応用数学ⅠA

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 応用数学ⅠA
科目番号 31M410 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高遠節夫他「新確率統計」大日本図書,高遠節夫他「新確率統計問題集」大日本図書/参考図書:田代嘉宏他「確率と統計要論」森北出版
担当教員 樋口 勇夫

到達目標

(1)1次元のデータを整理して,平均・分散・標準偏差を求めることができる.
(2)2次元のデータを整理して散布図を作成し,相関係数・回帰直線を求めることができる.
(3)確率の基本的概念,条件付確率,事象の独立性を理解し,簡単な場合について、確率を求めることができる.
(4)確率変数と二項分布・正規分布・指数分布といった代表的な確率分布を理解し,期待値・分散を求めることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1次元のデータ1次元のデータを整理して,度数分布表から平均などの計算ができる.1次元のデータを整理して,平均などの計算ができる.1次元のデータの整理ができない.
2次元のデータ2次元のデータから相関係数などの計算ができ,散布図に回帰直線を図示することができる.2次元のデータを整理して,散布図を作成し,相関係数などの計算ができる.2次元のデータの整理ができない.
確率の基本的概念確率の基本的概念を理解し,問題文から計算すべき式を立て,計算することができる.確率の基本的概念を理解し,簡単な場合について確率を求めることができる.確率の基本的概念を理解できない.
確率変数と確率分布状況に応じて適用すべき確率分布を選択することができ,期待値などを求めることができる.代表的な確率分布について期待値などを求めることができる.確率変数と確率分布を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(c) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(g) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実験や調査によって得たデータを整理して意味のある結論を引き出すには統計・確率の考え方が必要である.本授業において,統計論、及び確率の基礎理論と実践法を学習して、応用数学ⅠBにつなげていく.
授業の進め方・方法:
総合評価60点以上を合格とする.

再試験:不合格者に対して再試験を実施する.
注意点:
履修上の注意:電卓を持参すること.授業中はノートを取り,予習,復習をしておくこと.

自学上の注意:予習は,授業予定範囲の教科書を読んでおくこと.理解に必要な数学は事前によく予習しておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1次元のデータと度数分布 データの整理ができる.
2週 各種統計量(平均,分散など) 統計用語の意味を理解し説明できる.
3週 回帰直線と相関係数 2次元のデータを整理できる.
4週 回帰直線と相関係数 回帰直線と相関係数の意味を理解し計算できる.
5週 確率の定義と基本性質 確率の定義や基本的考えを理解する.
6週 条件付確率と事象の独立 条件付確率を理解し,計算できる.
7週 反復試行の確率とベイズの定理 反復試行の概念を理解し,確率の計算ができる.
8週 確率変数と期待値・分散 期待値と分散の計算ができる.
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説
11週 離散型分布と連続型分布 離散型と連続型確率変数・分布を理解する.
12週 二項分布とポアソン分布 二項分布とポアソン分布を理解し,計算できる.
13週 正規分布と標準正規分布 正規分布を理解し,計算できる.
14週 指数分布とワイブル分布 指数分布とワイブル分布を理解し,計算できる.
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学独立試行の確率、余事象の確率、確率の加法定理、排反事象の確率を理解し、簡単な場合について、確率を求めることができる。3前5,前9,前10
条件付き確率、確率の乗法定理、独立事象の確率を理解し、簡単な場合について確率を求めることができる。3前6,前9,前10
1次元のデータを整理して、平均・分散・標準偏差を求めることができる。3前1,前2,前9,前10
2次元のデータを整理して散布図を作成し、相関係数・回帰直線を求めることができる。3前3,前4,前9,前10

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力601575
分野横断的能力20525