情報工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 情報工学Ⅱ
科目番号 31M419 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 柴田望洋,新版 明解C言語 入門編,ソフトバンククリエイティブ
担当教員 山本 通

到達目標

(1) 関数について戻り値や引数の適切な設定方法について理解できる.(定期試験と課題)
(2) ファイル入出力について理解し,使うことができる.(定期試験と課題)
(3) ポインタに関する基本概念を理解し,適切に使うことができる.(定期試験と課題)
(4) 構造体を使った変数宣言と配列的利用方法について理解できる.(定期試験と課題)
(5) 演習課題を通して理解を深め,継続的な学習ができる.(課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
関数の設計方法自作関数の概念、作成方法、数値データと配列データの受け渡しについて理解し、あらゆるプログラミングを独自に行えるようになる。自作関数の概念、作成方法、数値データと配列データの受け渡しについて理解し、簡単なプログラミングを独自に行えるようになる。自作関数の概念、作成方法、数値データと配列データの受け渡しについて理解が不足し、プログラミングが独自に行えない
ファイルの入出力ファイルの入出力の概念と方法について理解し、あらゆるプログラミングを独自に行えるようになる。ファイルの入出力の概念と方法について理解し、簡単なプログラミングを独自に行えるようになる。ファイルの入出力の概念と方法について理解が不足し、プログラミングを独自に行えない。
アルゴリズム構築の基礎フローチャートをつかってあらゆるプログラムを理解でき、またフローチャートからあらゆるプログラムを記述できるフローチャートをつかって簡単なプログラムを理解でき、またフローチャートから簡単なプログラムを記述できるフローチャートについて理解が不足しプログラミングに応用できない
数値計算の基礎数値積分・数値微分の方法について理解し、あらゆるプログラミングができるようになる数値積分・数値微分の方法について理解し、基本的なプログラミングができるようになる数値積分・数値微分の方法について理解が不足し、プログラミングができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (B2) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(g) 説明 閉じる
JABEE 2.1(1)② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
(実践的教育科目) 情報技術の普及と高度化により,産業界は著しい発展を遂げている.現在の情報化社会において,情報処理技術は機械工学者にとってもNC加工などにおいて不可欠な技術になっている.情報工学IIではC言語の習得を通じてプログラミングの基本を学ぶ.なお,この科目は企業で,工作機械の分析ツールの開発を行っていた教員が,その経験を活かし,プログラミングの基本,情報処理の基礎能力育成,コンピュータによる数値計算等を講義と実習形式により授業を行うものである。

関連科目:情報工学I,情報技術(専攻科)
授業の進め方・方法:
以下について座学、演習を通じて学ぶ
①自作関数の作り方、②ファイル入出力、③アルゴリズムの構築、④数値計算の基礎
到達目標の(1)~(5)について,2回の定期試験の成績(70%)および課題の成績(30%)により評価する.
注意点:
再試験は期限内に課題を全て提出しており,総合評価が60点未満のものに対して実施する.
課題の提出が60%以上でかつ総合評価が60点以上を合格とする.
前週にやった内容を基礎として次の知識を積み重ねる授業が翌週に行われるので,分からない箇所を翌週まで持ち越さないように心掛けること.課題の提出について,基礎課題は時間内に提出し,応用課題は時間内に終了しない場合は,次回までの宿題とする.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 情報工学Iの復習 情報工学Iの復習と情報工学IIの概要について理解する.
2週 コンピュータの動作原理 コンピュータの動作原理を理解できる.
情報セキュリティについて理解し,その概要や対策方法について説明できる.
3週 数値データの受け渡し 数値データの受け渡し方法を理解する.
4週 配列データの受け渡し 配列データの受け渡し方法を理解する.
5週 関数の設計 関数の概念を理解する.
6週 ファイル書き込み ファイル書き込み方法を理解する.
7週 ファイル読み込み ファイル読み込み方法を理解する.
8週 アルゴリズム構築の基礎(1) プログラムからフローチャートを描ける.またフローチャートからプログラムが書ける.
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 前期中間試験の解答と解説

分からないところについて理解できる.
11週 アルゴリズム構築の基礎(2) プログラムからフローチャートを描ける.またフローチャートからプログラムが書ける.
12週 数値計算の基礎 プログラミングによる数値計算の実現についてその基礎を理解し,プログラムを構築できる.
13週 数値計算の基礎 プログラミングによる数値計算の実現についてその基礎を理解し,プログラムを構築できる.
14週 総合演習 学んできた内容について演習を通じて理解を深める.
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説 分からないところについて理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。4前1,前2
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。4前1,前2
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理二次元配列を使ったプログラムを作成できる。4
一次元配列を使ったプログラムを作成できる。4前4

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力101020
専門的能力602080