法学概説Ⅰ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 法学概説Ⅰ
科目番号 R05M408 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は用いず,毎回レジュメを配布する.参考書は適宜,授業にて案内する.
担当教員 内田 龍之介

到達目標

(1)憲法に関する基礎的な理論や学説について理解できる.(定期試験等)
(2)憲法に関するテーマについて論述することで,現代社会における法や政治の役割を理解できる.(定期試験等)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標憲法に関する基礎的な理論や学説について十分に理解できる.憲法に関する基礎的な理論や学説についてある程度理解できる.憲法に関する基礎的な理論や学説について理解できない.
到達目標(2)の評価指標憲法に関するテーマについて論述することで,現代社会における法や政治の役割を十分に理解できる.憲法に関するテーマについて論述することで,現代社会における法や政治の役割をある程度理解できる.憲法に関するテーマについて論述できず,現代社会における法や政治の役割を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (A1) 説明 閉じる
JABEE 1.2(a) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義は法学のうち憲法について扱う.具体的には日本国憲法の歴史や基本原理を説明したえで,前半部分にて人権論,後半部分にて統治機構論にかかる内容を展開する.各テーマの概念や学説,判例を実際的事例を交えつつ講義する.2021年衆院選や2022年参院選の結果,今後の改憲論議の活発化も見込まれている.改めて憲法の論点について理解することは重要となろう.
なお,統治機構論については政治体制に関する事柄であるので,政治学の知見も援用しながら解説する予定である.
授業の進め方・方法:
(授業の進め方)
基本的には講義形式で進めることとし,毎回,担当者よりレジュメや資料を配布する.映像資料の閲覧も行うことがある.
前期中間試験前にレポート課題(小レポート課題)を一度示すので,取り組むこと.レポート執筆にかかる調査方法や構成は授業内で案内する.また,アクティブラーニング課題(グループワークと報告)を前期中間試験後から前期期末試験前の時期に一度実施する.アクティブラーニングの具体的な方法も授業内で案内する.
(事前学習)
各回のテーマに合わせて「政治・経済」等の教科書を読んでおくこと.
注意点:
(履修上の注意)
講義内容について積極的にメモを取り,ノート整理を行うこと.
(自学上の注意)
復習を行うこと.新聞やテレビ等の情報に接しておくと,本講義の内容も理解しやすくなる.不明な点があれば,積極的に質問し,解消に努めること.

評価

(総合評価)
アクティブラーニングを取り入れるため,総合評価=中間試験の得点×0.4+期末試験の得点×0.4+小レポート課題の評価点×0.1+アクティブラーニング課題の評価点×0.1とし,60点以上である場合に合格とする.
(再試験について)
総合評価が60点未満の場合に実施する.ただし,レポート課題とアクティブラーニング課題の両方を提出している受講生のみを対象とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
憲法総論①(憲法の概念)
本講義の進め方や学修方法について理解できる.
憲法の意味について理解できる.
2週 憲法の歴史 大日本帝国憲法と日本国憲法の制定について理解できる.
3週 憲法総論②(憲法の基本原理) 日本国憲法の三大原理について理解できる.
4週 基本的人権①(精神的自由権〔1〕) 表現の自由について理解できる.
5週 基本的人権②(精神的自由権〔2〕) 表現の自由について理解できる.
6週 基本的人権③(社会的・経済的権利〔1〕) 労働権について理解できる.
7週 基本的人権④(社会的・経済的権利〔2〕) 労働権について理解できる.
8週 前期中間試験 到達目標(1)(2)
2ndQ
9週 前期中間試験の解答と解説
統治機構①(国会)
試験の見直しと確認ができる.
立法府の位置づけについて理解できる.
10週 統治機構②(内閣) 行政府の位置づけについて理解できる.
11週 統治機構③(政治体制) 議院内閣制について理解できる.
12週 統治機構④(裁判所) 司法権について理解できる.
13週 グループワーク① 到達目標(1)(2)
14週 グループワーク② 到達目標(1)(2)
15週 前期期末試験 到達目標(1)(2)
16週 前期期末試験の解答と解説 試験の見直しと確認ができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験(後期中間+学年末)レポート課題アクティブラーニング課題合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000