| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
到達目標(1)の評価指標 | 実数の概念の拡張となる複素数を理解し,計算できるようになる.さらに,剰余の定理,因数定理を用いて,高次方程式を複素数の範囲で解くことができる. | 複素数の計算ができる.解の公式を利用できるだけでなく,因数定理,剰余の定理を理解して,方程式を解くことができる. | 複素数や文字式の計算をスムーズに行うことができず,方程式を的確に解くことができない. |
到達目標(2)の評価指標 | 文字式を用いた不等式の性質を理解し,連立不等式や,高次不等式を解くことができる.
また,相加平均と相乗平均の関係を利用して,複雑な不等式を証明することができる. | 基本的な不等式を解くことができ,相加平均と相乗平均の関係を理解し,不等式の証明に利用することができる. | 不等式の概念を理解できず,基本的な不等式の問題を解くことができない. |
到達目標(3)の評価指標 | 集合論の抽象的な概念を理解し,ド・モルガンの法則をはじめ基本的な性質を利用することができる.
また,対偶を用いた証明や,背理法を用いた証明を理解し,集合論の概念をこれらに応用することができる. | 集合論の基礎的な概念(部分集合,補集合,共通部分,和集合)を理解し,これらの集合を表現することができる.
| 集合を具体的に書き下すことが難しい.基本的な命題の証明を与えることができない. |
到達目標(4)の評価指標 | 図形(直線,円,楕円,双曲線)の性質を理解し,これらのグラフを描くことができ,方程式を求めることができる.また,不等式の表す領域を理解し,線形計画法を利用することができる. | 図形の基本的な性質を理解し,方程式や図形を表すことができる.
また,不等式が表す領域を求めることができる. | 方程式が表す曲線の図形を求めることができず,領域の概念を理解できない. |
到達目標(5)の評価指標 | 順列・組合せの応用である円順列や複雑な場合の数を計算することができる. | 順列・組合せの概念を理解し,基本的な場合の数の計算ができる. | 順列・組合せの概念を理解できず,基本的な場合の数の計算ができない. |
到達目標(6)の評価指標 | 数列の概念を理解し,基本的な数列の一般項を求めるだけでなく,複雑な漸化式から定まる数列などの一般項を求めることができる. | 等差数列・等比数列をはじめとする,数列の基本的な定義を理解し,一般項を求めることができる. | 数列の基本的な性質が理解できず,基本的な数列の一般項を求めることができない. |