メカトロニクス

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 メカトロニクス
科目番号 R04M516 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)「電気電子工学通論」,実教出版.
担当教員 中野 壽彦

到達目標

(1) 直流回路解析について理解できる(課題と定期試験)
(2) 交流回路解析について理解できる(課題と定期試験)
(3) 各種アクチュエータの種類・原理・実装法を理解できる.(定期試験と課題)
(4) 各種センサの種類・原理・実装法を理解できる.(定期試験と課題)
(5) 演習問題を通して理解を深めるとともに,継続的な学習ができる.(課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
目的・到達目標(1)の評価指標直流回路の解析について十分に理解し,様々な回路に対して正確に解析できる.直流回路の解析について基本を理解し,基本的な回路に対して解析できる.直流回路の解析について理解できず,回路に対して解析ができない.
目的・到達目標(2)の評価指標交流回路の解析について十分に理解し,様々な回路に対して正確に解析できる.交流回路の解析について基本を理解し,基本的な回路に対して解析できる.交流回路の解析について理解できず,回路に対して解析ができない.
目的・到達目標(3)の評価指標各種アクチュエータの種類・原理・実装法について深く理解でき,応用例について説明できる.各種アクチュエータの種類・原理・実装法について理解できる.各種アクチュエータの種類・原理・実装法について理解できない.
目的・到達目標(4)の評価指標各種センサの種類・原理・実装法について深く理解でき,応用例について説明できる.各種センサの種類・原理・実装法について理解できる.各種センサの種類・原理・実装法について理解できない.
目的・到達目標(5)の評価指標演習問題によって自主的・継続的な学習を十分に行い,授業について十分深く理解できる.演習問題によって自主的・継続的な学習を最低限行い,授業について最低限理解できる.演習問題によって自主的・継続的な学習を行うことができず,授業について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる
JABEE 1.2(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1.2(g) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
我々の身の回りにある機械は,その殆どが機械・電子・情報の技術が融合された電子機械であり,これらを適切に扱うためにはメカトロニクス技術の理解が必要となる.本教科では,メカトロニクス技術を理解するための電気工学の基礎と,代表的なセンサ・アクチュエータについて学習する.
(科目情報)
教育プログラム 第2学年 ◎科目
授業の進め方・方法:
スライドと板書による講義形式を基本とする.参考資料プリント,Webページ,画像,動画などを使って授業をすすめる.
課題レポートを複数回出す.レポートは電子データで作成し,提出・評価などの管理はMoodle・Teamsによって行う.
(事前学習)
物理・実験実習等,これまでに学習してきた電気回路に関する内容を復習しておくこと.
注意点:
(履修上の注意)
本科目は学修単位であり,2単位の修得には授業時間外の学修等とあわせて90単位時間の学修が必要な科目である.本科目では授業時間外の学修として課題を課す.
本科目は学修単位科目であり,事前に授業内容の予習を行う事.また,授業中はノートに要点を纏め,授業後は課題を自力で解いて力をつける事.
また,本科目は学修単位科目であるから,全課題の 60%以上の提出が単位習得の条件となる.
課題ごとに採点し,合格に資する水準以下のレポートに対しては再提出を要求することがある.
(自学上の注意)
特に電気回路の範囲は,内容理解のためには演習問題を繰り返し解くプロセスが必要不可欠と思われる.レポート課題を通じて理解を深めることを期待する.

評価

(総合評価)
定期試験素点×0.8 + レポート課題の平均点×0.2 とする.
(単位習得の条件)
総合評価が60点以上,かつ全課題の60%以上を提出・合格することを条件とする.
(再試験について)
再試験は,総合評価が60未満,かつ全課題の60%以上を提出・合格しているものに対して受験を許可する.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 直流回路(1)
オームの法則と,電源と電力の関係について理解する.
2週 直流回路(2)
回路方程式について理解し,さまざまな回路の方程式の導出について理解する.
3週 直流回路(3) 回路方程式について理解し,さまざまな回路の方程式の導出について理解する.
4週 交流回路の基礎(1) 正弦波交流の複素数表示について理解する.
5週 交流回路の基礎(2) フェーザ表示とインピーダンス,交流電力について理解する.
6週 交流回路の解析(1) いくつかの基本的な交流回路の解析について理解する.
7週 交流回路の解析(2) いくつかの基本的な交流回路の解析について理解する.
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 前期中間試験解説
回路解析と三相交流(1)
交流回路の線形性と双対性,および三相交流について理解する.
10週 回路解析と三相交流(2) 交流回路の線形性と双対性,および三相交流について理解する.
11週 直流電動機・交流電動機(1) 直流電動機と交流電動機の原理・構造・特性について理解できる.
12週 直流電動機・交流電動機(2) 直流電動機と交流電動機の原理・構造・特性について理解できる.
13週 さまざまなセンサ(1) 各種物理量を計測するセンサの種類と原理・特性について理解できる.
14週 さまざまなセンサ(2) 各種物理量を計測するセンサの種類と原理・特性について理解できる.
15週 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説 分からなかった部分を把握し理解できる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野計測制御代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。4前13,前14

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力101020
専門的能力401050
分野横断的能力30030