注意点:
復習する際には,ノートを参考にして理解を深めること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 経済のしくみと経済学 経済のしくみが理解できる.
2週 需要と供給 需要や供給の法則が理解できる.
3週 市場均衡 市場の安定性が理解できる.
4週 市場の効率性と政府介入 市場の効率性と政府介入について理解できる.
5週 市場均衡と総余剰 余剰概念を理解できる.
6週 市場の失敗と政府の役割 市場の失敗と政府の役割について理解できる.
7週 企業行動と財の供給 生産費用と生産量が理解できる.
8週 完全競争 完全競争下での企業行動が理解できる.
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説   消費者行動と財の需要 予算制約と消費選択が理解できる.
11週 競争均衡と効率的資源配分 パレート効率性を理解できる.
12週 競争均衡経済厚生 厚生経済学第1基本定理を理解できる.
13週 ゲーム理論 戦略形(標準形)ゲームが理解できる.
14週 展開形ゲーム 部分ゲーム完全均衡を理解できる.
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説
後期
3rdQ
1週 GDPとは何か GDPの概念を理解できる.
2週 GDPに関連した概念 総支出の内訳を理解できる.
3週 長期モデルⅠ 長期と短期の区別を理解できる.
4週 財市場 総供給と総需要のしくみを理解できる.
5週 総需要ショック・総供給ショック 生産性上昇,需要変化等を理解できる.
6週 長期モデルⅡ 物価水準と貨幣について理解できる.
7週 マクロ経済の短期モデル 名目価格の硬直性を理解できる.
8週 後期中間試験
4thQ
9週 後期中間試験の解答と解説   短期における総生産の決定 45度線分析を理解できる.
10週 人々の将来予想と経済変動 家計の将来予想を理解できる.
11週 企業による価格決定 価格決定と将来予想を理解できる.
12週 経済成長 生産関数を理解できる.
13週 資本蓄積と経済成長 経済成長の基本方程式を理解できる.
14週 日本経済とマクロ経済学 マクロ経済学から見た日本経済の状況を理解できる.
15週 後期期末試験
16週 後期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000