概要:
「機械工作」は製品の形状創成に関する技術を扱うが,要求される形状,強度,精度,性能,コストなどを考慮する必要があり,多くの加工法から最適なものを常に選択する必要がある.本講義では,鋳造,溶接などの非除去加工法および切削加工(研削を除く)理論を説明し,機械工作の基礎を身につけることを目的とする.
関連科目:材料と加工,機械工作法Ⅱ,材料学Ⅰ,材料学Ⅱ
授業の進め方・方法:
講義と課題(自己学習)
到達目標の(1)~(4)について計4回の定期試験と課題で評価する.
総合評価=0.8×(4回の定期試験の平均)+0.2×(課題点)
注意点:
再試験の受験資格は,課題を全て提出した者に与える.
最近の材料や加工に関する話題も様々な手段で敏感に感じとること.
授業で配布した資料は自宅で整理し,別ファイルにその要点を纏める.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前8 |
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。 | 4 | 前4,前8 |
鋳物の欠陥について説明できる。 | 4 | 前5,前6,前8 |
溶接法を分類できる。 | 4 | 後5,後8 |
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。 | 4 | 後3,後8 |
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | 後2,後3,後8 |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 4 | 後3,後8 |
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。 | 4 | 前10,前12,前13,前14,前15 |
降伏、加工硬化、降伏条件式、相当応力、及び体積一定則の塑性力学の基本概念が説明できる。 | 4 | 前12,前13 |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | 後11,後15 |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | 後13 |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 4 | 後14,後15 |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | 後10,後15 |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 4 | 後13,後15 |
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。 | 4 | |
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。 | 4 | |
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。 | 4 | |