法学概説Ⅱ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 法学概説Ⅱ
科目番号 R05M410 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は用いず,毎回レジュメを配布する.参考書は適宜,授業にて案内する.
担当教員 内田 龍之介

到達目標

(1)地方自治法に関する基礎的な理論や学説について理解できる.(定期試験等)
(2)地方自治法に関するテーマについて論述することで,地域社会における政治や行政の役割,課題,展望を理解できる.(定期試験等)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標地方自治法に関する基礎的な理論や学説について十分に理解できる.地方自治法に関する基礎的な理論や学説についてある程度理解できる.地方自治法に関する基礎的な理論や学説について理解できない.
到達目標(2)の評価指標地方自治法に関するテーマについて論述することで,地域社会における政治や行政の役割,課題,展望を十分に理解できる.地方自治法に関するテーマについて論述することで,地域社会における政治や行政の役割,課題,展望をある程度理解できる.地方自治法に関するテーマについて論述できず,地域社会における政治や行政の役割,課題,展望を理解できない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (A1) 説明 閉じる
JABEE 1.2(a) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本講義は法学のうち地方自治法について扱う.具体的には前半部分にて地方自治制度の制定やその変遷を,後半部分にて議会と首長に関する制度や実際に触れる.各テーマの概念や学説に加えて,データや実際的事例を交えて説明する.地方自治体は日々の生活をするうえで身近な行政機関である.本年度(2023年)は統一地方選が実施予定であり,地域社会のあり方が問われる.地方自治法の重要テーマを把握することは,都市や地方を含めた社会を考える際の道標となろう.
なお,本講義は地方自治法について法学のみならず,隣接する政治学や行政学の知見も援用しながら解説する予定である.
授業の進め方・方法:
(授業の進め方)
基本的には講義形式で進めることとし,毎回,担当者よりレジュメや資料を配布する.映像資料の閲覧も行うことがある.
後期中間試験前までにレポート課題(小レポート課題)を一度示すので取り組むこと.レポート執筆にかかる調査方法や構成は授業内で案内する.また,アクティブラーニング課題(グループワークと報告課題)を後期中間試験後から後期期末試験前の時期に一度実施する.アクティブラーニングの具体的な方法も授業内で案内する.
(事前学習)
各回のテーマに合わせて「政治・経済」等の教科書を読んでおくこと.
注意点:
(履修上の注意)
講義における説明内容についてメモを取り,ノート整理を行うこと.
(自学上の注意)
復習を行うこと.新聞やテレビ等の情報に接しておくと,本講義の内容も理解しやすくなる.不明な点があれば,積極的に質問し,解消に努めること.

評価

(総合評価)
アクティブラーニングを取り入れるため,総合評価=中間試験の得点×0.4+期末試験の得点×0.4+小レポート課題の評価点×0.1+アクティブラーニング課題の評価点×0.1とし,60点以上である場合に合格とする.
(再試験について)
総合評価が60点未満の場合に実施する.ただし,レポート課題とアクティブラーニング課題の両方を提出している受講生のみを対象とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
地方制度の歴史①(憲法上の位置づけ)
本講義の進め方や学修方法について理解できる.
日本国憲法における地方自治の扱いについて理解できる.
2週 地方制度の歴史②(地方自治法の制定) 地方自治法の概要について理解できる.
3週 地方公共団体の種類と機能 都道府県や市町村等の地方公共団体ついて理解できる.
4週 地方制度の歴史③(国と地方公共団体との関係) 国と地方公共団体の関係性とその推移について理解できる.
5週 地方自治体の財政 地方自治体の財政構造について理解できる.
6週 地方制度の歴史④(地方分権改革〔1〕) 地方分権改革が進められた背景について理解できる.
7週 地方制度の歴史⑤(地方分権改革〔2〕) 地方分権改革の内容と展開について理解できる.
8週 後期中間試験 到達目標(1)(2)
4thQ
9週 後期中間試験の解答と解説
議会と議員①(議会の権限)
試験の見直しと確認ができる.
地方議会の位置づけについて理解できる.
10週 議会と議員②(議会選挙) 地方議会の選挙や実際について理解できる.
11週 執行機関①(首長の権限) 都道府県知事や市町村長の権限について理解できる.
12週 執行機関②(議会と長の関係) 知事と都道府県議会,市町村長と市町村議会との関係について理解できる.
13週 グループワーク① 到達目標(1)(2)
14週 グループワーク② 到達目標(1)(2)
15週 後期期末試験 到達目標(1)(2)
16週 後期期末試験の解答と解説 試験の見直しと確認ができる.

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験(後期中間+学年末)レポート課題アクティブラーニング課題合計
総合評価割合801010100
基礎的能力801010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000